話題株ピックアップ【夕刊】(2):東芝テック、イソライト、サイボウズ
■東芝テック <6588> 4,650円 +50 円 (+1.1%) 本日終値
東芝テック<6588>は堅調。23日の取引終了後、デジタルガレージ<4819>と決済やデジタルマーケティング分野で資本・業務提携したと発表した。東芝テックとDガレージ子会社との合弁会社を通じて提供している決済サービスに関する決済手段の拡充や販売チャネル・販売体制の強化を図るほか、決済データの活用や販売促進プラットフォーム開発など包括的なデジタルマーケティングを推進していく。これに伴い、東芝テックはDガレージ株の発行済み株式数の2.00%、Dガレージは東芝テック株の発行済み株式数の0.51%を、それぞれ第三者割当による自己株式処分により取得する。
■東京センチュリー <8439> 5,650円 +50 円 (+0.9%) 本日終値
東京センチュリー<8439>は反発。同社はきょう午前10時ごろ、米国子会社の東京センチュリーUSA(ニューヨーク州)を通じて、米国の専門機器ディーラーであるファイバー・マーケティング・インターナショナル(ワシントン州)の全株式を取得したと発表した。ファイバー社はワシントン州を中心に小型建設機械や樹木整備機器などの販売に加えて、販売後の部品交換、保守点検などのアフターサービスや機器のレンタルに至るまで、専門機器の販売に関する総合的なサービスを提供している企業。取り扱う小型建設機械は米国におけるインフラ投資や修繕の拡大に伴う需要の増加が期待されており、樹木整備機器についても、林野火災防止・環境保護需要の高まりを背景とした持続的な市場の拡大が見込まれるとした。
■日本エスコン <8892> 803円 +7 円 (+0.9%) 本日終値
日本エスコン<8892>が高い。同社はきょう午後0時30分に、3Dプリンターを用いた住宅開発事業を展開するセレンディクス(兵庫県西宮市)へ966万円(持ち株比率1.76%)を出資し、あわせて「世界最先端の住宅開発に関する基本合意書」を締結したと発表した。3Dプリンターを用いた住宅・建物の開発機会の創出を図ることが目的。基本合意に基づき、日エスコンはセレンディクスが目指す、日本発の3Dプリンターによる世界最先端の家「Sphere(スフィア)」の開発に協力するともに、将来的には「Sphere」の技術を応用し、店舗・オフィス・倉庫といった他分野での開発展開も図る方針。また、内閣府が進める世界最先端の街「スーパーシティ」構想へ参画する地方公共団体へ、世界最先端の家を集約した街づくりについての提案を行う考えであるとした。
■サイボウズ <4776> 1,899円 +8 円 (+0.4%) 本日終値
サイボウズ<4776>は4日続伸。23日取引終了後、21年12月期連結業績予想について、売上高を184億5200万円から184億6300万円(前期比17.8%増)へ、営業利益を5億9000万円から11億4000万円(同49.8%減)へ、純利益を2億1300万円の赤字から4億800万円の黒字(同71.6%減)へ上方修正した。純利益の上振れは法人税の見込み額を精査し、特別控除などを織り込み、法人税の金額が減少することが主な要因とした。あわせて、22年12月期連結業績予想について、売上高217億3000万円、営業利益3億4500万円、純損益4億2900万円の赤字と開示した。クラウド関連事業が引き続き伸長し、クラウド事業の契約社数やユーザー数追加も伸長する見通し。一方、クラウド事業の堅調な売上増加を踏まえ、将来の収益力を高めるための積極的な投資を行うほか、広告宣伝の継続、国内のクラウドサービス用サーバー機材の増設、人員採用への投資を拡大する方針とした。
■イソライト工業 <5358> 1,038円 +150 円 (+16.9%) ストップ高 本日終値 東証1部 上昇率2位
イソライト工業<5358>がストップ高。23日の取引終了後、品川リフラクトリーズ<5351>がイソライトに対して完全子会社化を目的にTOBを実施すると発表した。TOB価格が1株1200円となっていることから、これにサヤ寄せする格好となった。品川リフラは現在、イソライト株の55.25%を所有している。買い付け予定数は1046万2154株(下限266万8500株、上限設定なし)で、買い付け期間は12月24日から2022年2月17日まで。なおTOB成立後、イソライトは所定の手続きを経て上場廃止となる予定で、これを受けて東京証券取引所は23日付で監理銘柄(確認中)に指定している。
■グローバルウェイ <3936> 347円 +35 円 (+11.2%) 本日終値
グローバルウェイ<3936>が急騰。23日の取引終了後、暗号資産「タイムコイン」売却益1224万4000円を22年3月期第3四半期累計業績に営業外収益として計上すると発表しており、これが好感された。なお、同件による通期業績予想への影響は軽微としている。
■川崎近海汽船 <9179> 3,500円 +245 円 (+7.5%) 本日終値
川崎近海汽船<9179>が急伸。午前11時30分ごろ、22年3月期の連結業績予想について、売上高を420億円から425億円(前期比14.7%増)へ、営業利益を14億円から23億5000万円(同5.8倍)へ、最終利益を9億5000万円から16億3000万円(前期1億1200万円の赤字)へ上方修正し、あわせて50円を予定していた期末配当予想を100円へ引き上げたことが好感された。近海部門で好調な市況が継続し、運賃収入や貸船料収入が増加したことに加えて、内航部門で荷動きが堅調に推移していることが要因。また、22年2月1日での宮古(八戸)/室蘭航路の休止による効果も見込まれるとしている。なお、年間配当は150円(前期100円)となる予定だ。
■日本リビング保証 <7320> 2,560円 +175 円 (+7.3%) 本日終値
日本リビング保証<7320>が大幅反発。23日の取引終了後、名古屋市千種区の土地・建物を収益用不動産として取得したと発表。取得したのは鉄筋コンクリート造7階建の共同住宅で、延べ床面積は762.54平方メートルに及ぶ。取得価額は2億8500万円。なお、同件による22年6月期業績への影響は軽微としている。
株探ニュース