北浜流一郎が斬る!寅年「有望株!」 <新春お年玉企画>

特集
2022年1月1日 10時00分

「厳しい時代を勝ち抜く条件」

●“コロナ鎖国”脱出にメド、日経平均を押し上げへ

「令和鎖国令」はいつ解除されるのか。これまで2年近くにわたって問い続けた疑問に、2022年は答えが出るだろうか。

「鎖国令」は解除されるのか、されないのか。2022年の株式投資もこの点に全てがかかっているとまでは言わないものの、大きな部分が左右されると言ってよいだろう。

コロナ禍により外国人の入国はもちろん、日本人の出国も不可能となった状況。こんなことは、われわれが初めて体験する制約だ。

しかし、日本の歴史を振り返ると、江戸時代に先例があった。一般的には1639年のポルトガル船の入港禁止から、1854年の日米和親条約締結までの期間が「鎖国」状態だったとされており、実に200年以上続いたことになる。

もちろん、現在の「鎖国」状態は一時的なものになるが、それでも2年に及ぶその重圧感は耐えがたいものがある。

2022年は、まずはこの重圧感が取り除かれなくてはならないが、それが実現することはあるのか。私は感染症学の専門家ではないので安易な断定はできないが、ワクチン接種の広がりと経口薬といった治療薬の投与解禁などを考えると、2022年は「鎖国」状態からの脱出にメドが立つ可能性が高いと見てよいだろう。

あくまでもメドが立つ段階であり、脱出の実現までには至らないだろうが、株式投資の観点からはそれで十分であり、日経平均株価を押し上げてくれると見てよい。

●技術力・開発力・サービス力の優位性に着目

もちろん、他の外部環境の影響も避けられない。考えられるのは、以下の2点になる。

(1)米国を中心とするインフレ懸念

(2)チャイナリスク

米連邦準備理事会(FRB)はインフレ抑制にすでに手を打っている。テーパリング(量的緩和の縮小)と利上げの前倒し実施の予告だ。市場は当面はそれを受け入れた動きをするだろうが、年後半になるとまたインフレ懸念が材料として浮上してくると見ておきたい。

(2)のチャイナリスクはどうか。これは正直、予測不能だ。分かることは、中国政府がある日突然、それまでの方式を変えるというやり方で、あらゆる分野に対して規制を強化する可能性があることだ。そのため、2022年もそれが市場のイレギュラーな変動要因になることを想定しておきたい。

こんな状況の中で、われわれの資金を増やしてくれるのはどんな企業か。厳しい経済環境下でも収益を伸ばし続ける企業に決まっていて、それは案外多い。

その中で投資対象としたいのは、厳しい時代を勝ち抜ける企業に不可欠な条件となる、技術力(ビジネスモデルを含む)、開発力、サービス力に優れている企業になる。

具体的にベスト10を選んでみましたので、2022年の相場に臨む皆さんの参考になれば幸いです。

◆北浜氏のお薦め「2022年ポートフォリオ10銘柄」

富士電機 <6504>

デンソー <6902>

日本電子 <6951>

ソニーグループ <6758>

LITALICO <7366>

アンビスホールディングス <7071> [JQ]

エムアップホールディングス <3661>

リクルートホールディングス <6098>

メイコー <6787>

オリエンタルランド <4661>

2021年12月30日 記

★元日~4日に、2022年「新春特集」を一挙、“25本“配信します。ご期待ください。

→→ 「新春特集」の記事一覧をみる

⇒⇒★株探プレミアム会員限定「新春オンラインセミナー」を1月11日19時~20時に開催します。

⇒⇒詳細はこちらから

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.