話題株ピックアップ【昼刊】:ビジョナル、フロンテオ、凸版

注目
2021年12月10日 11時40分

■ビジョナル <4194>  10,180円  +1,500 円 (+17.3%) ストップ高買い気配   11:30現在

ビジョナル<4194>がストップ高カイ気配。9日の取引終了後、22年7月期の連結業績予想について、売上高を377億円から410億円(前期比42.9%増)へ、営業利益を26億7000万円から60億円(同2.5倍)へ、純利益を17億6000万円から41億円(同2.9倍)へ上方修正したことが好感されている。採用需要が想定よりも旺盛であることに加えて、求職者の新規登録やアクティビティが活発であることなどを背景に、主力のビズリーチ事業の成長が予想を上回るペースで進捗していることが要因としている。なお、第1四半期(8~10月)決算は、前年同期には連結決算を開示していないため比較はないものの、売上高95億7000万円、営業利益25億3600万円、純利益17億8000万円だった。同時に、子会社ビズリーチが経費精算クラウドシステムを提供するイージーソフト(東京都町田市)の全株式を3月1日付で取得し子会社化すると発表しており、これも好材料視されている。取得価額は非開示。なお、同件が業績に与える影響は軽微としている。

■FRONTEO <2158>  2,647円  +317 円 (+13.6%)  11:30現在

FRONTEO<2158>がカイ気配スタートで反発、2000円台前半のもみ合いを上放れる兆しをみせている。人工知能(AI)を活用したリーガルテック事業を主力とするが、自然言語解析AIなど独創性の高いAI技術を横展開してライフサイエンス分野などにも参入し、事業領域を広げている。9日取引終了後、医学論文探索AIソフトウェア「Amanogawa」で国内特許を取得したことを発表、これを材料視する買いを呼び込んでいる。株価は11月中旬以降上げ足を加速、同月26日には5300円の上場来高値をつけていたが、その後は急反落を余儀なくされていた。しかし、今月6日にザラ場2112円で目先の底値を確認し下げ渋る動きを見せていた。

■凸版印刷 <7911>  1,902円  +80 円 (+4.4%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位

凸版印刷<7911>は大幅続伸。同社はきょう寄り付き前に、保有する上場有価証券1銘柄を9日に売却し、投資有価証券売却益1039億円が発生したと発表した。これに伴い、22年3月期第3四半期決算において特別利益を計上するとし、22年3月期の純利益予想を360億円から900億円(前期比9.8%増)へ上方修正した。

■積水ハウス <1928>  2,394.5円  +26 円 (+1.1%)  11:30現在

積水ハウス<1928>は3日ぶりに反発。同社は9日取引終了後、22年1月期第3四半期累計(2~10月)連結営業利益が1682億2500万円(前年同期比24.8%増)だったと発表した。通期計画2200億円(前期比18.0%増)に対する進捗率は76.5%。国内外の戸建住宅・賃貸住宅関連事業が好調に推移した。請負型ビジネスでは、戸建住宅事業は前期後半以降の好調な受注に加え、順調な工事進捗により増収となり、賃貸住宅事業も順調な工事進捗により増収となった。また、開発型ビジネスでは分譲住宅事業、マンション事業が好調だったとしている。

■伊藤忠商事 <8001>  3,484円  +31 円 (+0.9%)  11:30現在

伊藤忠商事<8001>が全体軟調相場のなか頑強な値動き。9日取引終了後、同社のグループ会社と不二製油グループ本社<2607>の連結子会社が米国で新たな合弁会社「Fuji Oil International」を設立することで合意(設立は22年3月を予定)したと発表、これにより北米植物性油脂市場における販路拡大や新規顧客の開拓、コストメリットの創出などを目指す狙い。これを材料視する買いを引き寄せている。伊藤忠の株価は前日まで2日続落していたが、下げは小幅で5日移動平均線をサポートラインとする上値追いトレンドが続いている。

