話題株ピックアップ【昼刊】:エアトリ、SBG、キヤノン

注目
2022年1月18日 11時37分

■エアトリ <6191>  2,666円  +242 円 (+10.0%)  11:30現在  東証1部 上昇率2位

エアトリ<6191>が急上昇、一時10.3%高の2673円と値を飛ばした。ネット販売に特化した旅行会社で航空券予約サイト「エアトリ」を運営している。「GoToトラベル」の再開に対する期待はあったものの、年明け以降は新型コロナウイルスの変異株であるオミクロン株感染拡大の影響を嫌気して株価水準を大きく切り下げていた。しかし、足もと株式需給面では目先の売り圧力が一巡した感がある。外資系証券経由の空売りが高水準でそのショートカバーも株価に浮揚力を与えている。株価は2300~2500円近辺で売り物をこなしていたが、きょうは大陽線を示現し底離れの兆しをみせている。

■リソー教育 <4714>  364円  +28 円 (+8.3%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位

リソー教育<4714>が急伸。同社は17日取引終了後、22年2月期の年間配当予想を14円から16円(前期は9円50銭)へ上方修正すると発表した。業績が順調に推移しており、分配可能額が増加する見込みであるため。21年10月11日に12円から14円への増額を発表していたため、今期2回目の上方修正となる。

■PR TIMES <3922>  3,045円  +186 円 (+6.5%)  11:30現在

PR TIMES<3922>が反発している。17日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感されている。上限を2万400株(発行済み株数の0.15%)、または7000万円としており、取得期間は1月18日から31日まで。

■弁護士ドットコム <6027>  4,910円  +265 円 (+5.7%)  11:30現在

弁護士ドットコム<6027>が4日ぶりに反発している。午前10時ごろ、NTT東日本(東京都新宿区)向けにOEM提供している「クラウドサイン for おまかせ はたラクサポート」が、4月から長野県中野市に導入されることになったと発表しており、これが好材料視されている。「クラウドサイン for おまかせ はたラクサポート」は、「クラウドサイン」をNTT東日本向けにOEM提供しているサービスで、「紙と印鑑」を「クラウド」に置き換え、契約作業をパソコンだけで完結できるWeb完結型クラウド契約サービス。今回中野市が「クラウドサイン for おまかせ はたラクサポート ~自治体向けプラン~」を導入することで、書類送付や対面で行っていた契約業務全般をデジタル化し、市役所業務の最適化とデジタルソリューション(DX)施策の加速を図るほか、書類による対面業務をなくすことで、新型コロナウイルス感染防止に努め、契約業務における効率化やコスト削減も期待できるとしている。

■デジハHD <3676>  1,980円  +82 円 (+4.3%)  11:30現在

デジタルハーツホールディングス<3676>は4日ぶりに反発。同社は17日取引終了後、米国子会社であるロジギア・コーポレーションが、オラクル製品の導入支援などを行う英国企業デベロッピング・ワールド・システムズ(DWS)の全株式を取得すると発表した。取得価格は非公表。DWSはオラクルのゴールドパートナーとして、オラクル製品の導入支援や保守・運用支援を行う企業。ロジギアとDWSの技術的ノウハウを共有することで、オラクル製品に特化した各種ツールの機能強化を図るなど、サービス品質の向上を目指す。また、ロジギアが有するベトナムのエンジニアリソースの活用により受注体制を強化するとともに、両社のマーケティングやセールス機能を融合させることで、米国や欧州を中心とするオラクル製品のユーザー企業との取引拡大に注力するとした。

■ジーエヌアイグループ <2160>  1,434円  +55 円 (+4.0%)  11:30現在

ジーエヌアイグループ<2160>は反発。同社は17日取引終了後、B型肝炎に起因する肝線維症治療候補薬「F351」の中国における第3相臨床試験で、最初の被験者登録を行ったと発表した。「F351」はアイスーリュイの誘導体である新規開発化合物であり、内臓の線維化に重要な役割を果たす、肝星細胞の増殖及びTGF-β伝達経路を阻害する。今回の第3相臨床試験は「F351」のB型肝炎に起因する肝線維症治療における有効性と安全性を評価する多施設共同無作為化プラセボ対照試験であるとし、中国で約42の臨床施設において実施され、248人の被験者の登録と24年第2四半期の完了を目標にしているとした。

■MDV <3902>  1,159円  +41 円 (+3.7%)  11:30現在

メディカル・データ・ビジョン<3902>は上げ幅拡大。同社はきょう午前11時ごろ、PHR(パーソナルヘルスレコード)システム「カルテコ」による検査画像が、社会福祉法人賛育会(東京都墨田区)が運営する賛育会病院で、21年10月11日から閲覧できるようになったと発表した。今回新たに健診・人間ドックで撮影したレントゲン・マンモグラフィ・CT(コンピューター断層撮影)・MRI(磁気共鳴画像診断)などの検査画像が閲覧できるようになったとし、21年1月以降の過去データまでさかのぼって閲覧できるとした。

■平田機工 <6258>  6,680円  +230 円 (+3.6%)  11:30現在

平田機工<6258>が大幅続伸している。17日の取引終了後、大手自動車メーカーから内燃機関系設備の大型案件を受注したと発表しており、これが好材料視されている。受注金額は約58億円で、既に取引実績のある相手先からの受注という。なお、業績への影響は一部は22年3月期予想に織り込んでいるものの、その他については来期以降の業績に寄与するとしている。

