話題株ピックアップ【昼刊】:しまむら、レーザーテク、アスクル

注目
2021年12月28日 11時39分

■JAM <8922>  159円  +50 円 (+45.9%) ストップ高買い気配   11:30現在

日本アセットマーケティング<8922>がストップ高カイ気配となっている。親会社であるパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス<7532>が27日の取引終了後、同社の非公開化を目指してTOBを実施すると発表しており、TOB価格164円にサヤ寄せする格好となっている。パンパシHDは現在、JAM株式を直接・間接合わせて88.98%所有しているが、非公開化することでグループ全体の投下資本効率の改善やグループ一体となった迅速かつ柔軟性の高い意思決定の実現などを図るのが狙い。買付予定数は7851万3450株(下限・上限設定なし)で、買付期間は21年12月28日から22年2月15日まで。TOB成立後、JAMは所定の手続きを経て上場廃止となる予定で、これを受けて東京証券取引所は、12月27日付でJAM株式を監理銘柄(確認中)に指定している。

■帝国繊維 <3302>  2,239円  +168 円 (+8.1%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位

帝国繊維<3302>は急反発している。27日の取引終了後、21年12月期の連結業績予想について、売上高を330億円から346億円(前期比7.0%増)へ、営業利益を36億円から48億円(同14.6%増)へ、純利益を29億円から38億円(同12.5%増)へ上方修正し、減益予想から一転して営業増益予想としたことが好感されている。防災事業で民間企業向け大型防災資機材が大きく売り上げを伸ばしたほか、空港化学消防車や救助工作車が堅調に推移したことなども寄与する。

■あさひ <3333>  1,423円  +84 円 (+6.3%)  11:30現在  東証1部 上昇率9位

あさひ<3333>は3日ぶり反発。同社は27日取引終了後、22年2月期第3四半期累計(2月21日~11月20日)単独営業利益が56億8500万円(前年同期比17.4%減)だったと発表。ただ、通期計画54億5000万円(前期比20.6%減)を超過達成しており、これが好感されて買い先行となっている。通期計画は据え置かれた。コロナ禍で「密」を避けるための移動手段として通勤・通学を中心に自転車の活用機会が増えたほか、運動不足解消を目的に利用が増加したことから、需要は平年と比較して高い水準で推移した。一方で、スポーツサイクルの分野では世界的な需要増加に対し、パーツメーカーの供給不足や生産停止により、需給が逼迫したとしている。

■しまむら <8227>  9,550円  +420 円 (+4.6%)  11:30現在

しまむら<8227>は大幅高。同社は27日取引終了後、22年2月期第3四半期累計(2月21日~11月20日)連結営業利益は387億8500万円(前年同期比24.5%増)と発表した。通期計画456億8400万円(前期比20.1%増)に対する進捗率は84.9%。主力のしまむら事業は売り場と販売促進施策との連動が効果を発揮したとし、コーディネート提案の強化などによって、顧客の買上点数が増加。また、効率的な在庫コントロールを行ったことで、気温の変化が激しかった中でも値下げ抑制ができたとしている。

■建設技術研究所 <9621>  2,481円  +91 円 (+3.8%)  11:30現在

建設技術研究所<9621>が3日ぶり反発。27日の取引終了後、24年12月期を最終年度とする中期経営計画を策定したと発表。なかで、最終年度に売上高850億円(20年12月期実績651億9000万円)とする目標を掲げており、これが好感されているようだ。企業価値を向上させ、社会の持続的な発展に貢献する「グローバルインフラソリューショングループ」として成長することを目指すとしている。

■レーザーテック <6920>  35,500円  +1,210 円 (+3.5%)  11:30現在

レーザーテック<6920>、東京エレクトロン<8035>がいずれも6連騰で、東エレクは連日の上場来高値更新。このほかアドバンテスト<6857>やSCREENホールディングス<7735>など半導体製造装置関連株に投資マネーの流入が加速している。前日の米国株市場では半導体セクターの銘柄が軒並み買われる展開となり、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は2.7%高と上昇加速、終値で初の4000大台に乗せ史上最高値を更新した。個別では半導体製造装置世界最大手のアプライド・マテリアルズ<AMAT>が大幅高で上場来高値を更新している。これを受けて東京市場でも同関連株を買い上がる動きが鮮明となっている。

■アスクル <2678>  1,423円  +37 円 (+2.7%)  11:30現在

アスクル<2678>が7日ぶりに反発している。27日の取引終了後に発表した12月度の月次業績で単体売上高が前年同月比1.0%増と2カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感されている。主力のBtoB事業は、前期の感染対策商品特需の反動により同0.5%減となったものの、LOHACO事業が同9.6%増となったことが貢献した。

■ナガイレーベン <7447>  2,256円  +56 円 (+2.6%)  11:30現在

ナガイレーベン<7447>は4日ぶり反発。同社は27日取引終了後、22年8月期第1四半期(9~11月)連結営業利益は9億1500万円(前年同期比12.0%減)と発表した。上期計画19億5000万円(前年同期比14.3%減)に対する進捗率は46.9%、通期計画50億1300万円(前期比3.8%減)に対しては18.3%にとどまったが、織り込み済みとの見方があるもよう。前年同期における厚生労働省への感染対策商品の大口納入に伴う一過性要因の影響が出た一方で、コア市場であるヘルスケアウェアや周辺市場の患者ウェアなどほとんどのアイテムにおいては予定通り順調に推移しているとした。生産面では国内工場の加工賃上昇や、前年同期比で為替レートが円安だった影響を受けたとしている。

■KHネオケム <4189>  3,120円  +70 円 (+2.3%)  11:30現在

KHネオケム<4189>は反発している。27日の取引終了後、機能性材料事業の主力製品である冷凍機油原料などの生産能力を増強するため、製造設備の増強投資を行うと発表しており、これが好感されているようだ。冷凍機油はエアコンの内部で冷媒を循環させるために使用する潤滑油。国際的な環境規制の強化に伴い、環境配慮型冷凍機油の更なる需要伸長が予想されていることから、冷凍機油原料をはじめとする千葉工場全体の生産能力を増強し、冷凍機油原料の供給拡大を図るという。総投資額は約95億円で、22年6月に着工し24年8月の生産開始を予定。なお、21年12月期業績への影響はないとしている。

■キユーピー <2809>  2,496円  +55 円 (+2.3%)  11:30現在

キユーピー<2809>が5日ぶりに反発している。27日の取引終了後、集計中の21年11月期連結業績について、純利益が154億円から180億円(前の期比55.3%増)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感されている。減損損失の計上が減少することや、投資有価証券売却益の増加などが利益を押し上げるとしている。なお、売上高は4100億円の従来予想に対して4070億円(同23.4%減)、営業利益は同270億円に対して279億円(同1.4%減)とほぼ計画に沿って着地した。また同時に、25円を予定していた期末配当予想を27円に引き上げた。年間配当は47円(前の期40円)となる。

■日本電産 <6594>  13,715円  +230 円 (+1.7%)  11:30現在

日本電産<6594>が反発している。27日の取引終了後、電動バイク駆動用インホイールモーターが、中国の大手電動2輪車メーカーであるヤディア・グループ・ホールディングスに初採用されたと発表しており、これが好感されている。今回採用されたのは、ヤディア社が10月に発表した電動バイク「換電獣01」。搭載される電動バイク駆動用インホイールモーターは、日電産が電動バイク向けに開発した初めての製品で、後輪内に搭載。世界トップクラスのトルク特性を持ち、同一カテゴリの他社モーターに比べて低速時で18%、高速時で5%トルクが向上するとしている。

■ソニーグループ <6758>  14,585円  +220 円 (+1.5%)  11:30現在

ソニーグループ<6758>が6連騰と気を吐き、11月17日につけた高値1万4625円を払拭し、約1カ月半ぶりに年初来高値を更新した。エレクトロニクス分野では、断トツの世界シェアを有するCMOSイメージセンサーが好調で収益の成長ドライバーとなっている。また、エンターテインメント分野の実力も高く、ゲーム、音楽、映画部門を幅広く手掛けるほか、メタバース分野などにも展開を図っている。ハード、ソフト両面で世界的な競争力を有する同社株に対し、海外機関投資家などが継続的に実需買いを入れているもようで、株価は先高期待が強い。22年3月期営業利益は従来見通しの9800億円から1兆400億円(前期実績は米国会計基準で9718億6500万円)に上方修正している。

■ギフティ <4449>  2,019円  +29 円 (+1.5%)  11:30現在

ギフティ<4449>は3日ぶり反発。同社は27日取引終了後、ブランドの顧客ロイヤルティーを高めてファン化を促進するソリューション「giftee Loyalty Platform(ギフティ ロイヤルティー プラットフォーム)」が、大戸屋ホールディングス<2705>に採用されたと発表した。全国の「大戸屋ごはん処」305店舗全店(21年12月末時点)で利用可能なデジタルの回数券「大戸屋デジタルお食事券」を22年1月31日までの期間中、回数券・定期券・サブスクリプションプランを販売する専用サイト「Plus Pass(プラス パス)」で販売する。この回数券には「おまとめ販売機能」があり、販売額の25%分の食事券がインセンティブとして付与されるとした。

■INPEX <1605>  1,023円  +13 円 (+1.3%)  11:30現在

INPEX<1605>、石油資源開発<1662>など資源開発関連が堅調な動きをみせるほか、三菱商事<8058>、三井物産<8031>など大手商社株が総じて上昇している。荒い値動きの続いている原油市況だが、ここにきて再び上昇基調を強めており、前日のWTI原油先物価格は1ドル78セント高の1バレル=75ドル57セントと急伸、これを背景に米国株市場では石油メジャーでNYダウ構成銘柄でもあるシェブロン<CVX>が2%超の上昇をみせ、指数押し上げに寄与した。東京市場でもWTIの動向を横目に、原油市況高が商機につながる企業群の株価が刺激される形となっている。

■王子ホールディングス <3861>  553円  +7 円 (+1.3%)  11:30現在

王子ホールディングス<3861>、日本製紙<3863>、大王製紙<3880>など製紙関連株が軒並み高い。業種別騰落では「パルプ・紙」セクターが東証1部33業種中で値上がり率上位に食い込んでいる。世界的なインフレ懸念が高まるなか、日本でも物価上昇が徐々に意識され始めている。そうしたなか、製紙業界では製品価格引き上げの動きが表面化しており、直近では化粧品や菓子の箱に使う白板紙の値上げの動きが相次ぐ状況にある。株式市場では値上げによる利益採算向上をポジティブ材料とみなす傾向が強く、大手をはじめ製紙関連株に投資資金を誘導している。

■サスメド <4263>  2,000円  +400 円 (+25.0%) ストップ高買い気配   11:30現在

サスメド<4263>がストップ高の2000円水準でカイ気配となっている。27日の取引終了後、自社開発の不眠症治療用アプリに関して、塩野義製薬<4507>と販売提携契約を締結したと発表しており、これが好感されている。サスメドの不眠症を対象とした治療用アプリは、不眠障害患者を対象とした国内検証的試験で主要評価項目に統計学的に有意な改善が認められ、現在、薬事承認申請を予定している。今回の販売提携契約により、サスメドは塩野義から、契約締結に伴う一時金のほか今後の開発進展などに応じたマイルストン収入として総額最大47億円を受け取るほか、製品上市後の販売額に応じたロイヤルティーを受け取ることになるとしている。

●ストップ高銘柄

イメージ情報開発 <3803>  572円  +80 円 (+16.3%) ストップ高買い気配   11:30現在

など、3銘柄

●ストップ安銘柄

レノバ <9519>  3,200円  -700 円 (-17.9%) ストップ安売り気配   11:30現在

以上、1銘柄

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