話題株ピックアップ【昼刊】:デジハHD、マネックスG、郵船

注目
2021年11月22日 11時40分

■デジハHD <3676>  2,583円  +139 円 (+5.7%)  11:30現在

デジタルハーツホールディングス<3676>が大幅反発している。前週末19日の取引終了後、子会社デジタルハーツが22年2月1日の予定で、ドリコム<3793>のゲーム事業の一部であるQC(品質保証)部門を承継すると発表しており、これが好材料視されている。ドリコムが開発・運営するゲームアプリの品質保証業務を会社分割の方法でデジタルハーツに譲渡するとしており、デジタルハーツは人材面や技術面での強化が期待されている。また、デジタルハーツはドリコムに対して、対価として1億円を支払う予定。なお、デジハHDの22年3月期業績への影響は軽微としている。

■マネックスグループ <8698>  836円  +27 円 (+3.3%)  11:30現在

マネックスグループ<8698>が全体相場に逆行して3.3%高に買われたほか、マネーフォワード<3994>、GMOペイメントゲートウェイ<3769>などビットコイン関連株に投資資金が流入している。ビットコイン価格は足もとこそ上昇一服も、世界的な過剰流動性の高まりを背景に11月中旬以降は上げ足を再び強めている。そうしたなか、直近では中米エルサルバドルのブケレ大統領が、前週20日に戦略都市「ビットコインシティー」を建設する計画を明らかにしたことで、関連銘柄の株価を刺激する格好となっている。マネックスGは傘下に仮想通貨取引所のコインチェックを擁しており、ビットコイン関連の象徴株として物色人気を集めやすく、売買高も日々高水準だ。

■日本毛織 <3201>  919円  +26 円 (+2.9%)  11:30現在

日本毛織<3201>が続伸している。前週末19日の取引終了後、21年11月期の連結業績予想について、営業利益を88億円から95億円(前期比5.0%増)へ、純利益を40億円から80億円(同12.3%増)へ上方修正し減益予想から一転して営業増益予想にするとともに、15円を予定していた期末配当予想を16円へ引き上げると発表したことが好感されている。売上高は1070億円(同2.0%増)の従来見通しを据え置いたものの、新型コロナウイルス禍のなかで地域密着型のショッピングセンターが堅調に推移しスポーツ関連も好調だった人とみらい開発事業や、Eコマース市場の拡大と新型コロナウイルス禍における巣ごもり需要を取り込んだ生活流通事業が計画を上振れていることが利益を押し上げる。また、持ち分法適用関連会社だったフジコーを完全子会社化したのに伴い、負ののれん発生益を特別利益として計上したことなども寄与する。なお、年間配当は28円(前期27円)となる予定だ。

■日本郵船 <9101>  7,470円  +190 円 (+2.6%)  11:30現在

日本郵船<9101>など大手をはじめ海運株が総じて買い優勢の展開となり、東証1部の業種別騰落で33業種中値上がり率トップとなっている。海運セクターはPERが1~2倍という超割安水準にあるほか、配当利回りも郵船が10%超、商船三井<9104>が12%超という記録的に高い水準にある。これを拠りどころに株価を大きく上昇させたが、ここ最近は信用買い残の急増に伴う株式需給悪や、海運市況がピークをつけたとの思惑もあって株価の上値が重くなっている。しかし、足もとでは鉄鉱石や石炭、穀物などを運ぶばら積み船市況の総合的な値動きを表すバルチック海運指数が下げ止まる動きをみせており、これが買い戻しを誘発している。バルチック指数は直近、6月初旬以来となる2400台まで水準を切り下げたものの、前週後半から下げ止まる兆しをみせている。