■イオンファンタジー <4343>  1,919円  +59 円 (+3.2%)  11:30現在

イオンファンタジー<4343>は反発している。17日の取引終了後に発表した12月度の売上概況で、国内事業の既存店売上高は前年同月比11.6%増となり、10カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。客数の回復が進み、年末商戦は好調に推移した。部門別では主力のプライズ部門が菓子や雑貨などのこども向け景品や限定景品の展開が好評だったほか、時間制遊具施設も一昨年水準まで回復した。またオンライン事業において、オンラインクレーンゲームに加え、モーリーオンラインスクラッチも好調だった。

■青山財産ネットワークス <8929>  1,295円  +39 円 (+3.1%)  11:30現在

青山財産ネットワークス<8929>が3日ぶりに反発している。17日の取引終了後、集計中の21年12月期の連結業績について、売上高が210億円から240億円(前の期比25.5%増)へ、営業利益が16億3000万円から18億5000万円(同42.0%増)へ、純利益が12億8000万円から14億5000万円(同81.3%増)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感されている。顧客の旺盛なニーズに支えられ、「ADVANTAGE CLUB」の組成が目標を上回ることができたことなどが要因としている。

■INPEX <1605>  1,144円  +21 円 (+1.9%)  11:30現在

INPEX<1605>が続伸している。同社は17日、探鉱開発事業を行う子会社INPEX山陰沖開発を通じて、島根・山口県沖合で石油及び天然ガス賦存の可能性を探るための試掘調査を実施すると発表しており、これが好材料視されている。今回試掘調査が行われるのは、山口県北沖合約150キロメートル、島根県北西沖合約130キロメートル、水深約240メートルの場所で、22年3月から7月に実施の予定。同社では、2010年代初頭から油・ガス田の成立が期待される島根県から福岡県の沖合海域で地質物探評価作業を実施していたが、これらの結果に基づき16年に経済産業省資源エネルギー庁から受託した基礎試錐「島根・山口沖」の調査作業を実施。その結果やその後の地質物探評価作業を経て、島根・山口県沖合で石油・天然ガスの賦存が期待されることから、今回、同事業を実施することになったとしている。

■ソフトバンクグループ <9984>  5,633円  +103 円 (+1.9%)  11:30現在

ソフトバンクグループ<9984>は続伸。昨年12月初旬につけた5000円トビ台の安値をターニングポイントに底入れ反転したものの、5000円台半ばは強弱観が対立し、上値の重い展開となっている。昨年11月に設定した自社株枠は最大で1兆円と巨額であり、マーケットでも脚光を浴びたが、12月は1カ月間で約430億円の買い入れを行っている。今後も継続的な買いが見込まれるとの期待感が、投資資金の流入を誘っている。一方、個人投資家の信用買い残が高水準で、現状は戻り売り圧力も意識されている。そのなか、直近1月7日申し込み現在の東証信用残は、買い残が約4カ月ぶりに1900万株を割り込むなど整理進捗の方向にあることは、ポジティブ材料として捉えられる。

■キヤノン <7751>  2,806円  +50.5 円 (+1.8%)  11:30現在

キヤノン<7751>は3日ぶりに反発している。きょう付の日本経済新聞朝刊で「2025年12月期の年間配当を160円と、21年12月期推定の100円から60円増やすことを目指す」と報じられたことが好材料視されている。記事によると、16年に旧東芝メディカルシステムズを買収した際に借り入れた資金の完済メドがついたことから、23年以降段階的に配当を引き上げるという。株主還元強化に舵を切るとの観測が好評価されている。

■東京エレクトロン <8035>  66,660円  +1,150 円 (+1.8%)  11:30現在

東京エレクトロン<8035>、レーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>、など半導体製造装置関連は売り買い交錯。同関連株はここグロース株からバリュー株に資金シフトが起こるなかで総じて調整を強いられたが、目先売り一巡から押し目買いも観測される状況にある。半導体関連は高速通信規格5Gの普及加速やデータセンター増設などを背景に旺盛な需要が続いていたが、最近では仮想空間メタバースなどの新分野開拓に伴うコンピューター周辺の需要拡大が新たな追い風となっている。もっとも、相場全般は株式需給悪が意識される状況にあり、先駆した半導体の主力株については上値も重くなっている。

■ロイヤルHD <8179>  1,820円  +30 円 (+1.7%)  11:30現在

ロイヤルホールディングス<8179>は3日続伸している。17日の取引終了後、第4四半期業績に、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う営業時間短縮にかかる感染拡大防止協力金や雇用調整助成金などの収入29億4900万円を助成金収入として営業外収益に計上したと発表しており、これが好材料視されている。なお、21年12月期通期業績に与える影響は算定中という。

●ストップ高銘柄

キャンバス <4575>  399円  +80 円 (+25.1%) ストップ高   11:30現在

サイエンスアーツ <4412>  7,250円  +1,000 円 (+16.0%) ストップ高   11:30現在

など、2銘柄

●ストップ安銘柄

グレイステクノロジー <6541>  231円  -80 円 (-25.7%) ストップ安売り気配   11:30現在

など、1銘柄

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