話題株ピックアップ【夕刊】(3):ANAP、Hamee、シンクレイヤ
■ANAP <3189> 666円 +184 円 (+38.2%) 本日終値
ANAP<3189>の上げ足加速、需給相場の様相を呈している。前日まで7連騰で直近2営業日は連日のストップ高に買われた。きょうは値幅制限上方拡大で、通常この価格帯はストップ高が80円高であるが、これを4倍の320円に広げられている。一時272円高まで買われる場面があった。12月9日にメタバース領域に事業参入すると発表し、これを手掛かり材料に翌10日から物色人気が集中した。新興市場はマザーズを中心に需給悪が目立つ状況にあるが、同社株や直近IPO銘柄などが思惑先行で短期筋の資金が集中する傾向にある。
■Hamee <3134> 1,278円 +213 円 (+20.0%) 本日終値 東証1部 上昇率トップ
Hamee<3134>が5日ぶり急反発。9月中旬に急落して以降は下落トレンドが鮮明で、今月3日には1035円で年初来安値を形成した。その後も冴えない株価推移が続いていたが、きょうは満を持して底値離脱の動きに転じている。同社はスマートフォン向けアクセサリーの販売のほか、EC事業者向けシステム開発などを手掛けている。13日取引終了後、22年4月期上期(21年5~10月)の決算を発表したが、EC事業の好調などを背景に営業利益が前年同期比14%増の11億3400万円と2ケタ伸長を確保、特に第2四半期である8~10月期については前年同期比40%増の高い伸びを達成しており、これを評価する買いを呼び込んだ。
■シンクレイヤ <1724> 1,032円 +150 円 (+17.0%) ストップ高 本日終値
シンクレイヤ<1724>が大幅続伸。13日の取引終了後、9月6日に発行した第1回新株予約権(行使価額修正条項付)について、12月1日から13日までに大量行使されたと発表しており、将来的な希薄化懸念が一服したとの見方から買いが入ったようだ。合計で1215個(交付株数12万1500株、発行総数の13.4%)が行使された。なお、未行使の新株予約権は297個になったとしている。
■シンシア <7782> 586円 +56 円 (+10.6%) 本日終値 東証1部 上昇率2位
シンシア<7782>は大幅続伸。13日の取引終了後、12月31日時点の株主に対して、記念株主優待を実施すると発表しており、これが好感された。12月16日に東証マザーズ市場上場5周年を迎えることを記念し、現行制度に加えて1単元(100株)以上を保有する株主にクオカード1000円分を追加で贈呈する。
■井筒屋 <8260> 459円 +42 円 (+10.1%) 本日終値 東証1部 上昇率3位
井筒屋<8260>が高水準の商いをこなし大幅高、一時50円高の467円まで駆け上がり、今月8日につけた449円の年初来高値を払拭し新高値に買われた。北九州を地盤とする百貨店で、新型コロナウイルスの影響を受けてはいるが、合理化努力で収益体質が改善、ここ最近は世界的に変異株であるオミクロン株の感染者が急増しているものの、日本国内では収束した状態が続いていることで、外部環境も改善している。ただ、足もとの急騰劇は株式需給面の影響が大きいとみられている。今月7日から日証金で貸株制限の規制が入っているが、一方で複数の外資系証券経由の空売り残が急増している状況にあり、踏み上げ相場の様相をみせている。
■SKIYAKI <3995> 320円 +24 円 (+8.1%) 本日終値
SKIYAKI<3995>は4日ぶりの大幅反発。同社は13日取引終了後、22年1月期第3四半期累計(2~10月)連結営業利益は3500万円(前年同期比77.6%減)だったと発表した。大幅減益であるものの、通期計画4500万円(前期比64.5%減)に対する進捗率は77.8%となっているほか、直近で株価が下落基調にあったことから、アク抜け感が広がったようだ。前期のEC好調の反動減が出たとする一方、グループ全体での固定費削減、ECサービスで高単価商品の出荷が増加した影響などにより、第3四半期(8~10月)営業利益は5000万円となり、第2四半期(5~7月)の800万円から大きく上振れたとしている。
