株価指数先物【寄り前コメント】 オプション権利行使価格の2万8375円と2万8500円とのレンジ推移を想定

市況
2021年12月14日 8時05分

大阪3月限ナイトセッション

日経225先物 28430 -220 (-0.76%)

TOPIX先物 1965.5 -13.0 (-0.65%)

シカゴ先物 28425 -225

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

13日の米国市場はNYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が下落。新型コロナウイルスの変異株(オミクロン株)の感染拡大が警戒されるなか、英国で初の死亡者が確認された。ジョンソン英首相が追加制限措置を導入する可能性を排除しなかったことで、行動制限などによる景気への影響が懸念された。14~15日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)や、週末17日には日本のメジャーSQ(特別清算指数算出)に当たるクアドルプル・ウィッチングを控えていることもあり、持ち高調整の動きが強まった。S&P500業種別指数は医薬品・バイオテクノロジー、食品・飲料・タバコ、家庭用品・パーソナル用品が上昇する一方で、自動車・同部品、半導体・同製造装置、エネルギーが下落。

シカゴ日経225先物(3月限)は日中大阪比225円安の2万8425円で取引を終えた。日経225先物(3月限)のナイトセッションは日中比40円安の2万8610円で始まり、2万8670円まで上昇した後は、2万8600円~2万8670円辺りでの日中終値を挟んだ保ち合いを継続。ただし、米国市場の取引開始後に軟化し保ち合いを下放れると、一時2万8380円まで下落幅を広げる場面も見られた。売り一巡後は2万8510円まで持ち直すものの、引けにかけて再び弱含み、2万8430円で取引を終えた。

本日の日経225先物は、シカゴ先物にサヤ寄せする格好から売り先行で始まろう。オミクロン株感染による重症化リスクは低いといった楽観的な見方もあっただけに、、英国で初の死亡者が確認されたことによって、ショートの動きが強まりやすいだろう。FOMCを控えて積極的に売り込む流れには向かいづらいと見られるものの、売り一巡後のリバウンドを狙ったトレードは限られそうだ。

ただし、VIX指数は20.31の上昇にとどまっており、25日、75日移動平均線水準で推移している。米国市場についてはリスクオフというよりは高値圏で推移していることで、利益確定の売りが出やすかったと見られる。そのため、売り一巡後はこう着感の強い相場展開になりやすく、オプション権利行使価格の2万8375円と2万8500円によるレンジ推移が想定される。

昨日のNT倍率は先物中心限月で一時14.49倍に上昇し、抵抗線として意識されていた75日線を突破し、25日線を捉えている。本日のところは、NT倍率はいったん低下が見込まれるものの、FOMC通過後を想定した押し目狙いのNTロングでのスプレッド狙いに向かいやすい面はあると見ておきたい。

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