株価指数先物【寄り前コメント】 25日線までの急落で、いったんは自律反発が意識されやすい

市況
2022年1月7日 8時21分

大阪3月限ナイトセッション

日経225先物 28690 +190 (+0.66%)

TOPIX先物 2006.0 +12.5 (+0.62%)

シカゴ日経平均先物 28705 +205

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

6日の米国市場はNYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が下落。新規失業保険申請件数が前週比7000件増の20万7000件だったほか、12月のISM非製造業指数が62と前月の69.1から予想以上に低下したことが嫌気された。また、米連邦準備理事会(FRB)が5日に公表した米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨を受けた金融引き締めへの警戒感が引き続きくすぶっていた。S&P500業種別指数は銀行、エネルギー、保険が上昇する一方で、ヘルスケア機器・サービス、テクノロジー・ハード・機器、自動車・同部品が下落。

シカゴ日経平均先物(3月限)清算値は日中大阪比205円高の2万8705円で取引を終えた。日経225先物(3月限)のナイトセッションは日中比70円高の2万8570円で始まり、2万8520円まで軟化するものの25日移動平均線水準での底堅さが見られた。その後は2万8600円~2万8800円での保ち合いを継続するなか、米国市場の取引開始後には一時2万8830円まで上昇する場面もあった。ただ、自律反発の域は脱せず、こう着感の強い値動きのなか、2万8690円で取引を終えた。

日経225先物は、シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い先行で始まることになろう。昨日の大幅下落で一気に25日線水準まで下げたことにより、いったんは自律反発が意識されやすいところであろう。米国では主要な株価指数は下落したものの、SOX指数が上昇していることから、半導体株の一角にはリバウンドの動きも見られそうであり、日経平均株価を下支えしそうだ。もっとも、アップル<AAPL>やマイクロソフト<MSFT>など大型テック株の一角が売られていることもあり、戻り待ちの売り圧力には警戒しておきたい。

VIX指数は19.61に低下し、25日線に上値を抑えられる格好となった。ひとまず落ち着きを見せてくるものの、米雇用統計の発表を控えていることからリバウンドの勢いは鈍そうだ。また、昨日のNT倍率は14.29で終えており、一時14.25倍に低下した。12月6日の直近安値水準まで低下したことから、短期的にはNTショートの巻き戻しも意識されそうだ。

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