株価指数先物【引け後コメント】 ショートに振らされるものの、結局は2万9500円水準で保ち合い

市況
2021年11月18日 17時26分

大阪12月限

日経225先物 29570 -120 (-0.40%)

TOPIX先物 2032.0 -4.0 (-0.19%)

日経225先物(12月限)は、前日比120円安の2万9570円で取引を終了。寄り付きは2万9570円とシカゴ日経平均先物清算値(2万9560円)にサヤ寄せする格好から売り先行で始まった。その後は2万9500円~2万9600円水準での保ち合いを継続するなか、中国の大手ネット企業の下落を背景としたハンセン指数の下げをきっかけにショートが強まると、ランチタイムで一時2万9380円まで調整した。ただし、11月のSQ値水準では下げ渋り、後場は2万9450円辺りでの保ち合いを継続するなか、午後2時頃に政府が明日閣議決定する経済対策の規模が財政支出ベースで55兆7000億円、民間資金を加えた事業規模は78.9兆円程度と伝わった。これを受けてショートカバーの動きが強まり、2万9720円と上昇に転じる場面もみられた。引けにかけては再び下げに転じたものの、寄り付き水準で取引を終えた。

前場は香港市場でアリババ集団や百度集団などの大幅な下げをきっかけにショートの動き、後場は経済対策の報道を受けてショーカバーが強まる格好だった。日経平均株価は続落となったものの、東証1部の6割の銘柄が下げていたほか、ファーストリテイリング<9983>やソフトバンクグループ<9984>、アドバンテスト<6857>、東京エレクトロン<8035>といった指数インパクトの大きい銘柄が軟調な中では、底堅い値動きだったといえよう。短期的な売買が中心であるため、センチメントは悪化していないとみられる。

NT倍率は先物中心限月で14.55倍と、引き続きこれまでの14.45~14.60倍の保ち合いレンジでの推移だった。25日移動平均線と75日移動平均線とのカイ離が拡大してきているほか、13週線を支持線に26週線を上回ってきていることもあり、方向性としては上向きとの見方である。原油相場の下落など市況関連銘柄で利益確定売りの動きが目立ってきており、結果的にはNT倍率は上昇に向かいやすく、NTロングによるスプレッド狙いの動きは意識しておきたいところだ。

手口面では、日経225先物はBofAが2920枚、野村が650枚、ソジェンが480枚、UBSが300枚程度の売り越しに対して、BNPパリバが1230枚、ABNアムロが760枚、SBIが690枚、ゴールドマンが680枚程度の買い越しだった。TOPIXはBofAが1070枚、ソジェンが930枚、バークレイズが410枚程度の売り越しに対して、SBIが780枚、JPモルガンが710枚、クレディスイスが260枚程度の買い越しだった。

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