話題株ピックアップ【昼刊】:塩野義、トプコン、レーザーテク

注目
2021年12月21日 11時39分

■FFJ <7092>  2,601円  +229 円 (+9.7%)  11:30現在

Fast Fitness Japan<7092>が急反発している。20日の取引終了後、東京証券取引所の承認を受けて、12月27日付で東証マザーズ市場から東証1部へ市場変更されることになったと発表しており、これが好材料視されている。同社は、米エニタイム・フィットネスが展開する24時間営業・マシンジム特化型のフィットネスクラブチェーン「エニタイムフィットネス」の日本におけるマスター・フランチャイジー。22年3月期の連結業績予想は、売上高130億円(前期比16.4%増)、経常利益25億円(同10.8%増)を見込む。

■エフアンドエム <4771>  2,100円  +179 円 (+9.3%)  11:30現在

20日に発表した「人事労務クラウドソフト「オフィスステーション」の利用社数が2万社を突破」が買い材料。

■あすか薬HD <4886>  1,012円  +81 円 (+8.7%)  11:30現在  東証1部 上昇率7位

あすか製薬ホールディングス<4886>が急伸。同社は20日取引終了後、22年3月期連結純利益予想を26億円の赤字から30億円の黒字へ上方修正すると発表した。主力である医療用医薬品事業、動物用医薬品事業を中心に業績が堅調に推移しているほか、固定資産譲渡による特別利益94億2500万円及び投資有価証券評価損による特別損失11億5100万円の計上も反映させた。経営資源の有効活用と財務体質の強化を図るため、あすか製薬が保有する東京都羽村市所在の土地と建物を譲渡する。また、あすか製薬が保有する非上場有価証券1銘柄について、帳簿価額と実質価額に乖離が生じているため、減損処理を行う。

■塩野義製薬 <4507>  8,238円  +526 円 (+6.8%)  11:30現在

塩野義製薬<4507>が寄り付き大口の買い注文を集め、カイ気配スタートとなる人気となった。感染症薬を主力とする大手製薬メーカーで抗HIV薬での実績が高い。新型コロナウイルスのワクチンや経口薬開発にも積極展開している。20日取引終了後、現在開発中の3CLプロテアーゼを選択的に阻害する低分子経口抗ウイルス薬について、社内で実施した予備的な非臨床試験から、既存の変異株と同様にオミクロン株に対する高い抗ウイルス活性を確認したことを発表、これを材料視する形で投資資金が集中した。

■日本CMK <6958>  681円  +43 円 (+6.7%)  11:30現在

日本CMK<6958>は異彩を放つ上昇波動を形成、一時7.5%高の686円まで上値を伸ばし年初来高値を更新した。車載用を中心とするプリント配線板の最大手メーカーで自動車販売需要の回復を背景に足もとの業績は急回復している。22年3月期は従来予想を上方修正し営業損益が18億円の黒字(前期は16億7600万円の赤字)と様変わりする見通し。中長期的にも世界的な電気自動車(EV)シフトが進むなか、同社の製品需要が一段と高まるとの見方がある。強気の中期経営計画も機関投資家の注目を集めており、27年3月期に売上高1000億円、営業利益80億円を目標に掲げている。

■フリュー <6238>  1,285円  +62 円 (+5.1%)  11:30現在

20日に発表した「11月売上高は前年同月比30.2%増と増収基調が続いた」が買い材料。

■トプコン <7732>  1,674円  +72 円 (+4.5%)  11:30現在

トプコン<7732>は3日ぶりに反発。同社は20日取引終了後、子会社であるトプコンメディカルジャパンが、多機能測定を1台に集約した角膜形状解析検査機器「MYAH(マイア)」の販売を開始したと発表した。「MYAH」は1回の測定で眼軸長測定と角膜トポグラフィーを同時に測定し、角膜曲率半径や角膜収差解析などさまざまな情報やドライアイ診断の指標となる検査、また、経過観測に有益なレポート機能を1台に集約し、省スペース化を実現したマルチファンクションな検査機器としている。

■日経レバ <1570>  15,300円  +590 円 (+4.0%)  11:30現在

NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が全市場を通じ断トツの売買代金をこなし大幅高に買われフシ目の1万5000円台を回復した。日経平均に連動する仕組みに組成されたETFで価格変動率が2倍に設定されていることから、最近のように全体相場のボラティリティが高まる状況が続くと個人投資家を中心とした短期資金の参戦が活発化する。ここ日経平均は先物に振り回される展開で乱高下を繰り返しており、日経レバへの注目度が高まった。一方、日経平均に逆連動するNEXT FUNDS 日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信<1357>も有力な投資対象として活発に売り買いが行われている。こちらは値動きが日経平均のマイナス2倍に設定されており、全体相場が上昇すると価格が下落する仕組みとなっている。きょうは3日ぶりに反落しフシ目の400円台を再び下回った。

■レーザーテック <6920>  31,400円  +1,170 円 (+3.9%)  11:30現在

レーザーテック<6920>は買い優勢、フシ目となる3万円大台を割り込まずリバウンドに転じた。同社株は11月19日に3万3300円の上場来高値に買われたのち調整局面に入ったものの、上向きの25日移動平均線をサポートラインとする下値切り上げトレンドを継続中だ。前日は終値で同移動平均線を若干下回ったものの、きょうは3万円大台近辺での攻防が、移動平均線も絡めた正念場となる。前日の米国株市場では主要株指数が揃って下落したが、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は小幅な下げにとどまっており、半導体製造装置大手のASMLホールディング<ASML>などはプラス圏で引けている。東京市場でも業績好調な半導体製造装置関連は押し目買いニーズも強く、売買代金トップの常連銘柄となった同社株の動向は半導体セクター全体の今後の株価推移を占ううえでも注目となる。

