話題株ピックアップ【夕刊】(3):感染対策関連、ロードスター、シーズメン

注目
2022年1月7日 15時18分

■そーせいグループ <4565>  1,724円  -13 円 (-0.8%)  本日終値

そーせいグループ<4565>は3日続落。6日の取引終了後、米アルファベットC<GOOG>傘下のライフサイエンス企業であるベリリー・ライフ・サイエンシズ社と戦略的研究開発提携を締結したと発表。これを受けて朝高でスタートしたものの、マザーズ市場の弱さもあって、これを好感する動きは限定的のようだ。ベリリー社の持つ免疫プロファイリング能力とそーせいの持つGPCR(Gタンパク質共役受容体)構造ベース創薬技術を集約し、新薬候補の選定を効率化するのが狙い。特に免疫疾患、消化器疾患、がん免疫疾患、およびその他の免疫防御性あるいは免疫病原性疾患における免疫細胞内でのGPCRの機能解明や、創薬ターゲットとして有望なGPCRの抽出、優先順位付け及び検証などの分野で提携するとしている。

■川本産業 <3604>  1,394円  +300 円 (+27.4%) ストップ高   本日終値

川本産業<3604>が大幅続伸。世界的に新型コロナウイルスの変異株であるオミクロン株の感染が広がりをみせており、ここにきて国内でも新型コロナの新規感染者数が急速に増加している。政府は近く沖縄など3県に「まん延防止等重点措置」を適用する方針にあるほか、東京都では飲食店の入店人数制限が強化される見通しにあることが伝わっており、ここ株式市場でも感染再拡大に対する警戒感が高まっている。こうしたなか感染対策関連株への物色が再び強まっており、きょうは川本産業や中京医薬品<4558>、アゼアス<3161>、重松製作所<7980>などが大きく買われている。

■ロードスターキャピタル <3482>  1,099円  +150 円 (+15.8%) ストップ高   本日終値

ロードスターキャピタル<3482>はストップ高。同社は6日取引終了後、22年12月期連結業績予想について、売上高185億1700万円(前期予想比3.4%増)、営業利益71億5400万円(同27.9%増)、純利益44億900万円(同28.2%増)と開示した。引き続きオフィス不動産投資市場は活況になる見込みであるなか、コーポレートファンディング事業では過去に仕入れた物件のバリューアップが整い、これまで以上の利益率が期待できる物件が多数あるとした。また、クラウドファンディング事業は前期同様に堅調推移を予定しているほか、アセットマネジメント事業は活況な不動産投資市況を背景に大型案件の受注に注力し、AUM(受託資産残高)の積み上げを図るとしている。

■ストライダーズ <9816>  252円  +33 円 (+15.1%) 一時ストップ高   本日終値

ストライダーズ<9816>が急反騰。6日の取引終了後、22年3月期の期末一括配当予想を3円から5円に増額修正したことが好感された。なお、前期実績に対しては2円の増配になる予定だ。

■INEST <3390>  73円  +5 円 (+7.4%)  本日終値

INEST<3390>は4日ぶりに反発。6日の取引終了後、可搬型大容量蓄電池「PGJ5200PRO」をリリースしたと発表しており、これが好材料視された。「PGJ5200PRO」は、連結子会社アイ・ステーションが独占販売している大容量蓄電池「POWERGATE JAPAN」と、ポータブル蓄電池「BLUETTI(ブルーティ)」が共同企画したもの。安全性の高いリン酸リチウム電池を採用し充放電サイクル回数6000回を実現するほか、無停電電源装置(UPS)などの機能を搭載することで災害時だけでなく日常的に電気製品の電源として活用できる点などが特徴としている。事業継続計画(BCP)対策のニーズが高まるなか、利用シーンの拡大に伴い蓄電池としてより多くの自治体・企業への導入が見込まれるとしている。

■バリオセキュア <4494>  1,234円  +74 円 (+6.4%)  本日終値

バリオセキュア<4494>が高い。光通信<9435>の重田康光会長が代表取締役を務める光パワー(東京都港区)が6日付で関東財務局に大量保有報告書を提出。なかで、光パワーと重田氏の共同保有によるバリオ株保有割合が5.02%と新たに5%を超えたことが判明しており、これを受けて需給思惑的な買いが入ったようだ。保有目的は、長期保有を目的とした純投資としている。報告義務発生日は2021年12月24日。

■ファブリカ <4193>  2,281円  +115 円 (+5.3%)  本日終値

ファブリカコミュニケーションズ<4193>は急反発。同社はSMS(ショートメッセージサービス)配信プラットフォーム「メディアSMS」と、中古車販売業務支援クラウドサービス「symphony(シンフォニー)」を展開しているが、6日の取引終了後に第3四半期の主要KPI(重要業績評価指標)速報を発表。メディアSMS導入者数が3346社(前四半期比185社増)、symphony導入者数が3223社(同125社増)と順調に積み上がっていることが好材料視された。

■シーズメン <3083>  1,107円  +48 円 (+4.5%)  本日終値

シーズメン<3083>が急伸。6日の取引終了後、22年2月期第3四半期累計(21年3~11月)の決算を発表。営業損益は1億4800万円の赤字(前年同期1億2800万円の赤字)となったものの、直近9~11月期では黒字に浮上していることから、足もとの業績改善を好感した買いが入ったようだ。売上高は30億8500万円(同19億7000万円)で着地した。オリジナルブランドの拡充や各種販促施策を実施したほか、ECサイトの新規オープンやリニューアルなどを図った。また新規事業として、昨年10月にメタバースファッション専門アパレルブランドを立ち上げた。

●ストップ高銘柄

サイエンスアーツ <4412>  8,630円  +1,500 円 (+21.0%) ストップ高   本日終値

エスポア <3260>  1,045円  +150 円 (+16.8%) ストップ高   本日終値

など、4銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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