話題株ピックアップ【夕刊】(2):サイバー、ウェルスナビ、SBG

注目
2022年1月21日 15時13分

■サイバーエージェント <4751>  1,774円  -41 円 (-2.3%)  本日終値

サイバーエージェント<4751>は大幅反落し昨年来安値を更新した。SMBC日興証券が20日付で投資評価「2」を継続し、目標株価を2700円から2200円へ引き下げたことが弱材料視されたようだ。同証券では、インターネット広告需要が想定以上に好調に推移しているとみられることから、22年9月期から25年9月期の売上高予想を上方修正。その一方で、利益率が高いゲーム事業の売り上げ見通しを引き下げることや、ゲームコンテンツなどのテレビプロモーションなどによる費用が従来予想に比べて増加すると見込み、22年9月期の営業利益予想を1221億円から1082億円へ、23年9月期を同1211億円から1077億円へそれぞれ引き下げている。

■ウェルスナビ <7342>  1,609円  -22 円 (-1.4%)  本日終値

ウェルスナビ<7342>は3日続落。20日の取引終了後、集計中の21年12月期の単独業績について、売上高にあたる営業収益が43億1600万円から46億4700万円(前の期比84.7%増)へ上振れて着地したようだと発表したが、全般安とあって好材料視する動きは限定的のようだ。新規顧客の増加に加えて、良好な運用成績などを背景とした既存顧客の追加投資の増加により、預かり資産が成長したことが寄与した。

■ソフトバンクグループ <9984>  5,487円  -40 円 (-0.7%)  本日終値

ソフトバンクグループ<9984>は反落。前日の米国株市場では後半崩れ、ハイテク株への売りがかさんだことで、ナスダック総合株価指数は12カ月移動平均線も大きく下放れてきた。米ハイテクセクターに積極投資する同社にとっては逆風が強い。そうしたなか、同社は20日に個人投資家を主要対象とする劣後特約付きの社債5500億円を発行することを発表、調達資金は社債償還や借入金返済に充当する。株価面では昨年11月に最大1兆円の自社株買いを設定しており、12月はその取得枠に基づき約430億円購入したことが分かっている。これを拠りどころに、下値抵抗力を期待した押し目買いも流入している。

■クシム <2345>  481円  +80 円 (+20.0%) ストップ高   本日終値

クシム<2345>がストップ高。前日の大幅高に続き投資資金が攻勢、今月13日につけた戻り高値423円を気配値のまま上回り上値追い基調を鮮明としている。eラーニングを主力とするほか、ブロックチェーンや暗号資産分野にも積極的に経営資源を投下しており、今後の展開に注目が集まっている。足もとでは20日付の大量保有報告書で、光通信<9435>がクシムの保有株式比率5.0%を取得したことが分かり、これが株価を刺激する格好となった。光通信の保有目的は純投資としている。

■巴川製紙所 <3878>  843円  +100 円 (+13.5%)  本日終値  東証1部 上昇率トップ

巴川製紙所<3878>が後場急伸。きょう午後2時30分ごろ、22年3月期業績予想の上方修正を発表。営業利益を14億円から18億円(前期1500万円の赤字)に増額しており、これを好感した買いが入っているようだ。売上高も330億円から340億円(前期比10.5%増)へ引き上げた。半導体市場やトナー事業における好調が第4四半期も維持すると予想されることや、持ち分法適用関連会社のディスプレー向けフィルム加工事業の業績も引き続き好調が見通されることなどが業績押し上げ要因となる。あわせて、従来未定としていた年間配当予想について15円にすると発表、3期ぶりの復配となる見込みだ。

■FRACTALE <3750>  1,330円  +144 円 (+12.1%) 一時ストップ高   本日終値

FRACTALE<3750>が急騰。20日の取引終了後、子会社サイトリ・セラピューティクスがカナダのバイオテクノロジー企業との間で、COVID-19感染予防治療薬の一酸化窒素点鼻薬に関して日本国内における独占販売契約を締結したと発表。この点鼻薬は、カナダのバイオ企業であるSaNOtize Research and Development(サノタイズ社)が手掛けているもので、COVID-19の感染を防ぎ、感染期間を短くし、重症度を軽減するといった効果があるという。今後、サイトリ・セラピューティクスは同契約に基づき、医薬品医療機器総合機構(PMDA)と早期の承認を目指して薬事戦略相談を開始する予定としている。

■VIX短先物 <1552>  1,992円  +158 円 (+8.6%)  本日終値

国際のETF VIX短期先物指数<1552>が急反発。同ETFは「恐怖指数」と称される米VIX指数とリンクしており、米国市場の波乱時には上昇する特性を持つ。20日の米VIX指数は前日に比べ1.74(7.30%)ポイント高の25.59に上昇。米連邦準備制度理事会(FRB)による早期金融引き締めに対する警戒感が強く、同日のNYダウが5日続落したことを反映した。これを受け、この日の東京市場ではVIX短先物が上昇する展開となっている。

■SEHI <9478>  257円  +14 円 (+5.8%)  本日終値

SEホールディングス・アンド・インキュベーションズ<9478>が続急伸。20日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、営業利益を10億4000万円から13億円(前期比40.7%増)へ、純利益を6億7000万円から8億5000万円(同48.3%増)へ上方修正したことが好感された。売上高は66億円(同4.5%増)の従来見通しを据え置いたものの、売り上げ効率や販売効率が良好であったこと、利益率の高いオンラインビジネスなどが好調であったことなどが利益を押し上げる。また、業務環境のオンライン化などによるコスト削減も寄与する。

■朝日ラバー <5162>  602円  +32 円 (+5.6%) 一時ストップ高   本日終値

朝日ラバー<5162>は急伸。同社はきょう午前11時に、GSIクレオス<8101>とカップ積層型カーボンナノチューブ(CSCNT)を分散したシリコーンゴムを共同で開発し、高い導電性と最適硬度の両立を達成することに成功したと発表した。クレオスの株価はこの発表後、プラス圏へ浮上している。このCSCNT導電シリコーンゴムは長期間にわたる実証試験の結果、屋内外の過酷な環境でも適用可能な自動車向け部材として採用され、今春から同関連業界向けに納入が開始されるという。なお、クレオスは26~28日に東京ビックサイトで開催される「第21回国際ナノテクノロジー総合展・技術会議(nano tech 2022)」に出展し、導電シリコーンゴムのサンプルを展示する予定としている。

■石川製作所 <6208>  1,422円  +71 円 (+5.3%)  本日終値

石川製作所<6208>や細谷火工<4274>が全体軟調相場のなか買われた。ここロシアとウクライナを巡る地政学リスクへの警戒感が強まっている。ロシア軍によるウクライナ国境周辺での軍備増強が続いており、直近これを巡って欧米とロシアとの間で相次ぎ協議が開かれたが、いずれも大きな進展がみられなかったことが伝わっている。きょう21日には米ロ外相会談が予定されているものの依然として先行き不透明な状況にあり、こうしたなか地政学リスクが高まった際に思惑物色が向かいやすい防衛関連株の一角が上昇している。豊和工業<6203>も高い。

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