東京株式(前引け)=急反落、2万7000円大台攻防に
25日前引けの日経平均株価は前営業日比561円14銭安の2万7027円23銭と急反落。前場の東証1部の売買高概算は6億1550万株、売買代金概算は1兆5021億円。値上がり銘柄数は144、対して値下がり銘柄数は1989、変わらずは49銘柄だった。
きょう前場の東京株式市場は朝方から売りが先行したが、取引時間中も次第安の展開で日経平均は一時580円あまりの下げとなり2万7000円割れ寸前まで売り込まれる場面があった。FOMCの結果発表をあすに控え、FRBによる金融引き締めスタンスの強化を警戒する売りが加速した。前日の米国株市場ではNYダウが一時1100ドルを超える下げをみせた後、急速に買い戻されプラス圏で引けたが、東京市場では機関投資家の保有株のポジションを引き下げる動きに歯止めがかからなかった。先物を絡めた売り仕掛けもあり主力株をはじめ広範囲に下値を探る展開を強いられている。値下がり銘柄数は東証1部全体の9割以上を占めている。
個別では売買代金トップのレーザーテック<6920>や東京エレクトロン<8035>など半導体製造装置関連が売り直され、日本郵船<9101>など海運株の下げも目立つ。ソフトバンクグループ<9984>も安い。リクルートホールディングス<6098>、ファーストリテイリング<9983>なども下落した。日本M&Aセンターホールディングス<2127>が急落、インソース<6200>、オイシックス・ラ・大地<3182>なども大幅安となった。半面、キヤノン<7751>、KDDI<9433>がしっかり、日産自動車<7201>もプラス圏を維持した。ピーバンドットコム<3559>が大幅高に買われ、石川製作所<6208>も買いを集めた。