新興市場銘柄ダイジェスト:太洋物産は大幅に反発、リボミックがストップ安

材料
2021年12月29日 16時32分

<2158> FRONTEO 3355 +175

急伸。前日に企業の会計不正調査案件において、AIレビュープラットフォーム「KIBIT Automator」を活用し、高い精度で証拠となり得る文書の特定を行うとともに、作業の大幅な効率化を実現し、対象文書の70%の削減を達成したと発表。17日には東海東京証券が投資判断「Outperform」、目標株価4700円でカバレッジを開始していた。テーマ性や高い成長性を背景に個人投資家を中心に人気化しており、本日、大型株が冴えないなか物色の矛先が向かっている。

<9941> 太洋物産 1169 +169

大幅に反発。株主総会で会社提案の取締役3人選任、株主の敷島ファームが提案した取締役6人選任のいずれも否決されたと発表している。取締役に欠員が生じるため、従来の取締役3人が取締役としての権利義務を有することになる。今後、太洋物産は速やかに臨時株主総会を招集して取締役選任議案を上程する予定。総会で提案が可決されるよう、株主の利益に配慮した施策が打ち出されるのではないかとの思惑から買いが入っているようだ。

<4591> リボミック 511 -100

ストップ安。滲出型加齢黄斑変性の治療薬候補RBM-007の第2相臨床試験のトップラインデータで、治療歴のある患者を対象とする既存薬アイリーアとの併用治療群でアイリーア単独治療群を上回る視力の改善効果が認められなかったと発表している。一方、並行実施している未治療患者に対するRBM-007単独治療試験では、途中経過ながら視力と網膜組織構造の改善効果が認められたという。

<4265> IGS 1801 -

公開価格(1720円)を16.4%上回る2002円で初値を付けた。会社設立は10年5月18日。企業や学校を対象にAIを活用した人材評価プラットフォームを提供している。22年3月期の営業損益予想は前期比261.4%増の0.30億円の黒字。人材データの蓄積・活用の支援案件増加でHR事業が拡大するほか、学校などサービス導入先の伸長で教育事業も好調に推移する見通し。第2四半期累計の実績は0.29億円の赤字だった。

<3997> トレードワークス 957 +39

大幅に反発。26年12月期の営業利益目標を7.95億円とする中期経営計画を発表している。21年12月期の営業利益予想は2.30億円。従来の金融ソリューション事業で培った資産をベースに新たな金融テクノロジーへ積極投資するほか、非金融領域へのプラットフォーム/ソリューションへの新規展開などを図る。また、配当性向20-25%程度で継続的な配当実施を目指すとともに、自社株取得などの株主還元施策も必要に応じて検討するとしている。

<2484> 出前館 875 +88

大幅に続伸。過年度決算を訂正したと発表している。21年8月期の営業損益は179.91億円の赤字から191.57億円の赤字に変更した。監査手続きで誤謬の存在を指摘されて社内で調査した結果、過年度より未収入金と未払金の残高が過大に、売上原価が過少に計上されていたことが判明したため。指摘を受けて有価証券報告書の提出期限の延長申請を行っていたため、訂正を終えて悪材料出尽くし感が広がっているようだ。

《ST》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.