話題株ピックアップ【昼刊】:アスクル、そーせい、三井物
■アスクル <2678> 1,534円 +81 円 (+5.6%) 11:30現在 東証1部 上昇率6位
アスクル<2678>は続伸。同社は16日取引終了後、22年5月期第2四半期累計(5月21日~11月20日)連結営業利益は66億9600万円(前年同期比13.0%増)と発表した。通期計画140億円(前期比0.5%増)に対する進捗率は47.8%。上期業績はほぼ計画線の着地であるとし、営業利益は過去最高を更新。BtoBは感染対策商品の反動減に加え、オフィス用品の需要低迷の影響を受けたもののプラス成長を確保しており、コストコントロールが奏功した。また、「LOHACO」は親会社のZホールディングス<4689>と連携した新本店の機能追加により成長が回復しているとし、来期黒字化に向けて、下期はさらなる収益改善に取り組むとしている。
■日総工産 <6569> 876円 +20 円 (+2.3%) 11:30現在
日総工産<6569>は高い。同社は16日取引終了後、毎年3月末時点で3単元(300株)以上を保有する株主を対象に、株主優待制度を導入すると発表した。22年3月31日時点での株主から対象となり、食品、電化製品など4000種類以上の商品と交換可能なポイントを保有株数に応じて贈呈する。株主優待ポイントは1ポイントにつき1円相当で6段階となっており、保有株式数300株~499株で3000ポイント、2000株以上ならば5万ポイントとなる。
■そーせいグループ <4565> 1,899円 +32 円 (+1.7%) 11:30現在
そーせいグループ<4565>は7日ぶりに反発。同社は16日取引終了後、Gタンパク質共役受容体(GPCR)をターゲットとした新規抗体医薬品の創薬に向け、合成DNA/RNAツールを手がける米ツイスト・バイオサイエンス<TWST>と創薬共同研究契約を締結したと発表した。ツイスト社は独自の画期的なDNA合成技術を活用して、DNA上にデジタルデータを保存する取り組みを進めている企業。共同研究では、ツイスト社が保有する合成抗体ライブラリー及び高度なバイオインフォマティクスの専門知識と、そーせいの技術を組み合わせることにより、疾患に関連するGPCRに対する新規リード抗体の創出を目指すとしている。
■メディキット <7749> 2,774円 +46 円 (+1.7%) 11:30現在
メディキット<7749>が5日ぶりに反発している。16日の取引終了後、上限を14万4000株(発行済み株数の0.86%)、または4億円とする自社株買いを実施すると発表しており、これが好感されている。取得期間は21年12月17日から22年6月30日までで、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行や資本効率の向上及び株主還元策の一環として実施するという。同時に、26年3月期に売上高270億~300億円(21年3月期193億1200万円)、営業利益率20%程度を目指す中期経営計画を発表しており、これも好材料視されている。治療領域に特化した自社製品の開発を進めるほか、欧米市場に加えて中国市場への比重を高めるとしている。
■三井物産 <8031> 2,665円 +41.5 円 (+1.6%) 11:30現在
三井物産<8031>が全般軟調地合いのなかで頑強な値動きをみせている。前日にWTI原油先物価格が1ドル51セント高の1バレル=72ドル38セントと大幅続伸したが、資源開発関連事業を手掛ける総合商社は原油市況の上昇による収益メリットが期待される業態で、株価にはポジティブ材料として働く。また、同社は16日取引終了後、発行済み株式数の1.8%にあたる3000万株、500億円を上限とする自社株買いの実施を発表(買い付け期間は12月17日から22年3月24日まで)しており、これも株価の下支え材料となっている。
■三井金属 <5706> 3,085円 +40 円 (+1.3%) 11:30現在
三井金属<5706>、住友金属鉱山<5713>、東邦亜鉛<5707>など非鉄株に買いが集まっている。コモディティ市況の上昇を背景に非鉄各社による製品値上げの動きが相次いでいる。非鉄セクターはコスト上昇に対して世界的な需要拡大を背景とした価格転嫁の恩恵が見込めることから、業績面でのアドバンテージを期待した買いが関連銘柄に流れ込んでいる。きょうはハイテク株が総じて売られており、インフレ警戒ムードのなか非鉄株への資金シフトが起こりやすい。
■鶴見製作所 <6351> 1,619円 +16 円 (+1.0%) 11:30現在
鶴見製作所<6351>がしっかり。16日の取引終了後、21円を予定していた22年3月期の期末配当予想を23円に引き上げると発表しており、これが好感されている。米子工場の新大型ポンプ生産棟の竣工を記念し、記念配当2円を実施する。なお、年間配当は40円となり、前期実績に対しては4円の増配になる予定だ。
■INPEX <1605> 1,021円 +10 円 (+1.0%) 11:30現在
INPEX<1605>は3日続伸し、年初来高値を更新。原油価格の高止まりに加えて、同社は16日取引終了後に、地熱事業を目的とする子会社として設立したINPEX地熱開発を通じ、インドネシアにおけるムアララボ地熱発電事業に参画したと発表しており、これを材料視した買いも入っているようだ。この事業は同国西スマトラ州南ソロク県に位置するムアララボ地熱鉱区において、欧州大手総合エネルギー企業のENGIEなどと共同で実施しているもの。INPEX地熱開発を通じ、事業権益の30%を保有するPT Supreme Energy Sumateraの33.333%の株式を取得し、事業に参入するとした。
