好業績の中小型株、上期に続き「再上方修正」候補〔第1弾〕 <成長株特集>

特集
2021年12月9日 19時40分

3月期決算企業の上期(4-9月)決算発表シーズンでは、足もとの好調な業績を踏まえ通期計画を上方修正する企業が相次いだ。上方修正した企業について、上期実績の修正した通期計画に対する進捗率を調べたところ、修正幅が保守的でさらなる業績上振れが期待できる銘柄が多くみられた。そこで本特集では、上期経常利益の対通期計画進捗率が高く、通期予想を“再度"上方修正する可能性のある銘柄を探った。

今回は第1弾として、時価総額350億円以上3000億円未満の銘柄(銀行を除く)を対象に、(1)上期決算の発表前または発表時に22年3月期の経常利益予想を上方修正した、(2)上期の経常利益が前年同期比で増益もしくは黒字転換して着地、(3)通期計画に対する進捗率が60%以上、かつ同進捗率が過去5年の平均を10ポイント超上回る、といった条件を満たした33社を選び出し、進捗率が大きい順に記した。

なかでも、上期経常利益の通期計画に対する進捗率が75%を超えている、サンリオ <8136> 、東洋製罐グループホールディングス <5901> 、田中化学研究所 <4080> [JQ]、H.U.グループホールディングス <4544> 、高砂香料工業 <4914> 、トーメンデバイス <2737> 、ヨネックス <7906> [東証2]は一段の上振れが有力とみられる。

また、直近3ヵ月の7-9月期に四半期ベースの過去最高益を更新した、太平電業 <1968> 、トレックス・セミコンダクター <6616> 、阪和興業 <8078> は、今後も力強い成長が期待できる銘柄として注目したい。このほか、DOWAホールディングス <5714> 、三菱マテリアル <5711> 、日鉄鉱業 <1515> 、エクセディ <7278> 、堺化学工業 <4078> 、小野建 <7414> は予想PER10倍以下かつPBR1倍割れと割安感が強く、見直し買いの流入が期待される。

┌ 対通期進捗率 ┐┌─ 経常利益 ─┐  増益率 予想

コード 銘柄名    4-9月期 5年平均 通期計画 4-9月期 4-9月期  PER

<8136> サンリオ     127   51.2    500   636   黒転  139

<5901> 洋缶HD     84.4   64.1   37000  31212   184 10.0

<4080> 田中化研     80.4   53.2    730   587   325 72.2

<4544> HUグループ   79.4   54.6   33700  26745   264  6.9

<4914> 高砂香      79.0   58.4   7200   5686   67.1  9.1

<2737> トーメンデバ   78.9   51.0   6630   5229   223  9.1

<7906> ヨネックス    76.9   55.0   5600   4305   2890 22.2

<1968> 太平電      74.9   52.5   10700   8011   70.4  7.5

<5481> 山陽鋼      74.9   54.1   14000  10491   黒転 11.7

<2201> 森永       74.1   60.9   18500  13700   14.4 14.7

<1982> 日比谷設     74.0   25.9   5000   3699   136 13.8

<5449> 大阪製鉄     73.8   52.1   3500   2583   235 19.5

<4202> ダイセル     71.0   49.4   42000  29835   193 10.0

<6849> 日本光電     70.5   29.9   25500  17990   119 16.2

<9413> テレ東HD    70.1   40.8   6840   4794   123 14.9

<4112> 保土谷      70.0   38.6   5000   3498   20.6 18.0

<9629> PCA      68.4   43.0   2604   1782   85.8 14.1

<5714> DOWA     67.8   41.1   70000  47456   409  6.0

<6616> TOREX    67.7   51.7   2700   1828   933 19.7

<7433> 伯東       66.0   53.0   6300   4155   173 10.5

<5273> 三谷セキ     65.2   48.3   6500   4236   7.3 33.2

<6379> レイズネク    65.1   46.8   8850   5764   16.0 10.9

<5711> 三菱マ      64.8   49.5   59000  38220   132  7.2

<1515> 日鉄鉱      64.7   52.7   14500   9387   104  7.1

<2531> 宝HLD     64.7   39.6   33800  21884   268 15.5

<7278> エクセディ    64.5   43.3   14000   9034   975  8.6

<4078> 堺化学      63.9   42.3   7200   4599   277  7.2

<7762> シチズン     63.6   53.2   19000  12079   黒転 11.4

<6104> 芝浦機      61.8   50.5   3800   2349   黒転 32.2

<7414> 小野建      61.6   38.9   11354   6993   230  5.1

<6925> ウシオ電     61.5   45.7   12500   7682   1806 24.7

<8078> 阪和興      61.2   44.2   50000  30615   199  3.7

<6457> グローリー    60.3   30.0   9500   5725   198 17.7

※経常利益の単位は百万円。

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.