三愛石は大幅に3日続落、株式売り出しの発表で希薄化懸念
三愛石油<8097>は大幅に3日続落。同社は14日取引終了後、リコー<7752>(売出株数は168万株)、みずほ銀行、三井住友銀行、三井住友信託銀行(同各150万株)を売出人とする合計618万株の株式売り出しと、野村証券を売出人とする上限92万株のオーバーアロットメントによる売り出しを行うと発表しており、希薄化を懸念した売りが優勢となっている。売出価格は24日~27日のいずれかの日に決める。一部株主より株式売却の意向が確認されたためとし、これによってリコーは議決権割合が13.29%から9.52%へ低下し、筆頭株主から第2位株主に変更となる見通し。
あわせて、22年3月期連結売上高予想を4700億円から6300億円(前期比32.9%増)へ上方修正することも発表した。営業利益100億円(同16.4%増)、純利益75億円(同6.3%増)の見通しに変更はなし。原油価格高騰で石油製品の販売価格が上昇したためとしている。