■三井住友FG <8316> 3,961円 +13 円 (+0.3%) 11:30現在
三井住友フィナンシャルグループ<8316>やみずほフィナンシャルグループ<8411>といった銀行株はしっかり。15日の米連邦公開市場委員会(FOMC)でテーパリング(量的緩和縮小)の加速が決定され、米国では来年に3回程度の利上げが実施されるとの観測が強まった。先行きの金利上昇思惑から16日のニューヨーク株式市場でJPモルガン<JPM>やバンカメ<BAC>といった銀行株が上昇した。これを受け、東京市場でも大手銀行株への買いが優勢となっている。
■中外製薬 <4519> 3,668円 -142 円 (-3.7%) 11:30現在
中外製薬<4519>が反落している。同社は16日、開発中の新型コロナウイルス経口治療薬候補の国内開発を中止すると発表しており、これが嫌気されている。新薬候補AT-527は米アテア社により創製され、中外薬の戦略的パートナーであるスイスのロシュ社と共同でグローバル開発を実施していたが、21年11月16日にAT-527に関する両社の提携の解消が発表されたことで、自社による開発を終了することになったという。なお、中外薬は21年2月にロシュ社から日本における独占的な開発権及び販売権を取得し、日本から第3相国際共同臨床試験に参加していた。
■レーザーテック <6920> 31,610円 -460 円 (-1.4%) 11:30現在
レーザーテック<6920>、東京エレクトロン<8035>など半導体製造装置関連は大きく売りが先行している。前日の米国株市場ではハイテク系グロース株に売りがかさみ、ナスダック総合株価指数が急落したほか、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が4%超の急落をみせており、これを嫌気する形で東京市場でもリスク回避の売り圧力が顕在化した。米国株市場では15日のFOMC通過後にハイテク株はいったん買い戻され高くなったが、世界の中央銀行が相次いで引き締め政策への転換を図るなか、目先利益確定を急ぐ動きがでている。半導体関連株は、構造的な需要拡大を背景に来期も利益成長が有力視されるが、足もとでは前日の急騰の反動が出やすい場面にある。きょうは、取引時間中の米株価指数先物の動きにも左右されそうだ。
■ティーケーピー <3479> 1,432円 -16 円 (-1.1%) 11:30現在
ティーケーピー<3479>は続落。同社は16日取引終了後、株主優待制度を導入すると発表したが、全体相場の地合いが悪化していることもあり、これを好感した買いは限定的のようだ。毎年2月末日時点の株主を対象に、保有株数に応じて同社の宿泊施設「ISHINOYA熱海」、「石のや伊豆長岡」の優待宿泊券を贈呈する。100株から500株未満は5000円券を1枚、500株から1000株未満は2万5000円券が1枚、1000株から2000株未満は5万円券を1枚、2000株から4000株未満は5万円券を2枚、4000株以上は5万円券を4枚とする。
■日揮ホールディングス <1963> 982円 -7 円 (-0.7%) 11:30現在
日揮ホールディングス<1963>は底堅い。同社はきょう午前11時ごろ、フィリピン現地法人であるJGCフィリピンが、フィリピンの財閥系企業グループであるアボイティスグループから、メガソーラー発電所建設プロジェクトを受注したと発表した。納期は22年末で、受注額は非公表。出力94メガワット(直流)のメガソーラー発電所及び送配電設備に関わる設計、機材調達、建設工事(EPC)役務を受注したとしている。
■フリービット <3843> 1,014円 +62 円 (+6.5%) 11:30現在 東証1部 上昇率2位
フリービット<3843>は全般地合い悪に抗して買い優勢で始まり、7日ぶり急反発となっている。ネット接続サービスの運用代行を主力事業とするほか、不動産テック事業などにも展開している。業績は22年4月期営業利益が前期比27%減の25億円予想と低調ながら、株価は今週に入ってから急速に水準を切り下げていたこともあって、足もと売り一巡感が台頭している。そうしたなか、16日取引終了後に発行済み株式数の1.57%にあたる30万株、4億円を上限とする自社株買いの実施を発表(買い付け期間は12月17日から22年3月31日まで)しており、これが材料視される形で投資資金を呼び込んでいる。
■川本産業 <3604> 843円 +48 円 (+6.0%) 11:30現在
川本産業<3604>、中京医薬品<4558>といったマスク関連株が高い。世界各国で新型コロナウイルスの変異株であるオミクロン株の感染が広がりをみせるなか、前日16日には東京都内において空港検疫以外で初めてオミクロン株の感染が確認されたことが明らかとなった。市中感染ではないことが伝わっているものの、感染拡大に対する警戒が高まっているとみられ、これを受けて株式市場ではコロナ対策関連の一角に改めて思惑的な物色が向かっている。
●ストップ高銘柄
アミタホールディングス <2195> 17,570円 +3,000 円 (+20.6%) ストップ高買い気配 11:30現在
ユニバンス <7254> 712円 +100 円 (+16.3%) ストップ高 11:30現在
以上、2銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース