話題株ピックアップ【夕刊】(1):日電波、大真空、ソフトバンクG

注目
2021年12月7日 15時13分

■日本電波工業 <6779>  1,729円  +238 円 (+16.0%)  本日終値  東証1部 上昇率2位

日本電波工業<6779>が急反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が6日付で投資判断「オーバーウエート」を継続し、目標株価を1200円から2200円へ引き上げたことが好材料視された。同証券では、ミックス改善や価格是正により四半期業績が顕著に向上している点を踏まえて、構造改革に伴う業績改善を評価。23年3月期に営業利益30億円を目指す中計は1年前倒しで実質達成となる確度が高まったことで、今後は成長戦略に視点が移ると判断しているとしており、22年3月期の営業利益予想を38億円から53億円へ、23年3月期を同42億円から60億円へ引き上げている。

■大真空 <6962>  1,533円  +123 円 (+8.7%)  本日終値  東証1部 上昇率8位

大真空<6962>が大幅反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が6日付で投資判断「オーバーウエート」を継続し、目標株価を1225円から1700円へ引き上げたことが好材料視された。同証券では、水晶デバイス高付加価値品の拡販に伴う業績成長を評価。需給逼迫のなか、プロダクトミックス改善や価格条件好転が進展し、本格的な成長局面が到来すると予想。TCXO(温度補償型水晶発振器)の需要減少を考慮する一方、ミックス改善や価格条件好転に伴うプラス効果を織り込み、22年3月期の営業利益予想を46億円から52億円へ、23年3月期を同55億円から65億円へ引き上げている。

■ソフトバンクグループ <9984>  5,508円  +405 円 (+7.9%)  本日終値

ソフトバンクグループ<9984>は買い優勢、満を持して8日ぶり反発に転じた。前日までの7営業日続落でこの間に1600円近くも株価水準を切り下げていたこともあって、目先値ごろ感からの押し目買いや空売りの買い戻しを誘う状況にある。前日の米国株市場でハイテク株比率が高いナスダック総合指数が反発に転じたことが同社株にとってポジティブ材料となっているほか、ここ下げが続いていた中国電子商取引最大手のアリババ集団<BABA>が7日ぶりに急反発し、10%を超える上昇をみせたことが株価を刺激する格好となっている。アリババはCFO(最高財務責任者)の交代や電子商取引の部署再編といった構造改革が材料視された。また、ソフトバンクGは攻めの経営に意欲をみせており、7日に韓国ネイバー系メタバース企業への出資報道なども株価上昇を後押ししている。

■メドレー <4480>  2,613円  +163 円 (+6.7%)  本日終値

メドレー<4480>は大幅反発。同社は午前11時30分ごろ、展開するオンライン診療・服薬指導アプリ「CLINICS」について、NTTドコモ(東京都千代田区)との共同運営を開始すると発表した。「CLINICS」はインターネットを通じて、自宅や職場からかかりつけ病院の医師との診察、薬剤師との服薬指導を受けることができるサービス。診察料・調剤料などはクレジットカードで決済され、オンラインで処方された薬は自宅などに直接届けられる。今回、通院をサポートするアプリとして、オンライン診療・服薬指導などがスムーズに利用できるよう、ドコモの「dアカウント」との連携も含めたUIリニューアルを実施した。これにより「CLINICS」は「dアカウント」との連携による会員登録やログインに対応し、より簡単にアプリを使い始めることができる。また、実際の診療体験に沿った設計に変更したとしている。

■HENNGE <4475>  4,135円  +245 円 (+6.3%)  本日終値

HENNGE<4475>は大幅反発。同社は午前9時30分ごろ、SaaS認証基盤(IDaaS)の「HENNGE One」が、Chatworkストレージテクノロジーズ(東京都新宿区)のクラウドストレージサービス「セキュアSAMBA」に対応したと発表した。「HENNGE One」は「Microsoft 365」や「Google Workspace」など、複数のクラウドサービスへのセキュアなアクセスとシングルサインオンを可能とする。また、「セキュアSAMBA」は高いセキュリティ水準、かつ低価格で利用できるクラウドストレージ。今回の連携により、「HENNGE One」を利用する企業は「セキュアSAMBA」へのシングルサインオンが可能となり、わずらわしい複数ID、パスワードの管理から解放される。さらに、IP制限や二要素認証などのアクセス制御機能によって、不正アクセスのリスクを防ぎながら「セキュアSAMBA」を安全に利用できるとしている。

