株価指数先物【寄り前コメント】 年末ラリーへの期待が高まりやすく、押し目狙いのロングスタンスになろう
大阪3月限ナイトセッション
日経225先物 28670 -40 (-0.13%)
TOPIX先物 1979.0 -2.5 (-0.12%)
シカゴ先物 28815 +105 (23日)
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)
24日の米国市場はクリスマスの祝日で休場。日経225先物(3月限)のナイトセッションは日中比20円高の2万8730円で始まり、その後は2万8700円を挟んだ狭いレンジ内での推移を続け、2万8670円とナイトセッションの安値で取引を終えた。もっとも、米国市場が休場だったこともあって手掛かり材料に欠けるなか、出来高は960枚にとどまっていた。
本日の日経225先物は、市場参加者が限られるなか、こう着感の強い相場展開になりそうだ。祝日明け後の米国市場待ちのなか、グローベックスの米株先物の動向を睨みながらスキャルピング中心の商いになろう。新型コロナウイルス変異株(オミクロン型)の国内での市中感染が拡大し、ショートが入りやすいものの、海外勢の商いが細っているなかでは売り圧力も限られ、早い段階でカバーの動きに入りそうだ。そのため、5日移動平均線が位置する2万8600円のほか、25日線が位置する2万8510円辺りが支持線として意識されやすく、同水準までの調整を見せる局面では、押し目狙いのロングスタンスと見ておきたい。
また、薄商いのなかでこう着感が強まりやすいものの、米国市場が祝日前の3営業日で理想的なリバウンドを見せていたこともあり、年末ラリーへの期待は高まりやすいと考えられる。米国のホリデーシーズンの売上高は前年比8.5%増加し、実店舗とオンラインともに販売が拡大したと伝わっている(11月1日~12月24日)。特に衣料品や宝飾品、電子機器への支出はコロナ禍前の2019年水準と比べて大幅に伸びているとされ、安心感につながりそうである。
日経225先物は5日、25日線を支持線としつつ、75日線が位置する2万9000円を窺うトレンド形成への期待は高く、押し目買い意欲は強そうだ。祝日明け後の米国待ちながらも、グローベックスの米株先物の動向次第では2万9000円水準を捉えてくる展開も若干想定しておきたいところだろう。また、23日のVIX指数は17.96倍に低下し、1カ月ぶりに18.00を下回っていた。祝日の米国ではネガティブな材料は見られていないことからVIX指数の急反発は考えづらく、リスク選好ムードは高まりやすいところだ。
株探ニュース