話題株ピックアップ【夕刊】(2):ブリヂストン、JAL、Mラインズ

注目
2021年12月9日 15時14分

■ブリヂストン <5108>  5,019円  +52 円 (+1.1%)  本日終値

ブリヂストン<5108>は頑強な値動き。12月に入ってから全体波乱相場のなかも我が道を行く展開で上昇を続け、きょうで7連騰と気を吐いている。世界的に旺盛な自動車販売需要を背景にタイヤで世界トップシェアを誇る同社の収益環境に追い風が強い。今期は大口径タイヤなど高付加価値製品の売り上げが増勢で利益を押し上げている。8日取引終了後、免震ゴムの国内メーカー出荷価格の値上げを決定したことを発表、値上げ率は平均13%でこれによる収益押し上げ効果に期待した買いが株高を後押ししている。

■日本航空 <9201>  2,210円  +20 円 (+0.9%)  本日終値

日本航空<9201>、ANAホールディングス<9202>が揃って3日続伸と上値指向を強めている。全体相場が方向感を欠きやや軟調気味に推移するなか、頑強な値動きで「空運」は東証1部33業種中、値上がり率3位となっている。世界的に新型コロナウイルスの変異株であるオミクロン株への過度な警戒感が後退するなか、景気敏感セクターを買い戻す動きが続いている。両銘柄ともオミクロン株が確認されたとの報道で11月下旬から12月にかけて急速に売り込まれる展開にあったが、いずれも12月2日ザラ場をターニングポイントに反騰局面に移行している。

■マークラインズ <3901>  3,015円  +27 円 (+0.9%)  本日終値

自動車産業に特化した有料ポータルサイトを展開するマークラインズ<3901>が5日続伸。8日の取引終了後、11月の「情報プラットフォーム」契約企業数は前月比43社増の4175社だったと発表。契約企業数の増加が続いており、これを好感する買いが向かった。

■NECネッツエスアイ <1973>  1,872円  +15 円 (+0.8%)  本日終値

NECネッツエスアイ<1973>は反発。同社はきょう午前10時ごろ、自治体におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)化の加速を目的に、6月に参入したLGWAN-ASP(自治体向けアプリケーション)サービス事業について、その第一弾サービスとして「NECネッツエスアイ リモートデスクトップ for LGWAN」の提供を開始すると発表した。新サービスは、庁舎内にある業務端末に接続可能であるほか、各種の情報漏えい対策が施されているといった特長がある。同社は今後、自治体における「消防/防災」や「安全安心」に関わるサービスを提供し、将来的には「自治体基幹システム」に関わるサービス提供も視野に入れて事業に取り組む方針。新サービスを含めたLGWAN-ASPサービス事業関連で23年度に受注100億円を目指すとしている。

■アズワン <7476>  14,690円  +10 円 (+0.1%)  本日終値

アズワン<7476>は後場プラス圏浮上。同社はきょう正午に、投資単位当たりの金額を引き下げることにより、株式の流動性の向上及び投資家層の拡大を図ることを目的に、12月31日(休業日のため実質的には12月30日)を基準日として1株につき2株の割合で株式分割を行うと発表した。これに伴い、22年3月期の期末配当予想を79円から39円50銭に減額するが、実質的な変更はない。あわせて、株主優待制度の変更も発表した。これまでは100株以上500株未満の保有でグルメギフト3000円相当、500株以上でグルメギフト5000円相当としていた。次年度以降は100株以上200株未満でQUOカード1000円分、200株以上800株未満でグルメギフト3000円相当を1種類、800株以上でグルメギフト3000円相当を2種類とする。

■VIX短先物 <1552>  1,959円  -101 円 (-4.9%)  本日終値

国際のETF VIX短期先物指数<1552>は3日続落。同ETFは「恐怖指数」と称される米VIX指数とリンクしており、米国市場の波乱時には上昇する特性を持つ。8日の米VIX指数は前日に比べ1.99(9.09%)ポイント安の19.90に下落。警戒ラインと呼ばれる20を11月24日以来、約2週間ぶりに下回った。米ファイザー<PFE>は8日、新型コロナウイルスのワクチンが3回接種でオミクロン株に対しても高い予防効果を持つとの初期調査の結果を発表。オミクロン株に対する過度な警戒感が後退するなか、VIX短先物は下げ基調となっている。

■丹青社 <9743>  826円  -22 円 (-2.6%)  本日終値

丹青社<9743>が続落。8日の取引終了後、22年1月期第3四半期累計(2~10月)の決算を発表。売上高が424億5300万円(前年同期比21.5%減)、営業利益が9億3800万円(同79.2%減)と大幅な減収減益で着地しており、これが嫌気されたようだ。新型コロナウイルス感染拡大に伴う影響が引き続き業績下押し要因となった。あわせて、通期の売上高見通しを680億円から620億円(前期比10.4%減)へ引き下げた。営業利益については、収益性重視の事業活動を継続したことや経費が抑制されたことから、20億円(同60.4%減)とする従来予想を据え置いた。

■ファナック <6954>  24,050円  -450 円 (-1.8%)  本日終値

ファナック<6954>が4日ぶりに反落したほか、SMC<6273>、キーエンス<6861>などFA関連株に売りがかさんでいる。市場では「中国向け売上比率の高い銘柄群は足もと中国リスクが意識されている。日経平均株価がリバウンドに転じるなか、指数寄与度の高いソフトバンクグループ<9984>が中国テック企業への投資を嫌気され鈍い値動きとなっていることが、それを証明している」(中堅証券アナリスト)という声もある。人権侵害問題から米国だけではなく豪州や英国、カナダなど複数の主要国が北京冬季五輪を巡る外交ボイコットを決めるなか、中国との摩擦が激化することへの懸念が株価に影響を与えている。

■武田薬品工業 <4502>  3,112円  -21 円 (-0.7%)  本日終値

武田薬品工業<4502>が続落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は8日、同社株のレーティングを「オーバーウエイト」から「ニュートラル」へ引き下げた。目標株価は6900円から4000円に見直した。シャイアー社買収時の財務目標であったノン・コア事業などの売却目標やネット有利子負債の圧縮、コストシナジーの実現などが着実に進められていることは評価できる、と指摘。しかし、ナルコレプシー治療薬「TAK―994」の開発中断により、開発後期プログラムの脆弱さが浮き彫りになっており、製品導入などの施策が早期に望まれる、としている。

■アイフリークモバイル <3845>  197円  +50 円 (+34.0%) ストップ高   本日終値

アイフリークモバイル<3845>がストップ高。8日の取引終了後、ブロックチェーン関連のコンサルティングやシステム開発を手掛けるHashPort(東京都文京区)との間で、NFTマーケットプレイスの開設とNFT分野での新たな取り組みの開始に関する契約を締結したと発表しており、これが材料視されたようだ。HashPortの子会社が手掛けるブロックチェーン「Palette(パレット)」やNFTマーケットプレイス構築サービスを活用し、アイフリークグループが運営するクリエイターの創作支援を行うネットワークサービス「CREPOS」と連携したNFTマーケットプレイスの開設を目指す。このほか、両社のノウハウや実績を生かし、新たなNFTコンテンツの開発や事業機会の創出についても検討していく。

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