ツインバードは急反落、第3四半期営業利益は黒字転換も9~11月期は赤字幅拡大
ツインバード工業<6897>が急反落している。前週末7日の取引終了後に発表した第3四半期累計(3~11月)連結決算は、売上高95億6400万円(前年同期比23.2%増)、営業利益6億円(前年同期2億700万円の赤字)、最終利益3億5700万円(同2億3200万円の赤字)と営業損益は黒字転換したが、9~11月期では営業赤字が前年同期の1億1000万円から2億400万円に拡大しており、これが嫌気されている。
家電製品事業で前期の巣ごもり需要の反動減があったものの、ホテルや病院向けの業務用家電及びOEM製品などのソリューションビジネスが順調に回復した。また、新型コロナウイルス感染症ワクチン用ディープフリーザーの武田薬品工業<4502>向け大型受注や厚生労働省向け追加受注の出荷が9月までに完了したことも大きく貢献した。ただ、下期から大胆な戦略的投資を開始しており、これらが赤字を大きくした。
なお、22年2月期通期業績予想は、売上高137億9000万円(前期比10.3%増)、営業利益8億2000万円(同34.7%増)、純利益4億7000万円(同2.9倍)の従来見通しを据え置いている。