話題株ピックアップ【夕刊】(1):三井ハイテク、アートSHD、Kudan

注目
2021年12月13日 15時16分

■三井ハイテック <6966>  10,250円  +1,500 円 (+17.1%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ

三井ハイテック<6966>がストップ高。前週末10日の取引終了後、22年1月期業績予想の上方修正を発表。営業利益を116億円から130億円(前期比3.4倍)へ増額しており、これを好感した買いが入ったようだ。売上高も1348億円から1380億円(同41.8%増)へ引き上げた。情報通信機器向けや車載向け半導体用リードフレームのほか、電動車向け駆動・発電用モーターコアの受注がそれぞれ好調に推移していることが要因。あわせて期末配当予想の増額修正を発表、従来予想の18円から55円に大幅に引き上げた。これにより、年間配当は64円(前期21円)となる見込みだ。なお、同時に発表した第3四半期累計(2~10月)決算は、売上高986億9000万円(前年同期比42.0%増)、営業利益95億5200万円(同5.1倍)だった。

■アートSHD <3663>  1,037円  +150 円 (+16.9%) ストップ高   本日終値

アートスパークホールディングス<3663>はストップ高。同社は10日取引終了後、インターネットエンターテインメントサービス事業を展開する米ウェブトゥーン・エンターテインメント(ロサンゼルス市)と資本・業務提携を行うと発表した。業務提携は(1)両社の顧客に充実したユーザーエクスペリエンスを提供するための体制整備、(2)サブスクリプションモデルを中心にイラスト制作ソフト「CLIP STUDIO PAINT」販売拡大のためのマーケティング協力、(3)新技術の共同開発、(4)クリエイターエコシステム育成に向けた相互協力。また、ウェブトゥーンの子会社であるLINE Digital Frontier(東京都新宿区)に対し、アートスパークの172万2400株を割り当てる第三者割当増資を行う。これにより、LINE Digitalは持ち株比率5.00%の筆頭株主となる見通し。

■ソフトウェア・サービス <3733>  7,270円  +840 円 (+13.1%)  本日終値

ソフトウェア・サービス<3733>が3日続伸。同社は10日取引終了後に、22年10月期通期の連結業績予想を公表。営業利益見通しを前期比13.9%増の48億7700万円としていることが好感されたようだ。売上高は同6.8%増の270億円となる見通し。医療情報システムの導入が中小規模病院でも進むとみているほか、既に電子カルテシステムを導入している医療機関などへのリプレイス市場が拡大すると予想。新型コロナウイルス感染症拡大の影響による医療機関の投資マインドの低下がみられていないことから受注の増加を見込んでいる。なお、21年10月期通期の連結決算は、売上高が前の期比23.3%増の252億7600万円、営業利益が同27.7%増の42億8100万円で着地した。

■Kudan <4425>  3,950円  +300 円 (+8.2%)  本日終値

Kudan<4425>が大幅高で3日ぶりに反発。前週末10日の取引終了後、グループ会社でドイツのアーティセンス社が、ドイツ有数のアクセラレーターであるジャーマン・アクセラレーターの支援を受けシンガポールに事業進出すると発表しており、これが好感された。世界最大のロボット市場であるアジア太平洋地域、特にシンガポールを中心に、グループ全体のSLAM製品の導入拡大を図るのが狙い。アーティセンス社は今後、Kudanとの共同での事業開発の拡大に加えて、グローバルにおける事業拡大を加速させるとしている。

■NTN <6472>  233円  +6 円 (+2.6%)  本日終値

NTN<6472>は小幅反発。前週末10日の取引終了後、大阪市西区に保有する土地・建物を譲渡すると発表。それに伴い22年3月期第3四半期の連結業績に固定資産売却益37億2900万円を特別利益として計上するとしていることが好材料視された。なお、通期業績予想への影響はないとしている。

■カナモト <9678>  2,307円  +41 円 (+1.8%)  本日終値

カナモト<9678>は4日ぶりに反発。同社は10日取引終了後、22年10月期連結業績予想について、売上高1911億円、営業利益156億円(前期比6.7%増)、純利益97億円(同8.9%増)、年間配当は75円(前期は70円)と開示した。なお、売上高は「収益認識に関する会計基準」適用のため、前年との比較は記載されていない。21年10月期連結営業利益は146億2400万円(前の期比2.6%増)となり、主力事業である建設関連において、公共投資が災害復旧工事やインフラ関連工事、防災関連工事を中心に堅調に推移したことが寄与した。あわせて、株主還元のため、120万株(発行済み株式総数に対する割合3.17%)もしくは20億円を上限とする自己株式の取得枠を設定することも発表した。取得期間は21年12月13日から22年4月21日までとしている。

■ヤマシンフィルタ <6240>  510円  +9 円 (+1.8%)  本日終値

ヤマシンフィルタ<6240>が4日ぶりに反発。前週末10日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、売上高を184億円から191億3000万円(前期比31.1%増)へ、営業利益を17億円から19億5000万円(前期1億4500万円の赤字)へ上方修正したことが好感された。建機用フィルタ事業で、日本、北米、欧州における主要得意先において新車需要の継続と稼働時間の大幅な増加により、同社製品の需要が想定を上回る高い水準で推移する見通しであることが要因としている。なお、最終利益はヘルスケア事業で減損損失6億7500万円を特別損失として計上することから、7億5000万円から4億3000万円(同42.7%減)へ下方修正した。同時に、20年9月25日に発行した第5回新株予約権(行使価額修正条項付)について、12月24日付で残存する全てを取得するとともに、取得後すぐに消却すると発表した。取得及び消却する新株予約権の数は7万3943個で、取得価額は2447万5133円。なお同新株予約権は、野村証券を割当先として9万5000個を発行したもので、これまでに計2万1057個が行使されている。

■日清食HD <2897>  8,480円  +140 円 (+1.7%)  本日終値

日清食品ホールディングス<2897>は小幅続伸。前週末10日の取引終了後、来年3月1日納品分からチルド麺と冷凍麺を値上げすると発表しており、これが好材料視された。チルド麺はメーカー希望小売価格を6~12%、冷凍麺は出荷価格を6~13%それぞれ引き上げる。主な原材料である小麦の価格高騰に加えて、その他の資材価格やエネルギー費なども上昇が続くなか、自助努力だけではコスト増を吸収できない状況となったことが要因としている。

■オリックス <8591>  2,282.5円  +33.5 円 (+1.5%)  本日終値

オリックス<8591>が4日ぶりに反発。12日付の日本経済新聞朝刊で「子会社で会計ソフト大手の弥生(東京・千代田)を米投資ファンドのKKRに売却する方針を固めた」と報じられており、これが好材料視された。記事によると、オリックスは2014年に弥生を800億円超で買収したが、弥生が手掛けるクラウドソフトの需要が強まり、企業価値が高まったことから投資資金を回収するとしている。報道に対してオリックスは、「当社の発表に基づくものではない。現在、弥生に関して株式譲渡を含めて検討を行っていることは事実だが、現時点で決定している事実はない」とコメントしている。

■東京エレクトロン <8035>  62,690円  +850 円 (+1.4%)  本日終値

東京エレクトロン<8035>やレーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>など半導体製造装置関連株が高い。前週末の米国株市場では、11月の米消費者物価指数(CPI)が大幅な伸びとなったものの、市場の想定内であったことから買い安心感が広がり、NYダウ、ナスダック総合指数ともに反発した。また、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も同じく反発に転じており、これを受けて東京市場でも半導体製造装置関連の主力銘柄を中心に堅調な値動きとなった。

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