10万円以下で買える、財務健全&低PBR 28社【東証1部】編 <割安株特集>
少額資金で投資できる銘柄に対する個人投資家の関心は高い。ネット証券では顧客開拓のため、約定金額が低い取引の手数料を重点的に引き下げる傾向にあり、投資家は手数料を気にせずに売買が可能となっている。最低投資金額(株価×売買単位)が低位の銘柄は、同じ予算でも高株価の銘柄に比べ株数を多く購入できるほか、買い付けや売却の時期を分散できるなどのメリットがある。ただ、赤字決算や無配の企業が数多くあることには留意したい。
東証1部上場企業では697社が最低投資金額10万円以下で購入できる。今回は、財務体質の安全性を見る指標の1つである「株主資本比率」に注目してみた。株主資本は株主からの払込金と、過年度からの利益の蓄積で構成される。負債とは異なり返済・支払を必要としない資金であるため、総資産に対する比率が高いほど財務の安定性が高いといわれている。また、割安株という観点から、理論上の解散価値であるPBRが1倍を下回る銘柄に絞り込んだ。
下表は東証1部上場銘柄(銀行を除く)を対象に、(1)最低投資金額が10万円以下、(2)時価総額100億円以上、(3)株主資本比率が70%以上、(4)PBRが0.7倍以下――を条件に投資妙味が高まる28社を選び出し、最低投資金額の低い順に記した。(※最低投資金額、PBRは26日現在)
なお、28日(日)16時に「10万円以下で買える、財務健全・低PBR【2部・新興】編」を配信する予定です。ご期待下さい。
最低投資 株主資本
コード 銘柄名 金額 比率 PBR
<7908> KIMOTO 22000 78.7 0.57
<7618> PCデポ 34700 74.4 0.67
<1921> 巴 44400 71.6 0.48
<5809> タツタ 45800 81.9 0.60
<6262> ペガサス 46400 70.5 0.50
<9358> 宇徳 52800 76.0 0.65
<8118> キング 54800 87.6 0.46
<1914> 日基技 55000 75.4 0.57
<8018> 三共興 55000 77.4 0.62
<8841> テーオーシー 57200 82.6 0.58
<5976> ネツレン 57800 73.8 0.40
<1976> 明星工 64700 78.9 0.61
<6140> 旭ダイヤ 65600 82.2 0.63
<6167> 冨士ダイス 65600 77.1 0.68
<9837> モリト 66400 74.4 0.55
<7885> タカノ 68000 83.6 0.36
<5262> 日ヒュム 69700 71.0 0.47
<2009> 鳥越粉 73200 80.5 0.53
<1967> ヤマト 76300 74.1 0.60
<6809> TOA 77100 76.2 0.54
<5951> ダイニチ工業 77800 89.1 0.52
<6247> 日阪製 82500 81.3 0.43
<5121> 藤コンポ 88600 74.9 0.68
<5909> コロナ 90000 72.5 0.36
<2812> 焼津水化 95700 86.4 0.59
<4550> 日水薬 96000 89.2 0.66
<9319> 中央倉 96300 79.9 0.44
<2053> 中部飼 96800 70.3 0.47
※単位は、最低投資金額は円、株主資本比率が%、PBRは倍。
※通期予想が最終赤字、今期無配の銘柄は除いた。
株探ニュース