■イー・ギャランティ <8771>  2,635円  +50 円 (+1.9%)  11:30現在

イー・ギャランティ<8771>は反落スタート後にプラス圏へ切り返し、上げ幅を広げる展開になっている。同社は午前10時ごろ、請求書発行・入金管理・代金回収などの事務をイー・ギャラにアウトソーシングできる「eG Collect」、「eG Pay」について、北都銀行(秋田県秋田市)とビジネスマッチング契約を締結したと発表しており、これを材料視する買いも入っているようだ。「eG Collect」は企業間取引で発生する請求書発行・入金管理・代金回収などの一連の業務をイー・ギャラが代行するサービス。「eG Pay」はイー・ギャラが請求・決済業務を代行している取引先について、顧客が専用WEBページから申し込むだけで3営業日後にイー・ギャラから顧客の口座へ代金を振り込むサービス。11年に保証サービスのビジネスマッチング契約を締結した北都銀行との提携を拡大し、法人向けサービスのラインアップを拡充するとしている。

■トーカロ <3433>  1,633円  +29 円 (+1.8%)  11:30現在

トーカロ<3433>が全体軟調地合いにあって4日続伸と気を吐き、一時1638円まで買われた。今年1月14日につけた1634円を10カ月ぶりに上回り、株式分割考慮で実質上場来高値更新となった。世界的な半導体需給が逼迫するなか、東京市場では主力どころに比べ株価が出遅れていた半導体製造装置関連の中小型株に物色資金が流れ込んでいる。同社は半導体製造装置部品向けなどを中心に表面処理加工を手掛けているが、業績は前期に続き好調が続いており、22年3月期の営業利益は前期比17%増の101億円予想と同社初となる100億円大台乗せを果たす公算が大きい。株価は11月中旬以降、急速に下値を切り上げているが、PERや配当利回りなど株価指標面で割高感はなく、機関投資家とみられる実需買いが継続しているもよう。

■ドウシシャ <7483>  1,630円  +25 円 (+1.6%)  11:30現在

ドウシシャ<7483>が続伸している。前週末19日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表しており、これが好感されている。上限を100万株(発行済み株数の2.85%)、または19億円としており、取得期間は21年11月22日から22年7月31日まで。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行を可能とすることが目的としている。

■レーザーテック <6920>  32,150円  +190 円 (+0.6%)  11:30現在

レーザーテック<6920>は全般軟調相場のなかも頑強な値動きとなっている。前週末の米国株市場ではNYダウが下値模索の動きを続けたものの、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は続伸し過去最高値を更新、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も小幅ながら続伸し同じく最高値街道を走っている。東京市場でもここ最近の半導体主力株は米半導体セクターの上昇と歩調を合わせて買い直される動きとなり、そのなかレーザーテックは前週に大きく株価を切り上げ、青空圏を走る展開となった。週後半は軟化したものの、週間ベースで3500円近い上昇をみせたほか、売買代金も全上場企業のなかで連日首位となるなどマーケットの注目度が非常に高い。足もとは目先利益確定の動きもみられるが、下値では買いが厚く強さを発揮している。

■久光製薬 <4530>  4,025円  +10 円 (+0.3%)  11:30現在

久光製薬<4530>は朝安スタートも切り返す。午前10時ごろ同社の宇宙生活/地上生活の課題解決商品「Fixpace(フィクスペース)」が、国際宇宙ステーション(ISS)に搭載されることになったと発表しており、これが好材料視されている。宇宙での生活課題の一つとして、無重力空間における「物の紛失・散乱を減らすこと」が挙げられているが、その課題を解決するため同社では、壁やテーブルに貼付するだけで、ボールペンやナイフ・フォークなどの食器まで簡便に固定することができる「Fixpace」を開発。これが今回、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が行った「宇宙滞在中の生活と地上での生活に係る共通な課題テーマおよび解決策を合わせたアイデア募集」に選定され、ISSに搭載されることになったとしている。

■マルマエ <6264>  3,230円  +5 円 (+0.2%)  11:30現在

マルマエ<6264>は小幅に続伸している。前週末19日の取引終了後に発表した10月度の月次受注残高が前年同月比2.5倍の21億5100万円となったことが好感されている。半導体分野は受注と検収がともに過去最高額を更新するなど順調に推移し同2.3倍の14億8600万円となったほか、FPD分野も引き続き好調であり、同3.5倍の6億2000万円となった。

