話題株ピックアップ【夕刊】(3):ユニバンス、クリングル、ファイズHD

注目
2021年12月29日 15時24分

■ユニバンス <7254>  907円  +104 円 (+13.0%)  本日終値

ユニバンス<7254>の上げ足鮮烈、一時147円高の950円まで駆け上がり年初来高値を更新した。PERは依然として8倍近辺で割安感がある。前日は朝方に大きく下値を試す動きとなったものの、その後は次第高となりプラス圏に浮上して引けた。きょうは買いの勢いが一段と増している。日産自動車<7201>を主要販売先とする自動車部品会社で、ミッションやアクスルなどを主力に足もとの業績は絶好調。22年3月期は営業損益が30億円(前期実績は6億6100万円の赤字)と大幅黒字転換を予想しており、14年ぶりの過去最高利益更新を見込んでいる。モーターやインバーター、車軸などをコンパクトに統合した電気自動車(EV)向け駆動装置「eアクスル」の販売拡大に期待が大きい。

■クリングルファーマ <4884>  700円  +66 円 (+10.4%)  本日終値

クリングルファーマ<4884>が大幅高で4日ぶりに反発。この日の寄り前に、神経疾患の治療に適したHGF(肝細胞増殖因子)製剤が欧州で特許登録されたと発表しており、これが好感された。同特許は、組み換えヒトHGFの製剤をカバーする特許で、既に日本、米国、カナダ、韓国で権利化されている。同社では引き続きHGF製剤を用いた臨床開発を推進し、脊椎損傷急性期や筋萎縮性側索硬化症(ALS)などの神経難病治療薬の早期実用化を目指すとしている。なお、同件による22年9月期業績への影響はないとしている。

■ファイズHD <9325>  576円  +54 円 (+10.3%)  本日終値  東証1部 上昇率5位

ファイズホールディングス<9325>が急騰。株価は大底圏にあり前日に年初来安値508円をつけたばかりだが、中低位株物色人気の流れに乗り、水準訂正狙いの買いが一気に勢いを増した。同社は27日、来年4月に予定される東証の新規上場区分の見直しに際し、プライム市場を選択する申請書を提出したことを発表している。現在は、適合条件である流通株式時価総額100億円、流通株式比率35%、1日平均売買代金2000万円の基準に対し流通株式時価総額についての基準を充たしていないが、2027年3月期までに基準への適合を図っていくとしている。中期経営計画として、既存事業の成長及び新サービスの提供、デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進などを挙げている。業績の数値目標は27年3月期に連結営業利益24億円(21年3月期実績5億9500万円)を掲げており、同社の中期成長シナリオに期待した買いが流入し始めている。

■マイネット <3928>  617円  +47 円 (+8.3%)  本日終値

マイネット<3928>が大幅高で3日ぶりに反発。28日の取引終了後、ブロックチェーン技術を活用したトークンエコノミー事業を手掛けるスタートアップであるGaudiy(東京都渋谷区)とゲームコミュニティー構築で業務提携したと発表しており、これが好感された。Gaudiyの持つブロックチェーンやNFTを含む先進的なテクノロジーを活用したゲームコミュニティーを提供し、ユーザー同士のコミュニケーションの促進やゲームコミュニティー限定イベントの開催などを通じてゲームそのものの価値を高めるのが狙い。今後は、IPコンテンツであるゲームタイトルを中心に、ファンがファンを呼ぶ構造を構築し、ユーザー間ネットワークを拡充するとともに、NFT販売や限定イベントなどによる新たな付加価値の創出を実現するとしている。

■宝&CO <7921>  1,933円  +129 円 (+7.2%)  本日終値

TAKARA & COMPANY<7921>は3日続伸。28日の取引終了後、22年5月期上期(6~11月)の決算を発表し、営業利益が前年同期比43.5%増の22億4700万円で着地したことが好感されたようだ。売上高については会計基準の変更に伴う影響があったものの、同3.0%増の131億8400万円と増収を確保した。開示書類作成支援システムや株主総会関連商材の売り上げ増加があった主力のディスクロージャー関連事業が利益押し上げに大きく貢献した。また、国際会議向けの通訳事業がオンラインの形で回復してきているほか、市場再編に伴うディスクロージャー・IR関連の翻訳事業も順調に売り上げを伸ばした。