■エイチ・アイ・エス <9603>  1,902円  -202 円 (-9.6%)  11:30現在  東証1部 下落率2位

エイチ・アイ・エス<9603>が急落。同社は9日取引終了後、連結子会社であるジャパンホリデートラベル及びミキ・ツーリストにおいて、会計処理の前提となる取引事実の精査が必要となることが判明したと発表した。2社から「Go To トラベル事業」に関する取引の中に宿泊の実態がない、受給対象とはならない取引が存在し、事実関係について精査が必要となるとの報告を受けたため。HISではこの事案について関係者へのヒアリング調査などを開始しており、8日には調査委員会を設置。今後は「Go To トラベル」事務局などへの相談も含め、実態把握のための調査を進めるとしている。

■ラクスル <4384>  5,470円  -530 円 (-8.8%)  11:30現在  東証1部 下落率4位

ラクスル<4384>は大幅続落。同社は9日取引終了後、22年7月期第1四半期(8~10月)単独営業損益は1億500万円の赤字(前年同期は6600万円の黒字)だったと発表した。また、22年7月期単独業績予想について、売上高を394億円から332億円(前期比30.1%増)へ下方修正し、営業利益2億5000万円(同13.4%増)の見通しは据え置いた。新収益認識基準に合わせた数値の修正であるとし、中長期の財務ポリシーに基づく売上高、売上総利益ともに30%以上の成長見込みに変更はない。あわせて、ダンボール・梱包材の受発注プラットフォームを運営するダンボールワン(石川県金沢市)について、出資比率を49.9%から100%へ引き上げることも発表した。22年2月1日に20億600万円で株式を追加取得する。これに伴い、ラクスルは22年7月期第3四半期から連結決算へ移行するとしている。

■NEXT 原油ブル <2038>  698円  -34 円 (-4.6%)  11:30現在

NEXT NOTES ドバイ原油先物 ダブル・ブル ETN<2038>が売り気配スタートで6日ぶり急反落、一気に700円台を割り込んだ。原油市況動向に連動させたETNで、指数の前日比変動率の2倍の値動きを想定したボラティリティの高さが特徴となっている。前日のWTI原油先物価格が1ドル42セント安の1バレル=70ドル94セントと急反落したことで、これを受けて原油先Wブルも下値を試す展開となった。新型コロナウイルスの変異株であるオミクロン株が経済活動へ与える影響は限定的との見方が広がり、ここ原油市況も上昇歩調にあったが、前日は米国株市場で景気敏感株が売られるなどやや調整色をみせており、原油市況もこれと連動する形で水準を切り下げた。

■物語コーポレーション <3097>  7,110円  -80 円 (-1.1%)  11:30現在

物語コーポレーション<3097>が続落している。9日の取引終了後に発表した11月度の月次売上高(速報値)で、既存店売上高が前年同月比3.6%減と2カ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気されている。前月に伸長した主力の焼肉部門が同2.6%減となったことが響いたほか、ゆず庵部門も同13.3%減とマイナス幅を大きくした。なお、全店売上高は同2.7%増だった。

■東京エレクトロン <8035>  62,500円  -130 円 (-0.2%)  11:30現在

東京エレクトロン<8035>が続落したほか、レーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>など半導体製造装置関連株が売りに押される展開となっている。前日の米国株市場ではハイテク系グロース株に目先利益確定の動きが強まりナスダック総合指数が4日ぶりに反落したが、そのなかエヌビディア<NVDA>が4%を超える下げをみせるなど半導体関連株への売りが目立った。フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も大幅続落となったことから、東京市場でもこの流れを引き継ぎ半導体セクターへの売り圧力が顕在化している。

