6日の米国市場ダイジェスト:NYダウ170ドル安、速やかな金融引き締め懸念がくすぶる

市況
2022年1月7日 8時12分

■NY株式:NYダウ170ドル安、速やかな金融引き締め懸念がくすぶる

米国株式市場は続落。ダウ平均は170.64ドル安の36236.47ドル、ナスダックは19.30ポイント安の15080.87で取引を終了した。週次失業保険申請件数が増加したほか、12月ISM非製造業景況指数が予想を大幅に下回ったため強い回復期待が後退し、寄り付き後、下落。連邦準備制度理事会(FRB)による速やかな金融引き締めへの警戒感もくすぶり終日軟調に推移した。セクター別では銀行やエネルギーが上昇した一方、ヘルスケア機器・サービスが下落。

百貨店のメーシーズ(M)や小売りチェーンのベッド・バス・ビヨンド(BBBY)は小売り店の追加閉鎖でコストを削減する計画を発表し、それぞれ上昇。スポーツ用品販売会社のディックス・スポーティング・グッズ(DKS)は第4四半期の業績見通しを引き上げ、アナリスト予想も上回ったため買われた。サステイナブルフットウエアメーカーのオールバーズ(BIRD)はアナリストの投資判断引き上げを受けて上昇。一方で、電気自動車メーカーのリビアン・オートモーティブ(RIVN)は同社に出資しているオンライン小売アマゾン(AMZN)が欧州自動車メーカーのステランティスと配送用の電動バン購入などで合意したと発表したことを受けて、競争激化懸念に売られた。医療管理会社のヒューマナ(HUM)は市場競争の激化を理由に、メディケアアドバンテージ商品の会員数の成長率見通しを引き下げたことが嫌気され大幅下落。

セントルイス連銀のブラード総裁は、3月の利上げ開始も可能との見解を示した。

Horiko Capital Management LLC

■NY為替:ドル売り一服、早期利上げの思惑残る

6日のニューヨーク外為市場でドル・円は、115円63銭まで下落したのち、115円95銭まで反発し、115円85銭で引けた。週次新規失業保険申請件数が前回から予想外に増加したほか、12月ISM非製造業景況指数が予想を下回ったためドル売りが優勢となった。その後、セントルイス連銀のブラード総裁が米連邦準備制度理事会(FRB)が3月の利上げも可能だと指摘。バランスシート縮小を行うことで、急激な利上げを回避できるとのタカ派姿勢を表明したため、ドル買いが再燃。

ユーロ・ドルは1.1332ドルまで上昇後、1.1286ドルまで下落し、1.1299ドルで引けた。ユーロ・円は131円22銭から130円64銭まで下落。ポンド・ドルは1.3560ドルまで上昇後、1.3516ドルまで下落。ドル・スイスは0.9168フランまで下落後、0.9224フランまで上昇した。

■NY原油:続伸で79.46ドル、一時80ドル台前半まで買われる

NY原油先物2月限は、続伸(NYMEX原油2月限終値:79.46 ↑1.61)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物2月限は、前営業日比+1.61ドルの79.46ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは76.73ドル-80.24ドル。アジア市場で76.73ドルまで下げたものの、中期的な原油需要増加への期待は残されており、ニューヨーク市場の序盤にかけて80.24ドルまで買われた。ただ、米国金利の先高観は消えていないことから、80ドル超の水準で利食い売りが観測されており、一時79.07ドルまで下げた。通常取引終了後の時間外取引では主に79ドル台半ば近辺で推移した。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 48.12ドル +0.94ドル(+1.99%)

モルガン・スタンレー(MS) 103.35ドル +1.67ドル(+1.64%)

ゴールドマン・サックス(GS)396.92ドル -1.71ドル(-0.43%)

インテル(INTC) 53.97ドル +0.10ドル(+0.18%)

アップル(AAPL) 172.16ドル -2.76ドル(-1.58%)

アルファベット(GOOG) 2750.87ドル -2.20ドル(-0.08%)

フェイスブック(FB) 333.00ドル +8.83ドル(+2.72%)

キャタピラー(CAT) 221.76ドル +2.01ドル(+0.91%)

アルコア(AA) 58.57ドル +0.02ドル(+0.03%)

ウォルマート(WMT) 143.64ドル -0.28ドル(-0.19%)

《ST》

提供:フィスコ

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