24日の米国市場ダイジェスト:NYダウ99ドル高、FOMC控え神経質な展開

市況
2022年1月25日 7時51分

■NY株式:NYダウ99ドル高、FOMC控え神経質な展開

米国株式市場は反発。ダウ平均は99.13ドル高の34364.50ドル、ナスダックは86.21ポイント高の13855.13で取引を終了した。ウクライナ情勢の緊迫化や今週予定されている連邦公開市場委員会(FOMC)で連邦準備制度理事会(FRB)が速やかな引き締め計画を発表するとの脅威に寄り付き後、下落。米国に続き英国やドイツもウクライナの大使館職員や家族の退避を決定したとの報道でさらに警戒感が強まり急落した。その後、安値から売られ過ぎとの見方や値ごろ感からの買いが目立ち下げ止まった。引け間際、買戻しが加速し、主要株式指数は上昇に回復し終了。セクター別では自動車・自動車部品が下落した一方、小売りや耐久消費財・アパレルが上昇した。

百貨店のコールズ(KSS)は数社の投資家から買収案が提示されたとの報道が好感され上昇。住宅建設会社のレナー(LEN)やトール・ブラザーズ(TOL)は長期金利の低下で需要増加期待が再燃し、買われた。動画配信のネットフリックス(NFLX)はアナリストの投資判断引き下げで下落。カジノを運営するウィンリゾーツ(WYNN)はオンラインスポーツ部門をかなりのディンカウントで売却することを検討していると報じられ、下落した。

インターナショナル・ビジネス・マシーンズ(IBM)は取引終了後に決算を発表。クラウドビジネスが好調で内容は予想を上回り、時間外取引で上昇している。

Horiko Capital Management LLC

■NY為替:米国株式反転でリスク回避の円買い縮小

24日のニューヨーク外為市場でドル・円は、114円00銭まで上昇後、一時113円65銭まで下落したが、113円98銭で引けた。米連邦公開市場委員会(FOMC)の開催を控え、米連邦準備制度理事会(FRB)の積極的な引き締めを織り込むドル買いが優勢となった。その後、米12月シカゴ連銀全米活動指数が予想外のマイナスに落ち込み、1月製造業PMI速報値は市場予想を下回ったこと、ウクライナ情勢の緊迫化など地政学的リスクの高まりなどを意識してドル買いは後退した。しかしながら、米国株式が反転したことから、リスク回避の円買いは縮小した。

ユーロ・ドルは1.1291ドルまで下落後、1.1335ドルまで上昇し、1.1325ドルで引けた。ユーロ・円は128円41銭まで下落後、129円14銭まで反発。ポンド・ドルは一時1.3440ドルまで下落したが、1.3492ドルまで反発。ドル・スイスは0.9117フランから0.9159フランまで上昇した。安全通貨のフラン買いが観測されたが、米国株式の反転を意識してドル売りは縮小した。

■NY原油:続落で83.31ドル、株安を意識した売りが一時強まる

NY原油先物3月限は、続落(NYMEX原油3月限終値:83.31 ↓1.83)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物3月限は、前営業日比-1.83ドルの83.31ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは81.90ドル-86.09ドル。アジア市場で86.09ドルまで買われた後、株安を嫌ってニューヨーク市場の中盤にかけて81.90ドルまで売られた。しかしながら、米国株式は反転したことから、通常取引終了後の時間外取引で84.09ドルまで戻している。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 44.55ドル -0.37ドル(-0.82%)

モルガン・スタンレー(MS) 98.08ドル -0.78ドル(-0.79%)

ゴールドマン・サックス(GS)343.39ドル -0.52ドル(-0.15%)

インテル(INTC) 51.94ドル -0.10ドル(-0.19%)

アップル(AAPL) 161.62ドル -0.79ドル(-0.49%)

アルファベット(GOOG) 2607.44ドル +5.60ドル(+0.22%)

フェイスブック(FB) 308.71ドル +5.54ドル(+1.83%)

キャタピラー(CAT) 214.33ドル +0.24ドル(+0.11%)

アルコア(AA) 58.02ドル +1.81ドル(+3.22%)

ウォルマート(WMT) 140.20ドル +0.01ドル(+0.01%)

《ST》

提供:フィスコ

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