前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

注目
2021年11月24日 5時20分

■INPEX <1605>  920円 (-43円、-4.5%)

INPEX <1605> が急反落。一時65円安で900円台を割り込む水準に売り込まれた。資源開発の国内最大手で、シェブロン <CVX> やエクソン・モービル <XOM> など米エネルギー関連株と同様に原油市況との株価連動性が高い。前週末19日のWTI原油先物価格が2ドル91セント安と急落、1バレル=76ドル10セントまで水準を下げており、これが同社株にネガティブに作用している。欧州で新型コロナウイルス が再び猛威を振るっており、世界経済の減速懸念を背景に原油需要が落ちるとの思惑が強まった。INPEXは11月18日に年初来高値ツラ合わせとなる1018円まで買われていたが、その後は荒い値動きを続ける原油市況を横にらみに高値波乱の様相となっていた。

■JAL <9201>  2,358円 (-30円、-1.3%)

日本航空 <9201> とANAホールディングス <9202> が続落。ともに9月以来の安値水準となった。欧州で新型コロナウイルス感染症が再拡大していることを受けて、前週末19日の米株式市場では、国をまたいだ人の動きが再び鈍るとの懸念からデルタエアーラインズ <DAL> 、ユナイテッドエアラインズHD <UAL> 、アメリカン航空グループ <AAL> など航空各社が売られたが、これを受けて日本でも空運株が売られたようだ。

■三菱UFJ <8306>  629.3円 (-7.9円、-1.2%)

三菱UFJフィナンシャル・グループ <8306> が反落。三井住友フィナンシャルグループ <8316> などメガバンクが売りに押される展開を余儀なくされた。前週末19日の米国株市場では、ゴールドマン・サックス <GS> やJPモルガン <JPM> などの金融大手が軒並み安で全体指数の下げに影響したが、これは過度な経済回復期待の修正から米10年債利回りが1.5%台半ばまで水準を切り下げたことで、長短金利の利ザヤ縮小を警戒する売りが表面化したもの。東京市場でも米国事業を展開するメガバンクにとって足もとの米長期金利の急低下は株安材料とみなされた。

※22日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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