VIX指数は20割れでセンチメントは大きく改善/オープニングコメント

市況
2021年12月9日 8時27分

9日の日本株市場は、こう着ながらも底堅い相場展開になりそうだ。8日の米国市場ではNYダウが35ドル高だった。製薬会社のファイザ?とバイオのバイオンテックが試験の暫定結果として、同社製ワクチンの3回目の投与で新型コロナの変異株(オミクロン株)に効力がある可能性を指摘したため投資家心理が改善し、景気敏感株を中心に買われた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比5円安の28885円。円相場は1ドル113円70銭台で推移している。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好から前日終値水準から始まることになりそうだ。もっとも日経平均は2日間で1000円近くリバウンドをみせ、節目の29000円に迫る局面も見られたことから、短期的なリバウンドにおいて達成感は意識されやすい。また、29000円水準には25日、75日線が位置していることから、これを明確に上放れてくるには来週のFOMCのイベント通過後といったところか。

とはいえ、オミクロン株への過度な警戒感は後退していることから物色意欲は回復してきそうである。明日のメジャーSQを控えて先物市場ではロールオーバー中心となり、インデックスに絡んだ商いに振らされやすい需給状況ではあるものの、改めてショートを仕掛けてくる動きは考えづらいところ。中国の不動産リスクに対する警戒から楽観的な見方には向かいづらいだろうが、押し目狙いの動きは意識されてきそうだ。

また、VIX指数は19.90に低下した。3日には35.32まで急伸する場面があったこともあり、センチメントは大きく改善している。来週のFOMCでのテーパリング加速は相当織り込まれていると考えられるため、売り仕掛け的な動きが強まる局面においては、その後のリバウンドを狙ったロングスタンスといったところか。もっとも、中小型株については来週から本格化するIPOラッシュを前に換金売りが意識されやすいほか、短期的な値幅取り狙いの商いが中心になりそうである。値動きの強い銘柄などにピンポイントで資金が集中しやすいだろう。

《AK》

提供:フィスコ

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