三菱重が反発、米の高速炉計画で技術協力と報じられる
三菱重工業<7011>が反発している。1日付の読売新聞で「米原子力新興企業と米エネルギー省による次世代の高速炉の開発計画に、日本が参加することがわかった」と報じられ、なかで「日本原子力研究開発機構と三菱重工業が技術協力し、日本の施設で安全試験も行う」とあることが好材料視されている。
高速炉開発は、米マイクロソフト<MSFT>創業者のビル・ゲイツ氏が設立した米テラパワー社と米エネルギー省が計画しており、日本が蓄積した技術を生かして高速炉の開発を急ぎ、原子力市場の主導権を確立するのが狙いという。日本側はこれまでの設計技術や運用データを提供するほか、大型実験施設「アテナ」(茨城県)で、新しい設計に必要な安全試験も行うとしている。