■長瀬産業 <8012>  1,841円  +45 円 (+2.5%)  11:30現在

長瀬産業<8012>は3日ぶりに反発。同社は20日取引終了後、脳波ウェアラブルデバイスとAI技術を活用した睡眠測定サービスを提供するS’UIMIN(東京都渋谷区)に出資すると発表した。S’UIMINは筑波大学発のスタートアップ企業で、脳波を測定するウェアラブルデバイスと、そこから得られた睡眠データを独自のアルゴリズムに基づき、AIで自動解析して睡眠状態を高精度で可視化するサービス「InSomnograf」を開発・提供している。長瀬産では出資を通じて、家電や寝具、食品メーカー向けに製品評価や企業の健康経営ビジネスにおける活用を見据えており、BtoB向けの市場も開拓する方針とした。

■そーせいグループ <4565>  1,926円  +45 円 (+2.4%)  11:30現在

そーせいグループ<4565>が続伸している。20日の取引終了後、消化器免疫疾患の治療薬候補であるGPR35受容体作動薬の開発の進展によって、英グラクソ・スミスクライン<GSK>からマイルストーン約7億5900万円を受け取ったと発表しており、これが好感されている。なお、売り上げ計上は21年12月期第4四半期を予定している。

■アニコムHD <8715>  778円  +17 円 (+2.2%)  11:30現在

アニコム ホールディングス<8715>は続伸している。20日の取引終了後に発表した11月度の正味収入保険料が前年同月比8.5%増となったことが好感されている。また、どうぶつ健活(腸内フローラ測定)申し込み数も同24.3%増の1万5115件と伸長した。

■日本郵船 <9101>  8,510円  +160 円 (+1.9%)  11:30現在

日本郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>の海運大手がいずれも堅調。ここ新型コロナウイルスのオミクロン株の影響で世界経済鈍化の懸念が高まるなか、鉄鉱石や石炭、穀物などを運ぶばら積み船市況の総合的な値動きを表すバルチック海運指数が下落基調を強めていたことで、海運セクターにも向かい風が意識されていたが、投資指標面からPERの低さと配当利回りの高さが際立っており、下値では機関投資家とみられる実需買いが入っている可能性も指摘される。また、世界的な金利上昇局面ではバリュー株の代表格である海運セクターへの資金シフトが誘発されやすい。きょうは業種別騰落でも「海運」は値上がり上位に入っている。

■ウエストHD <1407>  5,660円  +60 円 (+1.1%)  11:30現在

ウエストホールディングス<1407>は3日ぶりに反発。日本経済新聞の電子版で20日取引終了後、同社が「企業が工場の屋根などに設置する自家消費向け太陽光設備の販売に力を入れる」と伝えている。記事によると、太陽光発電を売電目的の投資でなく、自社の二酸化炭素(CO2)排出を減らす手段として重視する製造業が増えている状況を背景に、営業人員を増やすとしている。22年8月期の同事業の売上高を前期比4倍の215億円に伸ばす方針とされ、これが好感されているようだ。

■JT <2914>  2,395.5円  +17.5 円 (+0.7%)  11:30現在

JT<2914>、日本カーボン<5302>、住友ゴム工業<5110>など12月決算で配当利回りの高い銘柄に買いが優勢となっている。今月28日に権利取り最終売買日を控え、駆け込みの買いを引き寄せている。きょうは全体相場が先物主導の戻りをみせているが、インデックス売買の恩恵を受ける主力銘柄とは別に、個人、機関投資家を問わずインカムゲイン狙いの投資資金が動きをみせている。

■ラクオリア創薬 <4579>  1,017円  +150 円 (+17.3%) ストップ高買い気配   11:30現在

ラクオリア創薬<4579>がストップ高カイ気配。20日の取引終了後、同社が創製した新規ナトリウムチャネル遮断薬RQ-00350215に関するライセンス契約を久光製薬<4530>と締結したと発表し、あわせて業績予想を上方修正したことが好感されている。今回のライセンス契約締結により、ラクオリアは久光薬に同化合物の全世界を対象とした独占的な開発・製造・販売権を供与する。ラクオリアはその対価として久光薬から契約一時金6億円を受領するほか、開発段階に応じたマイルストンとして最大で約30億円を受け取る可能性がある。また、同化合物を含有する医薬品の承認販売に至った場合、販売ロイヤルティーとして1ケタ代後半の料率のロイヤルティーのほか、販売額に応じた販売マイルストンとして最大で百数十億円を受け取る権利を得るとしている。これに伴い21年12月期の連結業績について、売上高を22億4600万円から27億9800万円(前期比2.5倍)へ、営業利益を6100万円から7億700万円(前期4億8600万円の赤字)へ、最終利益を1億1800万円から7億5000万円(同6億600万円の赤字)へ上方修正した。久光薬とのライセンス契約による影響に加えて、前臨床試験を含む委託試験などの研究開発費が翌期にずれ込んだことなどが寄与する。

●ストップ高銘柄

キャンバス <4575>  224円  +50 円 (+28.7%) ストップ高   11:30現在

など、2銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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