日本にいながら次世代GAFAを発掘する情報収集術
いくぜ、アメ株! 二刀流の極め技 Yasuさんの場合-第2回
登場する銘柄
大企業でIT(情報技術)系の技術職で働きながら、日米の株式投資を30年以上続けてきた。渡米経験で米・ハイテク株に目覚め、紆余曲折を経て長期投資する手法を確立。含み益を増やし2014年にFIRE(早期退職)達成。
今は専業投資家として配当金などで暮らす。足元の運用資産は300万ドル弱(約3億4000万円)。米国株の保有銘柄数は30。米国株以外に、投資信託や日経225のオプション取引などを手掛ける。
性格は倹約家、楽観的。上左の画像は品川神社の銭洗い。金運のパワースポットの一つとして毎年参拝している。
前回記事「大化け前のGAFAMを掴んで、アメ株資産300万ドルの道」を読む
次なるGAFAM、そしてテスラ<TSLA>、エヌビディア<NVDA>はどれだ!
まだ米国株に投資をしていない人でも、Next「大化けアメ株」には興味があるだろう。将来のテンバガー(10倍株)、いや20倍も30倍も夢ではない銘柄が「必ず見つかるはず」と投資家をワクワクさせるのが、アメ株の魅力だ。
ただ、将来の大化け株を探し出すのは、日本語で情報収集できる日本株でも容易ではない。言うまでもなく国が違えば、言葉の壁があり、そしてお宝情報がどこに潜んでいそうなのかの土地勘もない。
学ぶはまねぶ。アメ株で資産を増やすスゴ腕は、何を手掛かりに銘柄情報を掴み、どんな情報ソースを参考にして取捨選択しているのかを真似るのが、手っ取り早い。
アメ株歴30年で、米ハイテク株への長期投資でテンバガーをいくつも掴んだYasuさん(ハンドルネーム)は、どのように情報収集しているのかを今回は紹介しよう。
大化け期待の「ザ・トレード・デスクA」、注目したきっかけは?
まずは足元でYasuさんが "大化け"を期待している銘柄を紹介しよう。それは広告データ企業のザ・トレード・デスクA<TTD>(以下トレード・デスク)だ。
同社株を購入したのは20年4月13日、株価は21ドル。足元では91ドルと4倍以上に膨らんでいる。保有株数は1000株だ。成長を期待している理由は、ビジネスモデルの独自性にある。
■『株探プレミアム米国版』で確認できるザ・トレード・デスクAの日足チャート(18年2月~)
注:出来高・売買代金の棒グラフの色は当該株価が前期間の株価に比べプラスの時は「赤」、マイナスは「青」、
同値は「グレー」。以下同
同社は広告代理店や広告主向けにデジタル広告の管理プラットフォームを提供している。利用者は、動画やアプリ、SNSなど各種チャネルの広告フォーマットやデータと連携させてデジタル広告を作成、最適化できる。
Yasuさんが同社のプラットフォームについて知ったとき、「最高のアプリケーションを発見した」と感じたという。ビッグデータや個人の属性情報を縦横無尽に利用できる点に、自分が広告の出稿主だったらまさに欲しいと思えるサービスだった。業績も2桁ペースで成長している。
このトレード・デスクとの出合いは、Yasuさんが重宝する2つの投資情報サイトだった。
※当該情報は、一般情報の提供を目的としたものであり、有価証券その他の金融商品に関する助言または推奨を行うものではありません。