【市場反応】米10月コアPCE価格指数は1990年来で最大の伸び、ドル買い継続

市況
2021年11月25日 0時42分

米商務省が発表した10月コアPCE価格指数は前年比+4.1%となった。伸びは予想通り9月+3.7%から拡大し、1990年来で最大を記録。連邦準備制度理事会(FRB)の目標である2%の2倍近くとなった。同月個人所得は前月比+0.5%。伸びは9月-1.0%からプラスに改善し7月来で最大。同月個人消費支出(PCE)は前月比+1.3%と、9月+0.6%から伸びが予想以上に拡大し3月来で最大となった。

米11月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値は67.4と、速報値66.8から予想以上に上方修正された。1年期待インフレ率確報値は4.9%と速報値4.9%から変わらず。5-10年期待インフレ率確報値は3.0%と、速報値2.9%から上方修正された。

同時刻に発表された米10月新築住宅販売件数は前月比+0.4%の74.5万戸と予想80.0万戸を下回った。9月分も74.2万戸と80.0万戸から下方修正。住宅ローン金利や価格上昇で需要が滞ったほか建築材料不足で供給も引き続き低水準にとどまったことが影響した。

ほぼ想定内の結果を受け米国債相場は下げ止まり。10年債利回りは1.69%から1.66%まで低下。ドル買いは継続し、ドル・円は115円47銭まで上昇し高値を更新した。ユーロ・ドルは1.12ドル割れの安値圏でもみ合いとなった。

【経済指標】

・米・10月コアPCE価格指数:前年比+4.1%(予想:+4.1%、9月:+3.7%←+3.6%)・米・10月個人所得:前月比+0.5%(予想:+0.2%、9月:-1.0%)

・米・10月個人消費支出(PCE):前月比+1.3%(予想:+1.0%、9月:+0.6%)

・米・11月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値:67.4(予想:66.9、速報値:66.8)・米・11月ミシガン大学1年期待インフレ率確報値:4.9%(速報値:4.9%))・米・11月ミシガン大学5-10年期待インフレ率確報値:3.0%(速報値:2.9%)

・米・10月新築住宅販売件数:74.5万戸(予想:80.0万戸、9月:74.2万戸←80.0万戸)

《KY》

提供:フィスコ

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