話題株ピックアップ【夕刊】(3):ソフトバンク、百貨店株、Gunosy

注目
2021年12月2日 15時18分

■ソフトバンクグループ <9984>  5,599円  -301 円 (-5.1%)  本日終値

ソフトバンクグループ<9984>が5日連続安と下値模索の動きを強めている。前日は日経平均先物を絡めたインデックス買いも効果なく、終値ベースで10月7日以来約2カ月ぶりにフシ目となっていた6000円大台を割り込み年初来安値を更新した。きょうも売り圧力は止まず一段と水準を切り下げる展開。売買代金はトップとなっておりマーケットの注目度は高い。前日の米国株市場では主要株3指数が後半波乱含みの下げとなったが、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数の下落率が一番大きかった。米ハイテク株に積極的に投資する同社は同指数との連動性が高い。最大1兆円の自社株買いに対する期待感はあるものの、11月下旬以降は信用買い残が再び増勢にあり、株式需給悪が嫌気されている部分もある。

■三越伊勢丹 <3099>  748円  -28 円 (-3.6%)  本日終値

三越伊勢丹ホールディングス<3099>、高島屋<8233>、エイチ・ツー・オー リテイリング<8242>、松屋<8237>の4社は2日の取引終了後に11月の百貨店売上高を発表。三越伊勢丹の国内百貨店売上高が前年同月比11.4%増だったほか、高島屋の国内売上高は8.9%増、H2Oリテイは11.5%増、松屋は11.9%増(銀座本店)と軒並み前年実績を上回った。ただ、新型コロナウイルスの新たな変異株であるオミクロン株の国内2例目の感染が確認されるなど、足もとでは先行き懸念が高まっており、売りが先行する展開となった。

■フリー <4478>  6,460円  -240 円 (-3.6%)  本日終値

東京市場はここリスク回避の売り圧力の強い局面にあるが、特に東証マザーズ指数の下げが止まらない状況となっている。マザーズ指数はきょうで7日続落となり1022.03まで水準を切り下げてきた。8月17日の年初来安値1009.39(終値ベース)が意識される局面にある。ここ個人投資家の評価損益率が悪化するなか、「特にマザーズ銘柄に投資している投資家の実態が悪い」(ネット証券マーケットアナリスト)という状況。時価総額上位の主力銘柄ではフリー<4478>、プラスアルファ・コンサルティング<4071>、ウェルスナビ<7342>などの下げが顕著で地合い悪を助長している。

■Gunosy <6047>  651円  +100 円 (+18.2%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率2位

Gunosy<6047>はストップ高。同社はスマートフォン向けニュース配信など情報キュレーションアプリを展開する。1日取引終了後、デジタルクレジットカードサービスを提供するGaragePreneurs Internet(本社インド共和国)の強制転換条項付優先株式を取得することを発表、GaragePreneursはGunosyの持ち分法適用関連会社となる見込み。これを評価する形で投資資金が集中する格好となった。

■テリロジー <3356>  388円  +35 円 (+9.9%) 一時ストップ高   本日終値

テリロジー<3356>が一時ストップ高。きょう10時に、子会社テリロジーサービスウェアが多言語ヘルスケアサービスを運営するWELL ROOM(東京都千代田区)と業務提携すると発表しており、これが好材料視された。WELL ROOMは三菱地所<8802>が今年4月に設立した新会社で、日本で働く外国人の健康維持・管理を支援するヘルスケアサービス「WELL ROOM」を運営する。今回の業務提携を通じ、テリロジーサービスウェアの多言語映像通訳サービス「みえる通訳」と「WELL ROOM」を連携し、医療機関に向けた多言語サービス提案を開始するとしている。

■北陸電気工事 <1930>  1,120円  +80 円 (+7.7%)  本日終値  東証1部 上昇率6位

北陸電気工事<1930>が急反発。光通信<9435>が1日の取引終了後、財務省に大量保有報告書を提出。北陸電工株の保有割合が5.70%と新たに5%を超えたことが判明しており、これを受けて需給思惑的な買いが入ったようだ。保有目的は純投資としている。報告義務発生日は11月24日。

■住江織物 <3501>  1,575円  +69 円 (+4.6%)  本日終値

住江織物<3501>は5日ぶりに大幅反発。同社は1日、東京ビッグサイト(東京都江東区)において8日から10日まで開催される展示会「エコプロ2021」に、今春に審査が行われた「第4回エコプロアワード」で経済産業大臣賞を受賞した、水平循環型リサイクルタイルカーペット「ECOS(エコス)」を出展すると発表した。同社では、従来埋め立て処分するしかなかった使用済みタイルカーペットの再資源化に取り組み、11年にタイルカーペットの同一製品間による循環型リサイクルシステムを確立した。使用済みタイルカーペットを主原料とするタイルカーペットシリーズであり、代表的なもので再生材比率70%以上(最大84%)を達成し、従来品と変わらない品質とコストパフォーマンスを有しているとしている。

■メドレックス <4586>  130円  +5 円 (+4.0%)  本日終値

メドレックス<4586>は5日ぶりに大幅反発。同社は寄り付き前に、中小企業庁の事業再構築補助金に、応募した「貼り薬から新型コロナウイルスワクチン・マイクロニードル製剤への新分野展開」が採択されたと発表した。新型コロナウイルスワクチンをはじめとするさまざまなワクチンのマイクロニードルでの投与実現を目指し、今回の補助事業において、ワクチンマイクロニードル製剤の製造装置(ワクチン抗原などをマイクロニードルに塗布・装填する装置)を設計・導入する。また、ワクチンマイクロニードル製剤の有効性や安全性を動物試験により評価する。補助事業期間は交付決定日から12カ月で、補助金額は最大6000万円としている。

■高田機工 <5923>  2,711円  +22 円 (+0.8%)  本日終値

高田機工<5923>は3日続伸。1日の取引終了後、上限を10万株(発行済み株数の4.54%)、または2億6890万円とする自社株を、2日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で取得すると発表したことが好感された。

●ストップ高銘柄

ダイビル <8806>  2,164円  +400 円 (+22.7%) ストップ高   本日終値

コムシード <3739>  479円  +80 円 (+20.1%) ストップ高   本日終値

アミタホールディングス <2195>  9,150円  +1,500 円 (+19.6%) ストップ高   本日終値

宇徳 <9358>  716円  +100 円 (+16.2%) ストップ高   本日終値

サイエンスアーツ <4412>  7,410円  +1,000 円 (+15.6%) ストップ高   本日終値

など、7銘柄

●ストップ安銘柄

フーバーブレイン <3927>  1,018円  -300 円 (-22.8%) ストップ安   本日終値

マーチャント <3121>  630円  -150 円 (-19.2%) ストップ安   本日終値

グローバルウェイ <3936>  706円  -150 円 (-17.5%) ストップ安   本日終値

以上、3銘柄

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