■ANAP <3189>  402円  +80 円 (+24.8%) ストップ高買い気配   11:30現在

ANAP<3189>がストップ高カイ気配。9日の取引終了後、メタバース領域に事業参入すると発表しており、これが好感されている。メタバース領域において、自社のファッションアイテムなどを仮想空間で利用可能な形にデジタル変換し、企業の参入を支援するメタバースファッションプラットフォーム「APPARELED Meta connect by ANAP=アパレリッド・メタ・コネクタ by ANAP」の提供を今後開始するという。同サービスは、企業が保有する洋服や小物などファッションアイテムの採寸データとアイテム画像素材を入力することで、メタバース空間に適したファッション素材に変換し、さまざまな仮想空間で利用可能とするプラットフォームサービス。プラットフォームの開発や企業への導入サポートは、ファッション業界に特化した人工知能(AI)やVR/AR技術サービスを提供する100%子会社ANAPラボが推進するとしている。

■Birdman <7063>  1,384円  +221 円 (+19.0%)  11:30現在

Birdman<7063>は急騰。きょう午前10時ごろ、ソフトバンク<9434>傘下のリアライズ・モバイル・コミュニケーションズとの間で、XR(VRやMRなど仮想空間技術の総称)やデジタル・クリエイティブなどを活用した新しいデジタルコンテンツの創出を目的に業務提携契約を締結したと発表。あわせて、両社の共同プロジェクトの第1弾としてメタバース型バーチャルプラットフォーム「さわれるライブ 5D LIVE」の提供を開始したことも明らかにしており、これを受けて同社株への買い注文が膨らんでいる。

■リアルワールド <3691>  968円  +150 円 (+18.3%) ストップ高   11:30現在

リアルワールド<3691>がストップ高の968円に買われている。菊池誠晃社長がきょう付のブログで、「23年9月期に過去最高営業利益・過去最高時価総額を目指し、数年以内にそこを起点として、時価総額を10倍にする」とコメントしており、これが好材料視されている。同ブログによると、来期までまずは過去最高営業利益に集中し、その上で中期計画を発表する予定だったが、意志として公表することにしたという。きょう公開のYouTubeチャンネル「JapanStockChannel」では、デジタルギフトへの投資強化を述べており、まず22年9月期は粗利倍増を目指すともしている。

■アクセル <6730>  958円  +139 円 (+17.0%)  11:30現在  東証1部 上昇率トップ

アクセル<6730>が急反発。9日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、売上高を96億円から106億円(前期比17.8%増)へ、営業利益を4億5000万円から7億7000万円(同43.7%増)へ、純利益を4億4000万円から7億5000万円(同11.9%増)へ上方修正し、あわせて21円を予定していた期末一括配当予想を35円(前期31円)に引き上げたことが好感されている。世界的な半導体市況の需給逼迫の影響から多くのメーカーにおいて部材を積極的に確保する動きが見られることを背景に、パチンコ・パチスロ機向けグラフィックスLSIの販売を当初予想の41万個から44万個へ引き上げたことが要因。また、メモリモジュール製品が顧客の旺盛な需要により計画を大幅に上回る販売見通しとなったことも寄与する。

■Gunosy <6047>  856円  +83 円 (+10.7%)  11:30現在  東証1部 上昇率2位

Gunosy<6047>に人気集中。同社はスマートフォン向けニュース配信など情報キュレーションアプリを手掛け、ゲーム攻略サイト運営なども行っている。このほか、新規事業に積極投資し業容拡大に向けた経営戦略を進めている。9日取引終了後、インドでデジタルクレジットカードサービス「slice」を提供するGaragePreneurs Internetの強制転換条項付優先株式を追加取得することを発表、これが株価を改めて刺激する格好となった。さかのぼって今月1日に同社はGaragePreneurs社の優先株式取得により持ち分法適用関連会社とすることを発表、翌日から株価を急動意させ2日連続ストップ高に買われた経緯がある。6日の取引時間中に821円の高値をつけてからは、やや売りに押される展開でもみ合いに転じていた。

●ストップ高銘柄

アミタホールディングス <2195>  13,150円  +3,000 円 (+29.6%) ストップ高買い気配   11:30現在

など、4銘柄

●ストップ安銘柄

INCLUSIVE <7078>  1,704円  -500 円 (-22.7%) ストップ安売り気配   11:30現在

以上、1銘柄

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.