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米国株
2022年1月24日 19時30分
特集

逆風相場で抜群の信頼感、“10年減配なし”「高配当優良株」特選6銘柄 <株探トップ特集>

―配当シーズン本格化前に要注目、インカムゲイン狙いの好実態株をリストアップ―

配当の権利確定が1年を通して最も集中する3月末を2ヵ月後に控え、配当利回りが高い銘柄への関心が高まりつつある。22年3月期は製造業を中心にコロナ禍の影響で落ち込んだ収益が回復に向かうなか、配当金も大幅に増える見通しだ。これまでに配当の増額修正を行った企業も多く、東証1部上場の3月期決算銘柄を集計したところ、1月21日時点で約半数が増配の計画となっている。こうしたなか、今回は足もとの業績動向や過去の配当実績などを踏まえ、これから本格化する配当シーズンに向けて注目度が高まる高配当利回り株にスポットを当てた。

●波乱相場で高配当利回り株に注目

配当利回りが高水準な銘柄は、相場の下落に強い株としてしばしば注目される。配当を重視する投資家は、下落局面でも株式を保有し続ける傾向があるというのがその背景だ。東京株式市場は米長期金利の上昇を受けて、年初から高PER銘柄を中心に大きく値を崩したが、代表的な高配当株で構成されるNEXT FUNDS 日経平均高配当株50指数連動型上場投信 <1489> [東証E]が17日に約3年3ヵ月ぶりの高値をつけるなど、高配当株は荒れ模様の地合いで強さをみせた。直近ではFRBによる金融引き締めへの警戒を背景に売り圧力が強まり、これまで上昇基調にあった銘柄にも売りが波及しているが、こうした状況でも高配当株の一角には頑強な動きをみせるものがある。

高配当利回り株は投資金額に対して多くの配当金を得られるのが魅力だが、一方で業績次第で翌期に大幅減額となるケースなどもみられ、銘柄選びには注意が必要だ。ここでは相場急落で配当利回りが上昇するなか、株主還元に前向きな3月期決算企業に注目。足もとの業績が堅調で安定した収益基盤を持ち、直近10年間に減配したことがない企業の中から、22年3月期の配当利回りが3%を超える6銘柄を紹介していく。

※配当利回りは1月24日終値ベースで算出。

【KDDI】 配当利回り3.49%

KDDI <9433> は株主還元に積極的な経営姿勢で知られる。22年3月期は年間配当125円(前期比5円増)と20期連続の増配方針を示すほか、1500億円規模の自社株買いを実施中だ。また、3月末を基準日とする株主優待制度では、カタログギフト(保有株数と保有期間に応じて3000~1万円相当)または自社サービスの割引券などを贈呈している。足もとの業績は安定成長を続けており、今期は最終利益段階で6550億円(前期比0.5%増)と9期連続の最高益更新を見込む。携帯通信料金値下げの影響があるものの、住宅ローンなどの金融や法人向けの非通信事業の好調で補う計画だ。

【三菱HCキャ】 配当利回り4.33%

三菱HCキャピタル <8593> は三菱UFJリースが日立キャピタルと昨年4月に経営統合して誕生した国内トップクラスのリース会社。配当は前期まで22期連続で増配を続けており、連続増配期数は国内第3位の実績を誇る。前期は新型コロナウイルス感染拡大の影響で航空機リースが苦戦を強いられ4期ぶりの最終減益に沈んだが、22年3月期は一転して最高益を更新する見通しだ。販売金融などを展開するアカウントソリューション部門が欧米を中心に拡大するほか、政策保有株の売却益なども利益を押し上げる。業績が堅調に推移するなか、配当は前期比50銭増の26円と23期連続増配を予定している。

【安藤ハザマ】 配当利回り4.58%

安藤・間 <1719> は上期決算発表と同時に、22年3月期と23年3月期の2期累計で350億円以上を株主に還元すると発表。総還元性向の目標を100%以上に設定し、2年間で250億円以上の自社株買いを実施するほか、配当は年40円(従来予想は30円)に引き上げた。配当利回りは4.5%台と高水準で、全体波乱相場にあっても株価は堅調な動きをみせる。足もとの業績は上期時点で経常利益119億9900万円と前年同期と比べ5.2%の減益となったが、国内建築工事の採算が想定以上に上向き、従来予想の76億円を大きく上回って着地した。上期業績の大幅上振れや受注残高から見て、通期計画達成の公算は大きいとみられる。

【デンカ】 配当利回り3.62%

中堅の総合化学メーカーであるデンカ <4061> は、リチウムイオンバッテリー用の導電助剤や半導体向け高機能フィルム・テープなど電子先端分野を強化している。上期業績は電子先端分野で電動車や半導体関連のニーズを捉えたほか、医薬品領域では新型コロナ抗原検査キットの販売が大きく伸び、経常利益は前年同期比92.4%増の236億5100万円に膨らんだ。好調な上期決算を踏まえ、通期業績見通しと配当予想を引き上げている。最近ではオミクロン株の感染が急拡大するなか、抗原検査キットの引き合いが強まっており、一段の業績上振れ期待も浮上している。

【USS】 配当利回り3.07%

中古車オークション運営最大手のユー・エス・エス <4732> は、安定した業績成長や強固な財務基盤を背景に、1999年に上場して以来、配当を増やし続けている。連続増配期数は前期実績で21期と三菱HCキャピタルに次ぐ長さだ。22年3月期は半導体不足による新車納期遅延で中古車需要が高まるなか、中古車の成約台数が増加し、経常利益段階で3期ぶりに最高益を更新する計画で、配当も58円40銭(前期比2円90銭増)に増やす方針を示している。連続増配に加え、クオカードなどを贈呈する株主優待制度があるほか、昨年11月からは600万株または100億円を上限とする自社株買いを実施するなど、株主還元に意欲的な姿勢をみせる。

【大紀ア】 配当利回り3.12%

大紀アルミニウム工業所 <5702> は再生アルミニウム地金の国内トップメーカー。22年3月期は2度にわたる上方修正を経て、経常利益186億7000万円(前期比2.1倍)と5期連続で最高益を更新する見通しを示している。主要顧客である自動車メーカーの生産回復による需要増加に加え、アルミ製品と原料の価格差が拡大していることも利益拡大に貢献する。収益成長とともに配当金も大幅に増やしており、今期配当は年50円(前期比22円増)を予定するが、配当性向は15%台と余力はまだありそうだ。指標面では予想PER5倍弱と極めて低く、見直し余地は大きい。

株探ニュース

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