株価指数先物【引け後コメント】 2万9970円まで上昇後はこう着も、ショートは仕掛けづらくなった

市況
2021年11月16日 17時40分

大阪12月限

日経225先物 29770 +40 (+0.13%)

TOPIX先物 2048.5 +2.5 (+0.12%)

日経225先物(12月限)は前日比40円高の2万9770円で取引を終了。寄り付きは2万9700円とシカゴ日経平均先物清算値(2万9720円)にサヤ寄せする格好から、やや利食い先行で始まった。その後は2万9680円~2万9730円辺りで保ち合いを継続するなか、米中首脳会談に伴う関係改善期待に加え、ハンセン指数の強い値動きなどがロングサイドのきっかけとなり、11時頃から上昇基調を強めると、一時2万9970円まで上げ幅を広げる場面があった。ただし、後場はポジション調整の流れとなり、2万9850円水準での保ち合いから、後場半ばには2万9730円まで軟化した。ただし、ロングサイドのポジション調整の流れとみられ、ショートサイドによる仕掛け的な商いは限られていた。

日経225先物は小幅ながら4営業日続伸となった。11月4日につけた戻り高値2万9950円を突破したことから、方向性としては節目の3万円のほか、9月14日の高値3万620円を意識したトレンド形成が期待される。先物の売買高は連日で3万枚を下回るなど参加者は限られているものの、ショートは仕掛けづらくなったであろう。

16日の米国ではウォルマート<WMT>など主要な小売企業の決算のほか、10月の小売売上高の発表を控えていることから手掛けづらさはあった。また、グローベックスの米株先物は、NYダウ、S&P500、ナスダック100が小幅ながらマイナス圏で推移していたことも、様子見につながったようである。

なお、NT倍率は先物中心限月で14.53倍と横ばいでの推移だった。一時14.47倍まで低下する場面もみられたが、その後は14.55倍に上昇するなど昨日と同様の動きであり、これまでの14.45倍~14.60倍水準での保ち合いを継続。薄商いのなかではNTスプレッドを狙ったトレードも入りづらいところだろうが、チャート形状としてはNT倍率の上昇を想定したNTロングとなろう。

手口面では、日経225先物は野村が950枚、ABNアムロが760枚、ゴールドマンが330枚程度の売り越しに対して、JPモルガンは1050枚、SBIが950枚、BNPパリバが240枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はUBSが680枚、ソジェンが670枚、野村が630枚、シティが440枚、バークレイズが440枚程度の売り越しに対して、ゴールドマンが1060枚、BofAが890枚、アムロが650枚、クレディスイスが520枚程度の買い越しだった。

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