話題株ピックアップ【昼刊】:リミックス、コマツ、楽天グループ
■リミックスポイント <3825> 418円 +34 円 (+8.9%) 11:30現在
リミックスポイント<3825>は上げ幅を拡大し、昨年来高値を更新。同社はきょう午前10時30分に、22年3月期連結業績予想について、売上高を214億1000万円から273億8700万円(前期比2.1倍)へ、営業利益を26億500万円から63億2000万円(前期は28億8800万円の赤字)へ、純利益を21億4200万円から50億6000万円(同29億7400万円の赤字)へ上方修正すると発表した。金融関連事業を行うビットポイントジャパンが日本国内の暗号資産交換業者として初めて、トロン(TRX)、エイダ(ADA)、ジャスミー(JMY)などの取り扱いを開始し、新規口座開設が増加した。これにより、販売所取引の取引量が当初の予想を大きく上回ったとしている。
■コマツ <6301> 2,867円 +128 円 (+4.7%) 11:30現在
コマツ<6301>や日立建機<6305>など建設機械株が高い。前日の米国株市場では、米長期金利の上昇を受けてハイテク株が売られる一方、新型コロナウイルスのオミクロン株に対する懸念が後退したことから景気敏感株を中心に買われる展開となった。このなか、米建機大手キャタピラー<CAT>が5%超の大幅高となっており、東京市場でもこれに追随する形でコマツをはじめとする建機株に買いが流入しているようだ。
■タムラ製作所 <6768> 714円 +22 円 (+3.2%) 11:30現在
タムラ製作所<6768>が続伸している。きょう付の日刊工業新聞で「実装後にハンダ周囲の温度が200度Cまで上昇しても接合状態が劣化しないパワー半導体向け鉛フリーハンダ接合材を開発した」と発表しており、これが好材料視されている。記事によると、今回開発した製品は炭化ケイ素(SiC)や窒化ガリウム(GaN)、酸化ガリウムを基板に使い、接続部の温度が高くなる次世代パワー半導体などでの使用を見込んでいるという。3月からサンプル提供を始め、23年以降の量産化を目指すとしており、中期成長への寄与が期待されている。
■サンゲツ <8130> 1,690円 +44 円 (+2.7%) 11:30現在
サンゲツ<8130>が続伸している。午前10時ごろに発表した自社株の取得状況が好材料視されているようだ。同社は21年10月8日に上限を100万株(発行済み株数の1.68%)、または20億円とし、取得期間を同年10月11日から22年1月13日までとする自社株買いを発表したが、21年12月31日時点で61万7700株を取得し、取得価額の総額は9億7672万円に上る。自社株の取得が順調なことから、更に自社株買いが進むとの見方が強まっているようだ。
■楽天グループ <4755> 1,192円 +30 円 (+2.6%) 11:30現在
楽天グループ<4755>は続伸。同社は4日取引終了後、21年度の国内EC流通総額(取扱高)が5兆円を突破したと発表した。市場、トラベル(宿泊流通)、ブックス、ゴルフ、チケット、ファッション、ドリームビジネス、ビューティ、デリバリー、楽天24(ダイレクト)、オートビジネス、ラクマ、Rebates、楽天西友ネットスーパーなどの流通額の21年1月から12月までの合計(速報値)。コロナ禍における巣ごもり需要を背景に大幅成長となった前年度からは伸びが一巡しているものの、増加が続いた。次の目標として10兆円突破を目指すとしている。
■日揮ホールディングス <1963> 1,017円 +25 円 (+2.5%) 11:30現在
日揮ホールディングス<1963>が続伸している。きょう付の日本経済新聞朝刊で「岩谷産業や日揮ホールディングス(HD)などは2025年度にも、家庭や工場から廃棄されたプラスチックごみを燃やして水素を製造する技術を実用化する」と報じられており、これが好材料視されている。岩谷産業<8088>は5日続伸。記事によると、ごみを燃焼して生まれる合成ガスから水素のみを取り出して販売するとあり、リサイクルが難しい不純物を含むごみからも水素を製造することで、廃プラスチックの有効活用につなげるという。豊田通商<8015>と共同で実証実験に向けた調査を始めたともあることから、豊田通商も続伸している。
■三菱重工業 <7011> 2,831.5円 +66.5 円 (+2.4%) 11:30現在
三菱重工業<7011>が続伸している。きょう付の日本経済新聞朝刊で、「防衛省はミサイル防衛の立て直しに乗り出す」と報じており、なかで「レールガンと呼ぶ技術を20年代後半に実用化する計画だ」とあることから、防衛省の将来レールガンに関する動向調査などに携わる同社が関連銘柄として思惑視されているようだ。
■石油資源開発 <1662> 2,634円 +60 円 (+2.3%) 11:30現在
石油関連株が高い。石油資源開発<1662>が続伸し、昨年12月10日につけた2618円の高値を更新したほか、INPEX<1605>やENEOSホールディングス<5020>、出光興産<5019>も値を上げている。4日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の2月限が前日比0.91ドル高の1バレル=76.99ドルと上昇した。同日に開催されたサウジアラビアなど石油輸出国機構(OPEC)とロシアなどから成る「OPECプラス」の会合では、2月も従来通り日量40万バレルを増産することを決定した。これを受け、需給面での不安が後退したことから原油相場は上昇した。
■トヨタ自動車 <7203> 2,283円 +48.5 円 (+2.2%) 11:30現在
