日電波が大幅続伸、5Gと車載向け水晶デバイス絶好調で株式需給面の思惑も
日本電波工業<6779>が大幅続伸、一時6.9%高の1664円まで水準を切り上げた。水晶デバイスの専業メーカーで商品シェアは世界屈指。高速通信規格5Gの普及を背景に水晶振動子や水晶機器の需要が高水準となっているほか、車載向けも収益貢献の度合いが高まっている。22年3月期業績は従来予想を大幅増額し、営業利益段階で29億円から49億円(前期比72.3%増)に20億円も上乗せされ市場の注目を集めた経緯がある。直近では外資系証券経由の空売りが急増した一方、三井住友信託やりそな銀行などが政策投資の目的で大量保有もしくは買い増ししていることが判明、株式需給面でも思惑が生じている。