株価指数先物【昼のコメント】 ハンセン指数の下落警戒も、東京エレクトロン上昇でショートカバーに向かう

市況
2021年11月19日 12時18分

日経225先物は11時30分時点、前日比180円高の2万9750円(+0.60%)前後で推移。寄り付きは2万9590円とシカゴ日経平均先物清算値(2万9610円)にサヤ寄せする格好から、小幅に上昇して始まった。その後は強い値動きをみせており、現物の寄り付き開始直後には一気に2万9700円を回復。買い一巡後は香港市場の弱い値動きが警戒され2万9630円~2万9680円辺りで保ち合いをみせていたが、前引けにかけては再び2万9760円まで上昇幅を広げた。

米半導体株の上昇が支援材料となり、東京エレクトロン<8035>日経平均株価をけん引する格好となった。日経225先物は2万9700円を回復した後は、米国でアリババ<BABA>が11%超の下落だったこともあり、ハンセン指数の動向に関心が向かう格好となった。アリババが香港市場でも10%を超える下げとなるなかでハンセン指数は一時1.8%程度の下落となり、東京市場においても利益確定の動きがみられた。ただし、東証1部の6割超の銘柄が下落する一方で、東京エレクトロンが1社で日経平均を約100円超押し上げている状況のなか、先物市場では前引けにかけてショートカバーが入った格好だろう。

なお、NT倍率は先物中心限月で14.53倍で始まった後は、14.59倍まで上昇する場面もあった。後場も東京エレクトロンの動向次第の展開になりそうである。

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