本日注目すべき【好決算】銘柄 フロンテオ、リクルート、TOREX (15日大引け後 発表分)
15日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。
フロンテオ <2158> [東証M] ★今期経常を62%上方修正、配当も2円増額
◆22年3月期上期(4-9月)の連結経常損益は12.1億円の黒字(前年同期は1.8億円の赤字)に浮上して着地。リーガルテックAI事業でAIレビューツール「KIBIT Automator」を活用した案件が日本・アジア地域で想定以上に増加したことに加え、利益率の高い複数の大型案件を受注したことが収益を押し上げた。
併せて、通期の同利益を従来予想の10.5億円→17億円に61.9%上方修正。増益率が3.2倍→5.2倍に拡大する見通しとなった。
業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の5円→7円(前期は無配)に大幅増額修正した。
カヤック <3904> [東証M] ★今期経常を16%上方修正・最高益予想を上乗せ
◆21年12月期の連結経常利益を従来予想の9.5億円→11億円に15.8%上方修正。増益率が28.4%増→48.6%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。ハイパーカジュアルゲームが好調を維持していることに加え、育成領域であるゲームコミュニティ関連サービスが着実に成長し、売上高が計画を20.0%も上回ることが寄与。戦略的投資によるコストがかさむものの、有価証券売却益の計上などで吸収する。
ダイオーズ <4653> ★今期経常を2.2倍上方修正
◆22年3月期上期(4-9月)の連結経常損益は5.4億円の黒字(前年同期は13.4億円の赤字)に浮上し、従来の0.5億円の赤字予想から一転黒字で着地。国内で出勤抑制が難しい業態を中心に新規顧客の獲得が好調だったことに加え、空間除菌機などへの高いニーズが継続したことが寄与。顧客のオフィス勤務への移行が進み、米国部門の収益が回復したことも上振れに貢献した。
併せて、通期の同損益を従来予想の5億円の黒字→11.2億円の黒字(前期は15.9億円の赤字)に2.2倍上方修正した。
リクルート <6098> ★今期最終を19%上方修正・最高益予想を上乗せ
◆22年3月期上期(4-9月)の連結最終利益は前年同期比2.6倍の1651億円に急拡大して着地。求人情報サイト「インディード」を展開するHRテクノロジー事業の収益が大きく伸びたことが寄与。世界的な採用需要の高まりが継続し、有料求人広告の利用が増加した。
併せて、通期の同利益を従来予想の2250億円(予想レンジ中値)→2685億円(同)に上方修正。増益率が71.2%増→2.0倍に拡大し、従来の2期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。
TOREX <6616> ★今期経常を8%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も4円増額
◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の25億円→27億円に8.0%上方修正。増益率が2.1倍→2.2倍に拡大し、従来の4期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。産業機器関連市場やデジタル機器関連市場などの好調な推移が業績に追い風となるほか、円安による収益押し上げ効果も上振れに貢献する。
業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の40円→44円(前期は36円)に増額修正した。
ノダ <7879> [東証2] ★今期経常を37%上方修正、配当も7円増額
◆21年11月期の連結経常利益を従来予想の30億円→41億円に36.7%上方修正。増益率が3.0%増→40.8%増に拡大する見通しとなった。コロナ禍による輸入南洋材合板の供給不足やそれに伴う国産針葉樹合板の代替需要発生を背景に、合板製品の販売価格が上昇したうえ、合板基材フロアの販売価格改定を実施したことが要因。
業績上振れに伴い、今期の年間配当を従来計画の25円→32円(前期は25円)に増額修正した。
毎コムネット <8908> ★上期経常を2.5倍上方修正
◆22年5月期上期(6-11月)の連結経常利益を従来予想の1億円→2.4億円に2.5倍上方修正。増益率が2.0%増→2.5倍に拡大する見通しとなった。販管費が計画内に収まることに加え、広告宣伝費などの一部経費が下期にずれ込むことが上振れの要因。
オプティマス <9268> [東証2] ★今期経常を15%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も25円増額
◆22年3月の連結経常利益を従来予想の24億円→27.5億円に14.6%上方修正。増益率が90.2%増→2.2倍に拡大し、従来の5期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。主力のニュージーランド向け中古車輸出のロックダウンによる数量減少を他国向け輸出でカバーするとともに、ニュージーランド市場でのシェアアップにより商量を確保したことが寄与。旺盛な需要による価格上昇や円安効果も利益を押し上げる。
併せて、今期の年間配当を従来計画の100円→125円(前期は50円)に増額修正した。
株探ニュース