話題株ピックアップ【夕刊】(1):セルソース、チェンジ、テスHD

注目
2021年12月9日 15時11分

■白銅 <7637>  2,964円  +353 円 (+13.5%)  本日終値  東証1部 上昇率トップ

白銅<7637>が急騰。同社は8日取引終了後、22年3月期連結業績予想について、売上高を520億円から543億円(前期比38.5%増)へ、営業利益を34億2000万円から40億7000万円(同2.1倍)へ、純利益を24億円から28億5000万円(同2.2倍)へ、年間配当予想を96円から110円(前期は58円)へ上方修正すると発表した。好調な半導体製造装置業界に対して想定を上回る販売増加が予想されること、及び原材料市況上昇の影響が背景としている。

■セルソース <4880>  7,870円  +870 円 (+12.4%)  本日終値

セルソース<4880>はマドを開けて急伸。8日の取引終了後、21年10月期業績予想の上方修正を発表。売上高を28億1000万円から29億2200万円(前の期比57.5%増)へ、営業利益を7億5900万円から9億9200万円(同2.4倍)へ増額しており、これを好感した買いが入ったようだ。再生医療に対する社会的認知度の高まりを背景に業績拡大が予想されたことから6月に通期予想の上方修正を行ったものの、その後想定を上回る提携医療機関数の拡大や加工受託件数の増加があったことから再度見通しを引き上げた。

■チェンジ <3962>  2,173円  +115 円 (+5.6%)  本日終値

チェンジ<3962>は上げ幅拡大。同社はきょう午前11時に、自治体の業務フロー改革支援を行うコニカミノルタパブリテック(東京都千代田区)と、自治体のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進のための合弁会社設立に向けた検討を行うため、基本合意書を締結したと発表した。この基本合意書に法的拘束力はなく、今後協議を進めた上で、法的拘束力のある合弁契約を、22年3月31日をめどに締結することを目指して検討を進める予定。両社のアセットを組み合わせて自治体BPR(業務改革)市場での地位を揺るぎないものにすること、自治体DX推進事業を通じて各地方自治体のDXを支援すること、BPR業務から派生するBPO(業務委託)の受注を加速させることが目的としている。

■テスホールディングス <5074>  2,509円  +114 円 (+4.8%)  本日終値

テスホールディングス<5074>が大幅高で3日続伸。きょう11時に、インドネシアでバイオマス燃料を販売する子会社のPT INTERNATIONAL GREEN ENERGYが、PKS(パームヤシ殻)燃料を対象にGGL認証(Green Gold Label)を取得したと発表。GGL認証は持続可能なバイオマスの認証のひとつで、調達されたバイオマス製品が持続可能な方法で生産されたという保証を提供するスキーム。日本では再生可能エネルギー固定価格買取制度(FIT制度)に係る事業計画策定ガイドライン(バイオマス発電)で定められた第三者認証のひとつとなっている。同社グループは、日本国内のバイオマス発電事業者に向けて、同認証取得による持続可能なバイオマス燃料の供給を行うとしている。

■デジハHD <3676>  2,585円  +116 円 (+4.7%)  本日終値

デジタルハーツホールディングス<3676>が3連騰。ここ、継続的な実需買いが観測されており、25日移動平均線を足場に3連続陽線で一気に最高値近辺まで水準を切り上げてきた。同社はモバイルゲームソフトの不具合を検出するデバッグ事業を主力展開するが、非ゲーム分野の拡充にも力を入れ、デジタルトランスフォーメーション(DX)投資が活発化するなか足もとの業績は絶好調に推移している。22年3月期は営業利益段階で前期比10%増の21億円と2ケタ成長を見込むが、市場では保守的との見方が強く、増額修正の可能性が指摘されている。

■弁護士ドットコム <6027>  6,800円  +200 円 (+3.0%)  本日終値

弁護士ドットコム<6027>は4日続伸。同社は8日取引終了後、WEBリスクマネジメント事業を行うエフェクチュアル(東京都中央区)と業務提携を締結したと発表した。エフェクチュアルはWEBリスクマネジメント専門メディア「SORILa」などを運営している。今回の業務提携により、法律相談ポータルサイト「弁護士ドットコム」の有料登録弁護士は、エフェクチュアルが提供するWEB検索結果上の誹謗中傷モニタリングシステムサービス「BenchMark」を無償で、その他炎上モニタリングサービス「Mimamorn-ミマモルン-」をはじめとするWEBリスクマネジメントサービスを特別価格で利用できるとしている。

■ネクソン <3659>  2,270円  +50 円 (+2.3%)  本日終値

ネクソン<3659>は反発。同社は8日取引終了後、英国でゲームとその関連製品の制作・販売を行うゲームズワークショップ(ノッティンガム市)の人気ファンタジーゲーム「Warhammer Age of Sigmar(ウォーハンマー・エイジ・オヴ・シグマー)」をベースとした新しいバーチャルワールドの開発及びパブリッシングについて、ライセンス契約を締結したと発表した。契約内容や配信開始日程は現時点で非公表としたが、ネクソンでは「『ウォーハンマー・エイジ・オヴ・シグマー』をベースとした新作バーチャルワールドは、ソーシャル機能を兼ね備えたインタラクティブPvE(対プレイヤー環境)が特徴で、ネクソンの世界トップクラスのライブ運用により、新規コンテンツ及びサービスを継続的に提供していく」としている。

■大阪ソーダ <4046>  2,894円  +55 円 (+1.9%)  本日終値

大阪ソーダ<4046>は7日続伸。岩井コスモ証券は8日、同社株の投資判断を「B+」から「A」へ引き上げた。目標株価は3000円から3250円に見直した。第2四半期(4~9月)の連結営業利益は56億9400万円(前年同期比62.8%)と好調。各段階利益が中間期ベースで過去最高を更新した。利益面ではヘルスケアや合成ゴム・合成樹脂などの高付加価値製品群が牽引した。22年3月期の同利益は10月に90億円から107億円(前期比28.3%増)に増額修正しているが、同証券では114億円と再増額を見込んでいる。

■トリケミカル研究所 <4369>  3,860円  +70 円 (+1.9%)  本日終値

トリケミカル研究所<4369>が3日続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が8日付で同社の投資判断「Buy(買い)」を据え置き、目標株価を前回の4100円から4400円に引き上げたことが好材料視された。レポートでは、新年度ガイダンスは要警戒だが、半導体製造用特殊ガスの需要は好調と評価。好業績は微細化進展や同社が展開するプロセスの拡大などに支えられており、中長期的な成長可能性は高いとみている。

■ソフトバンクグループ <9984>  5,551円  +58 円 (+1.1%)  本日終値

ソフトバンクグループ<9984>は売り買い交錯、強弱観対立のなか前日終値をやや上回る水準での推移となっている。前日は日経平均が先物主導で大幅続伸するなか裁定買いを呼び込んだが、実需の売り圧力に晒され株価は小幅マイナス圏で引けていた。きょうも引き続き機関投資家とみられる売りが上値を押さえている。ビジョン・ファンドで出資する米企業の企業価値向上効果などはポジティブ材料として意識される一方、米国をはじめ複数の主要国が北京五輪を巡る外交ボイコットを決めるなか、中国テック企業へ積極的投資を行っている同社には風向きが悪い。また、前日の米国株市場でナスダック総合指数が続伸したものの上値は重く、材料視されていない。

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