■ASB機械 <6284>  3,045円  +176 円 (+6.1%)  本日終値

日精エー・エス・ビー機械<6284>は反発。6日取引終了後、芝浦機械<6104>と主に海外新興国向け市場において、射出成形機をはじめとする分野における協業のため、業務提携に向けた覚書を締結したと発表した。両社が保有するインド拠点のリソースを活用することにより、インド首位の市場シェア獲得とグローバル市場での販売拡大を目指すとしており、両社で協議を開始し、幅広い分野において協業の可能性を検討する。今後成長が見込まれる小型の電動射出成形機について、芝浦機の持つ電動射出成形機の技術力と、ASB機械のインドにおける現地調達・生産能力を組み合わせ、両社の異なる顧客層への販売ルートを活用することで、新興国市場のニーズに合った仕様の機械を安価かつ広範囲に販売するとしている。

■オンワード <8016>  321円  +17 円 (+5.6%)  本日終値

オンワードホールディングス<8016>は3日続伸。6日の取引終了後に発表した11月度月次売上概況で、既存店売上高が前年同月比12.7%増と2ケタ増で2カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。緊急事態宣言の全面解除に伴い外出機会が増え来店客数の増加につながったことが寄与した。アパレル関連事業では、月後半に気温が低下したことによりコートなどの秋冬物の販売や、ライフスタイル関連事業では、クリエイティブヨーコのペット関連商品が好調に推移した。なお、全店売上高は同7.1%増だった。

■ヨネックス <7906>  1,074円  +50 円 (+4.9%)  本日終値

ヨネックス<7906>は7日続伸し、年初来高値を更新。同社は6日取引終了後、スポーツ用品事業を展開するブリヂストンスポーツ(東京都中央区)の子会社で、タイにおいてテニスボール製造・販売を行うブリヂストン・テクニファイバーの株式を取得し、子会社化すると発表した。株式取得は22日を予定し、取得価格は非公表。ブリヂストン・テクニファイバーは高い技術力を有し、さまざまな国際大会において評価されているテニスボールの製造・販売を行っており、ヨネックスもこれまでテニスボールの供給を受けていた。テニス市場全体が活況を呈する中、ラケット、ストリングに加え、今回の子会社化によってテニスボールの展開を強化し、総合テニスブランド化を推進するとしている。

■青山商事 <8219>  734円  +34 円 (+4.9%)  本日終値

青山商事<8219>は3日続伸。10時30分ごろに発表した11月度の月次売上高(速報)で、ビジネスウェア事業の既存店売上高が前年同月比6.2%増となり、2カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。客数が同0.7%減と10月の同6.2%減から改善を見せたことに加えて、客単価が同6.9%増と上昇したことが寄与。スーツは低調だったが、フォーマルなどが好調だったとしている。なお、全店売上高は同2.3%減だった。

■日本航空 <9201>  2,183円  +96 円 (+4.6%)  本日終値

日本航空<9201>、ANAホールディングス<9202>がいずれも上値指向を強めている。両銘柄とも新型コロナウイルスの変異株であるオミクロン株の感染拡大懸念から、11月下旬から急速に下値を探る展開を強いられていた。しかし足もとでは空売りの買い戻しでリバウンドに転じている。前日の米国株市場では景気敏感株への買いが顕著となりNYダウが今年最大の上げ幅を記録した。オミクロン株は感染力こそ強いものの軽症が多いことも確認されており、これを受けて行き過ぎた不安心理の後退から売り込まれた景気敏感セクターを買い戻す動きを誘発、ボーイング<BA>が3.7%高に買われるなど戻り足を強めた。東京市場でもこれに追随する動きで「空運」は業種別騰落で、東証1部33業種中、値上がり率首位となっている。

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.