■日本ハウス <1873> 418円 +31 円 (+8.0%) 本日終値 東証1部 上昇率6位
日本ハウスホールディングス<1873>は急伸。同社は13日取引終了後、22年10月期連結業績予想について、売上高453億円(前期比21.9%増)、営業利益48億5000万円(同79.2%増)、純利益28億4000万円(同76.8%増)、年間配当を20円(前期は13円)と開示した。住宅事業における注文住宅の受注高が4月から前年同月実績を上回る状況が継続しており、業績は回復傾向。ホテル事業については、政府による「GO TO トラベル」が再開された場合には一定の需要回復が見込まれるとした。あわせて発表した21年10月期連結営業利益は27億700万円(前の期比67.1%増)だった。住宅事業は人件費・賃借料・旅費交通費などの経費節減の結果、営業利益は43億9400万円(同34.7%増)となり、太陽光発電事業では1億2800万円(同11.6%増)の営業利益を確保したとしている。
■エクストリーム <6033> 1,086円 +80 円 (+8.0%) 本日終値
エクストリーム<6033>は急反騰。13日の取引終了後、デジタルトランスフォーメーション(DX)に必要なデジタル人材を活用したサービスを開発から運用までワンストップで提供するため、イー・ガーディアン<6050>と連携したと発表しており、これが好感された。今回の連携は、開発から運用の各フェーズにおけるプロフェッショナルな人材・サービスを提供し、顧客企業のDX推進を支援するのが狙い。連携により、それぞれのグループのサービスをワンストップで提供できるだけではなく、それぞれの得意分野を補完し合うことで、サービス設計・要件定義・開発・検証・運用といったDX推進プロセスにおける顧客へのサポートを一気通貫で行うようになるとしている。
■セキュアヴェイル <3042> 267円 +16 円 (+6.4%) 一時ストップ高 本日終値
セキュアヴェイル<3042>が急伸。複数のメディアで、サーバーの操作履歴などの記録を残すために使われている「Apache Log4j2」と呼ばれるソフトウェアに深刻な脆弱性が見つかったと報じらている。悪用されると情報を引き出されるほか、サーバーの管理者権限を奪われるおそれもあるが、同社は13日、同社及びグループ会社が提供するセキュリティー運用(SOC)サービス「NetStare」、システム監視・ログ管理プラットフォーム「LogStare」、システム監視・運用サービス「CustomerStare」には現時点で影響がないことを確認済みと発表しており、これらの製品・サービスに対するニーズの高まりを期待した買いが入ったようだ。
■モロゾフ <2217> 5,630円 +320 円 (+6.0%) 本日終値 東証1部 上昇率7位
モロゾフ<2217>が急反発。13日の取引終了後、22年1月31日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表しており、これが好感された。投資単位当たりの金額を引き下げることでより投資しやすい環境を整えるとともに、株式の流動性の向上と投資家層の更なる拡大を図ることが目的という。
●ストップ高銘柄
東京ソワール <8040> 1,380円 +300 円 (+27.8%) ストップ高 本日終値
Birdman <7063> 2,163円 +400 円 (+22.7%) ストップ高 本日終値
クリエアナブキ <4336> 887円 +150 円 (+20.4%) ストップ高 本日終値
イーエムネットジャパン <7036> 5,160円 +700 円 (+15.7%) ストップ高 本日終値
など、6銘柄
●ストップ安銘柄
ランドネット <2991> 3,810円 -700 円 (-15.5%) ストップ安 本日終値
イトクロ <6049> 588円 -100 円 (-14.5%) ストップ安 本日終値
ENECHANGE <4169> 4,160円 -700 円 (-14.4%) ストップ安 本日終値
など、4銘柄
株探ニュース