■INPEX <1605>  914円  -49 円 (-5.1%)  11:30現在

INPEX<1605>が急落、一時65円安で900円台を割り込む水準に売り込まれた。資源開発の国内最大手で、シェブロン<CVX>やエクソン・モービル<XOM>など米エネルギー関連株と同様に原油市況との株価連動性が高い。前週末のWTI原油先物価格が2ドル91セント安と急落、1バレル=76ドル10セントまで水準を下げており、これが同社株にネガティブに作用している。欧州で新型コロナウイルスが再び猛威を振るっており、世界経済の減速懸念を背景に原油需要が落ちるとの思惑が強まった。INPEXは11月18日に年初来高値ツラ合わせとなる1018円まで買われていたが、その後は荒い値動きを続ける原油市況を横にらみに高値波乱の様相となっていた。

■日本航空 <9201>  2,338円  -50 円 (-2.1%)  11:30現在

日本航空<9201>とANAホールディングス<9202>がともに続落し、9月以来の安値水準となっている。欧州で新型コロナウイルス感染症が再拡大していることを受けて、前週末の米株式市場では、国をまたいだ人の動きが再び鈍るとの懸念からデルタエアーラインズ<DAL>、ユナイテッドエアラインズHD<UAL>、アメリカン航空グループ<AAL>など航空各社が売られたが、これを受けて日本でも空運株が売られているようだ。

■三菱UFJ <8306>  628.2円  -9 円 (-1.4%)  11:30現在

三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクが売りに押される展開を余儀なくされている。前週末の米国株市場では、ゴールドマン・サックス<GS>やJPモルガン<JPM>などの金融大手が軒並み安で全体指数の下げに影響したが、これは過度な経済回復期待の修正から米10年債利回りが1.5%台半ばまで水準を切り下げたことで、長短金利の利ザヤ縮小を警戒する売りが表面化したもの。東京市場でも米国事業を展開するメガバンクにとって足もとの米長期金利の急低下は株安材料とみなされている。

■リアルワールド <3691>  1,433円  +386 円 (+36.9%)  11:30現在

リアルワールド<3691>が強烈な上げ足で一時516円高の1563円に買われる人気となった。株価は前日まで3営業日連続でストップ高となっており、きょうから値幅制限上方拡大となっている。きょうの高値まで4営業日で株価は2.4倍となった。17日取引終了後、自社グループで運営する「RealPay」「RealPayギフト」がレシートキャンペーンクラウドサービス「itsmonレシート」を運営するウィナス(東京都豊島区)と提携したと発表、これが物色人気化の発端となった。市場では「材料としてはここまで株価が買われるインパクトはなく需給相場の色が強い。(同社株は)業績悪が続いていたことで機関投資家の戻り売り圧力がない強みがある。信用買い残も枯れた状態で、上値の軽さに目をつけた短期資金の攻勢だが、その反動もありそうだ」(中堅証券ストラテジスト)としている。

■アールプランナー <2983>  9,130円  +1,500 円 (+19.7%) ストップ高買い気配   11:30現在

19日に発表した「1→4の株式分割を実施」が買い材料。

22年1月31日現在の株主を対象に1→4の株式分割を実施。

●ストップ高銘柄

OKK <6205>  944円  +400 円 (+73.5%) ストップ高   11:30現在

アクセスHD <7042>  1,315円  +300 円 (+29.6%) ストップ高買い気配   11:30現在

ホープ <6195>  401円  +80 円 (+24.9%) ストップ高買い気配   11:30現在

光陽社 <7946>  1,662円  +300 円 (+22.0%) ストップ高   11:30現在

WASHハウス <6537>  525円  +80 円 (+18.0%) ストップ高   11:30現在

など、10銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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