トヨタ自動車<7203>続伸し連日の上場来高値更新となったほか、ホンダ<7267>、日産自動車<7201>など自動車株が総じて買い優勢の展開となっている。米長期金利の上昇傾向が強まるなか、日米金利差拡大を背景に外国為替市場ではドル買い・円売りの動きを誘発し、1ドル=116円台前半まで円安が進行、これは2017年1月以来約5年ぶりのドル高・円安水準にあり、為替感応度の高い自動車セクターは輸出採算向上に対する思惑から買いを誘導している。なお、トヨタは21年の米国市場における新車販売台数が米ゼネラル・モーターズ<GM> を抜いて首位となったことが伝えられている。米国で海外自動車メーカーが販売台数で首位に立つのは史上初ということもあり、これも同社の株高を後押しする材料となっている。
■日本製鉄 <5401> 1,950円 +41 円 (+2.2%) 11:30現在
日本製鉄<5401>、ジェイ エフ イー ホールディングス<5411>など大手鉄鋼株の上値追いが続いている。鉄鋼株は全般軟調地合いのなかきょうも根強い買いを集めているが、海外投資家が買い主体とみられる。これは米国株市場で、長期金利の上昇を背景に株価指標面が割安なバリュー株への投資が顕在化していることが影響している。日本製鉄はPER3倍台でPBRが0.5倍台、JFEはPERが同じく3倍台でPBRが0.4倍台と割安感が際立っている。世界的に感染拡大が続く新型コロナウイルスの変異株であるオミクロン株への警戒は怠れないものの、重症化リスクが低いとの見方で経済への影響は限られるとの思惑が、鉄鋼など景気敏感セクターにとってポジティブに作用している面もある。
■三菱UFJ <8306> 659.2円 +12.5 円 (+1.9%) 11:30現在
三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が堅調なほか、第一生命ホールディングス<8750>も強さを発揮。両銘柄とも前日に大きく株価水準を切り上げたことで目先筋の利益確定売りも出ているが、それを吸収して頑強な値動きを示している。ここ米長期金利の上昇傾向が目立ってきた。前日の米10年債利回りは一時1.68%台に上昇、終値ベースでも1.65%台で着地した。これは昨年11月下旬以来の高い水準となる。金利高を背景に米国株市場ではゴールドマン・サックス<GS>が3%超の上昇をみせたほか、バンカメ<BAC>は4%近い上昇を示すなど金融株への投資資金の流入が顕著となった。東京市場でもこれに追随する形で、米国事業を展開するメガバンクや大手生保は運用環境の改善を好感する買いを引き寄せている。
■高島屋 <8233> 1,093円 +11 円 (+1.0%) 11:30現在
高島屋<8233>は続伸している。4日の取引終了後に発表した12月度の店頭売上速報で、高島屋各店及び国内百貨店子会社の売上高が前年同月比9.9%増と3カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。外出機会の増加に加え、前年の年末にかけて新型コロナウイルスの感染が急拡大した反動の影響があった。商品別では紳士服、紳士雑貨、婦人服、婦人雑貨、特選衣料雑貨、宝飾、子供情報ホビー、スポーツ、リビングなどがプラスとなった一方、呉服、美術などは前年に届かなかった。なお、免税売り上げは同55.2%増だった。
■チヨダ <8185> 795円 +8 円 (+1.0%) 11:30現在
チヨダ<8185>が続伸している。4日の取引終了後に発表した12月度の月次売上高速報で、既存店売上高が前年同月比7.7%増と2カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。前年に大雪で防寒・防水・防滑といった機能性冬物商品の販売が大きく伸びた北陸などは反動により売り上げは減少したものの、新型コロナウイルスの感染者数が低い水準で推移したことから、全国的に売り上げは回復基調となった。特にコロナ感染拡大前の前々年同月比でも12月は今期初めてプラスとなった。
■日本航空 <9201> 2,200円 +15 円 (+0.7%) 11:30現在
日本航空<9201>が高い。共同通信が4日の取引終了後、中堅航空会社のスカイマーク(東京都大田区)について「営業損益が昨年12月に単月で黒字に転じたことが4日分かった。単月黒字はコロナ禍の影響が出る直前の2020年初頭以来、約2年ぶり。」と報じており、航空大手2社についても業績回復を期待した買いが先行しているようだ。記事によると、札幌や羽田、神戸、福岡、那覇空港の発着便を中心にビジネスや観光客の動きが活発になっているとした。
■日本郵船 <9101> 9,200円 +60 円 (+0.7%) 11:30現在
日本郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>の海運大手3社の株価上昇基調が目立っている。海運セクターは業種別騰落でも、寄り付き直後は前日に続いて33業種中で値上がり率首位となるなど買いの勢いが強い。米長期金利の上昇を受けて、米国株市場でも目先はバリュー株シフトの動きが表面化している。東京市場でも超低PERと配当利回りの高さが際立つ海運大手はその代表格として買いを誘導している。前日は、先物主導のインデックス買いとは別に海外投資家の実需買いが観測されており、インカムゲイン狙いで株価の先高期待が強まっている。
●ストップ高銘柄
明治機械 <6334> 229円 +50 円 (+27.9%) ストップ高 11:30現在
ソーバル <2186> 1,421円 +300 円 (+26.8%) ストップ高 11:30現在
ムトー精工 <7927> 560円 +80 円 (+16.7%) ストップ高 11:30現在
以上、3銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース