株価指数先物【寄り前コメント】 SQ値水準での底堅さを見極めたい(訂正)

市況
2022年1月17日 8時13分

大阪3月限ナイトセッション

日経225先物 28290 +100 (+0.35%)

TOPIX先物 1988.0 +6.0 (+0.30%)

シカゴ日経平均先物 28300 +110

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

14日の米国市場はNYダウが下落する一方で、 S&P500ナスダックは上昇。12月の米小売売上高は前月比1.9%減と予想以上の減少だった。新型コロナウイルスの変異型(オミクロン型)の感染拡大や高インフレが消費に与える悪影響が改めて確認されたとの見方から、消費関連株を中心に売られた。一方、3連休を控えて持ち高調整の動きが広がるなか、足元で売り込まれていた半導体株などは買い戻された。S&P500業種別指数はエネルギー、半導体・同製造装置、自動車・同部品した半面、銀行、食品・生活必需品小売、不動産が下落。

シカゴ日経平均先物(3月限)清算値は日中大阪比110円高の2万8300円で取引を終えた。日経225先物(3月限)のナイトセッションは日中比変わらずの2万8190円で始まり、その後は持ち直し2万8280円まで上昇したものの、米国市場の取引開始直後に軟化すると一時2万8020円まで下落する場面が見られた。ただし、終盤にかけて買い戻され2万8310円まで上げ幅を広げ、2万8290円で取引を終えた。

日経225先物は、シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い先行で始まることになろう。ただし、17日の米国市場はキング牧師誕生日の祝日のため休場となることから、海外勢の商いは膨らみづらく、先週末の下落に対するリバランスの商いが中心になりそうだ。もっとも、シカゴ先物にサヤ寄せして、日経平均株価が1月SQ値である2万8266円57銭を上回ってくれば、センチメントの改善につながろう。

また、VIX指数は19.19と再び20.00を下回ってきた。足元は5日、25日、75日移動平均線が集中する水準であることから強弱感は対立しやすいものの、ひとまず落ち着きをみせることになりそうだ。そのほか、先週のNT倍率は先物中心限月で14.22倍だった。13日に一時14.17倍まで低下する場面もあったが、概ね14.20倍の水準で下げ渋る動きである。トレンドは低下傾向にあるが、14日の米国市場の流れを受けて、いったんはNTショートの巻き戻しも入りそうだ。

日経225先物は2万8000円を下回る場面においては下ヒゲを残す格好から持ち直しているため、2万8000円に接近する局面では押し目狙いのスタンスで対応したい。一方で、5日線が位置する2万8384円水準は上値抵抗線として意識される。SQ値水準での底固めを経て、これを捉えてくるようだと2万8500円がターゲットになろう。

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