株価指数先物【昼のコメント】 中国不動産リスクを警戒も、ショートはいったん落ち着いた格好

市況
2021年12月29日 11時57分

日経225先物は11時30分時点、前日比160円安の2万8780円(-0.55%)前後で推移。寄り付きは2万8940円とシカゴ日経平均先物清算値(2万8965円)を下回り、前日比変わらずで始まった。その後、2万9000円を回復すると2万9080円まで上げ幅を広げる場面が見られた。ただし、前場半ば辺りから軟化し下落に転じると、前引けにかけては一時2万8700円まで下げ幅を広げた。

中国恒大集団が28日にドル建て債2本の最初の利払い期限を迎えたことで、中国の不動産リスクへの警戒感が再燃したようだ。なお、デフォルトが宣言されるまでに30日間の猶予期間がある。

日経225先物は一時2万8700円まで下落した後は、5日移動平均線が位置する2万8760円水準で下げ渋る動きを見せており、ショートの動きはいったん落ち着いた格好だろう。中国不動産リスクに対する警戒感から戻りは鈍そうだが、スキャルピング中心の売買であることから、ややショートカバーの動きが意識されそうだ。

また、この影響でNT倍率は先物中心限月で14.44倍に低下した。同水準には25日、75日線が位置しており、両線が支持線として機能する形であるため、NTショートの巻き戻しが入りやすいだろう。

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