ユーロ週間見通し:伸び悩みか、オミクロン変異株の感染状況などを注視へ

通貨
2021年12月4日 14時57分

■伸び悩み、ECBは2022年も金利据え置きの可能性高まる

今週のユーロ・ドルは、伸び悩み。新型コロナウイルスの新たな変異株の感染拡大が警戒されていること、欧州中央銀行(ECB)のラガルドECB総裁は2022年の利上げの可能性は極めて低いと述べており、リスク回避的なユーロ売り・米ドル買いが優勢となった。取引レンジ:1.1236ドル-1.1383ドル。

■弱含みか、新型コロナウイルスのオミクロン変異株の感染拡大を警戒

来週のユーロ・ドルは弱含みか。米長期金利低下を背景としたドル売りでユーロは下げ渋っているが、ユーロ圏における新型コロナウイルス変異株の感染拡大が警戒されており、リスク選好的なユーロ買いは入りづらい。ドイツの主要経済指標が市場予想を下回った場合、リスク回避的なユーロ売りがやや強まる可能性がある。

予想レンジ:1.1200ドル-1.1380ドル

■弱含み、一時128円を下回る

今週のユーロ・円は弱含み。新型コロナウイルスの新変異種オミクロン株感染が欧州などに続いて日本や米国でも確認されており、持続的な景気回復への不透明感がくすぶりリスク回避の円買いが強まった。ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁の「2022年に利上げする公算は非常に小さい」との発言もユーロ売り材料となった。取引レンジ:127円39銭-128円39銭。

■伸び悩みか、オミクロン変異株の感染状況などを注視へ

来週のユーロ・円は、伸び悩みか。新型コロナウイルス・オミクロン株の感染状況やワクチン開発の見通しが注視され、ユーロ圏経済への影響に懸念が強まればリスク回避のユーロ売り・円買いがただちに縮小する可能性は低いとみられる。ドイツの10月鉱工業生産など経済指標が市場予想と一致してもユーロ買いにつながる可能性は低いとみられる。

○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント

・7日:10月独鉱工業生産(9月:前月比-1.1%))

・7日:7-9月期域内総生産確定値(改定値:前年比+3.7%)

予想レンジ:126円00銭-129円00銭

《FA》

提供:フィスコ

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