■三井松島HD <1518>  1,886円  +114 円 (+6.4%)  本日終値

三井松島ホールディングス<1518>の上昇トレンドが鮮明だ。一時100円を超える上昇で1892円まで駆け上がる場面があり、10月18日につけた高値1785円を上抜き約2カ月半ぶりに年初来高値を更新した。石炭の輸入販売を行うほか、豪州に権益を持つ炭鉱を保有していることで石炭市況回復に伴う収益メリットが期待できる。同社株はPER6倍前後でPBRが0.7倍台と割安感があるほか、市場では「株式需給面で外資系経由の空売りが積み上がっており、踏み上げ(強制的買い戻し)による株高効果も発現しているようだ」(国内証券マーケットアナリスト)と指摘されている。

■トレードワークス <3997>  957円  +39 円 (+4.3%)  本日終値

トレードワークス<3997>が大幅反発。28日の取引終了後、26年12月期を最終年度とする中期計画を発表し、最終年度に営業利益7億9500万円(21年12月期予想2億3000万円)を目指すとしたことが好材料視された。既存事業におけるストック売上高比率の拡大を図るほか、新規事業を中心にM&Aを含めて積極的な投資を行うとしている。

■ケアサービス <2425>  774円  +31 円 (+4.2%)  本日終値

ケアサービス<2425>が大幅反発。28日の取引終了後、東京証券取引所の承認を受けて、22年1月5日付でジャスダックから東証2部へ市場変更されることになったと発表しており、これが好感された。同社は、デイサービスを中心とした在宅介護サービスを展開している。22年3月期連結業績予想は売上高92億7800万円(前期比6.8%増)、経常利益3億7200万円(同16.5%増)を見込む。

■ミナトホールディングス <6862>  487円  +18 円 (+3.8%)  本日終値

ミナトホールディングス<6862>が続伸、470円近辺を横に走る75日移動平均線を上に抜け中期トレンド転換の兆しをみせている。同社は産業用メモリーモジュールを主力とする電子機器メーカーで、デバイスプログラマー、デジタルデバイスのほか、システムソリューション分野もビジネス領域におく。28日取引終了後、PALTEK(横浜市)傘下で画像・音声処理システム開発に強みを持つエクスプローラの全株式を取得し子会社化することを発表しており、これを材料視する買いを呼び込んだ。エクスプローラは、人工知能(AI)・5G・クラウドシステムなどの最新技術を活用した開発に取り組んでおり、同社を傘下に収めることによる業容拡大効果を見込んだ買いを呼び込んでいる。

■ヒマラヤ <7514>  989円  +34 円 (+3.6%)  本日終値

ヒマラヤ<7514>は続伸。28日の取引終了後、東証1部上場10周年記念優待を実施すると発表しており、これが好材料視された。22年2月末時点で200株以上を保有する株主を対象に、通常の株主優待に加えて「一律1000円値引券」を保有株数600株未満で1枚、600株以上保有で3枚贈呈する。同時に発表した第1四半期(9~11月)連結決算は、売上高132億3200万円、営業利益4億7500万円(前年同期比8.3%減)、純利益3億3800万円(同12.3%増)だった。なお、22年8月期通期業績予想は、売上高595億円、営業利益21億円、純利益14億4000万円の従来見通しを据え置いている。

●ストップ高銘柄

エフ・コード <9211>  7,000円  +1,000 円 (+16.7%) ストップ高   本日終値

3DM <7777>  567円  +80 円 (+16.4%) ストップ高   本日終値

ヒュウガプラ <7133>  5,490円  +700 円 (+14.6%) ストップ高   本日終値

など、4銘柄

●ストップ安銘柄

FフォースG <7068>  574円  -150 円 (-20.7%) ストップ安   本日終値

アミタホールディングス <2195>  2,082円  -500 円 (-19.4%) ストップ安   本日終値

リボミック <4591>  511円  -100 円 (-16.4%) ストップ安   本日終値

以上、3銘柄

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