JMCの上値追い鮮烈、全体波乱相場でもEVテーマに急騰続く
JMC<5704>が大幅高で5連騰。年明けからは2営業日連続でストップ高に買われる異彩人気となっていたが、きょうも目先筋の売りを吸収し全体波乱相場に逆行しての急騰を演じている。砂型鋳造を得意とする部品メーカーで、自動車業界向けを主力としており、ここ世界的に普及加速が見込まれる電気自動車(EV)関連の新星として投資資金の流入が続いている。同社はトヨタ自動車<7203>などとも取引関係があることから、トヨタが打ち出すEV戦略で商機が高まるとの見方がでている。会社側では「(自動車向けは)たとえ内燃機関がなくなっても当社はEV向け部品供給で収益機会は確保できる」としており、車体軽量化でアルミなどを扱う同社の活躍余地が今後広がる可能性がある。一方、業績面では21年12月期第3四半期(1~9月)時点で営業損益は5200万円の赤字だが、通期ベースでは小幅ながら黒字転換を予想しており、足もと収益改善傾向にあることもポジティブに評価されているもようだ。
最終更新日:2022年01月06日 13時49分