東京株式(前引け)=反落、主力株に持ち高調整の売り
29日前引けの日経平均株価は前営業日比259円30銭安の2万8809円86銭と反落。前場の東証1部の売買高概算は4億214万株、売買代金概算は9694億円。値上がり銘柄数は1326、対して値下がり銘柄数は758、変わらずは92銘柄だった。
きょう前場の東京株式市場は、前日の米国株市場でハイテク株が軟調な値動きとなったことを受け、主力株中心に売りがかさむ展開となった。先物主導のインデックス売りの影響もあり、日経平均の下げ幅は一時340円前後まで広がった。中国や香港株などアジア株市場が軟調な値動きになっていることで市場のセンチメントを冷やしており、大納会を目前に機関投資家の持ち高調整の売りも下げを助長しているもよう。ただ、前引けにかけて下値を拾う動きが観測され、日経平均は下げ幅を縮小した。値上がり銘柄数が1300を超え、値下がり銘柄数を大きく上回っている。売買代金は1兆円を割り込んだ。
個別では断トツの売買代金をこなしているレーザーテック<6920>が反落となったほか、東京エレクトロン<8035>も安い。レノバ<9519>が続急落となり、キーエンス<6861>への売りも目立つ。ERIホールディングス<6083>が大幅安、新日本科学<2395>、Gunosy<6047>なども大きく値を下げた。半面、ソフトバンクグループ<9984>がしっかり、商船三井<9104>など海運株も買いが優勢となった。前日急落したアウトソーシング<2427>が反発したほか、J.フロント リテイリング<3086>も上昇した。インフォコム<4348>も買われた。