話題株ピックアップ【夕刊】(1):KDDI、しまむら、日産自

注目
2022年1月25日 15時13分

■多木化学 <4025>  5,670円  +260 円 (+4.8%)  本日終値  東証1部 上昇率4位

多木化学<4025>は急伸。24日の取引終了後、バカマツタケの事業化に向けた「きのこ事業化プロジェクト」に関して、商業生産を可能とする栽培方法を概ね確立したと発表しており、業容拡大期待から買いが入ったようだ。同社は昨年5月に研究栽培設備を増設しており、量産スケールでの生産安定性や生産コストなど課題解決のための検討を行ってきた。今後、この栽培方法において栽培試験を重ね、安定的な生産条件を決定し、2022年度内の試験販売と商業生産設備の着工を目指す。

■KDDI <9433>  3,653円  +75 円 (+2.1%)  本日終値

KDDI<9433>は波乱相場のなか上昇。ここ全体相場は、米金融政策の動向やウクライナ情勢を巡る地政学リスクへの警戒感から投資家心理が悪化しており、きょうの東京株式市場は全面安の展開となっている。このなか、高配当優良株として買い安心感のある大手通信キャリアの株価が堅調に推移しており、特にKDDI株が強い値動きで日経平均プラス寄与度ではトップ。同社は株主還元に手厚い企業として知られ、今22年3月期には20期連続となる増配見通しを示しているほか、上限1500億円規模の自社株買いも実施中。今期業績は売上高・営業利益とも過去最高を更新する見込みで、増収増益トレンドが継続している。

■しまむら <8227>  10,340円  +100 円 (+1.0%)  本日終値

しまむら<8227>がしっかり。24日の取引終了後に発表した1月度(21年12月21日~22年1月20日)の月次売上速報で、既存店売上高が前年同月比10.7%増と3カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。全国各地で強い冷え込みが続いたことで、肌着や靴下、寝具や靴など実用商品の冬物が売り上げを伸ばし、なかでもあったか素材「FIBER HEAT」の肌着や寝具、PB「CLOSSHI」のあったか素材のブーツの売り上げが好調だった。また、ミセス・シニア向け商品やビジネス・フォーマル関連商品の売り上げもコロナ前に近いレベルまで回復した。なお、全店売上高は同10.3%増だった。

■日産自動車 <7201>  605.4円  +5.5 円 (+0.9%)  本日終値

日産自動車<7201>が全般下げ相場に逆行し、一時15円あまりの上昇をみせ615円まで買われた。世界的に電気自動車(EV)シフトが加速するなか、トヨタ自動車<7203>の新たな電動化戦略が注目を浴びたが、早くからEV分野に経営資源を注ぐ日産自にも今後の展開にマーケットの視線が集まっている。そうしたなか、25日付の日本経済新聞が「日産自と仏ルノー、三菱自動車工業<7211>の日仏連合がEVを中心とした電動車開発に、2026年度までに3兆円を投資する」と報じており、これが材料視されている。また、同紙は「パナソニック<6752>が2023年にもEV用の新型リチウムイオン電池を量産する」とも報じており、これを受けて、リチウムイオン電池の正極材専業メーカーである田中化学研究所<4080>にも投資資金が流入している。

■日本M&A <2127>  1,850円  -257 円 (-12.2%)  本日終値  東証1部 下落率トップ

日本M&Aセンターホールディングス<2127>が急落。24日の取引終了後、週末28日に予定していた22年3月期第3四半期決算の発表を延期すると発表しており、これが嫌気されたようだ。同社は現在、子会社の売り上げの帰属期間に関して一部不適切な社内報告があった問題について、外部専門家の協力のもと社内調査を実施しているが、この調査の正確性を担保するためには今後も一定の時間を要するとしている。延期後の決算発表予定日は2月14日で、調査結果についても同日までに公表する予定としている。

■インソース <6200>  1,857円  -246 円 (-11.7%)  本日終値  東証1部 下落率2位

インソース<6200>は4日ぶりの大幅反落。同社は24日取引終了後、22年9月期第1四半期(10~12月)連結営業利益が7億7500万円(前年同期比20.0%増)だったと発表した。上期計画12億3000万円(前年同期比2.2%減)に対する進捗率は63.0%、通期計画26億円(前期比8.1%増)に対しては29.8%。大手民間企業への講師派遣研修がオンラインを中心に増加しているという。

■ピー・シー・エー <9629>  1,517円  -192 円 (-11.2%)  本日終値  東証1部 下落率3位

ピー・シー・エー<9629>は急落。同社は24日取引終了後、22年3月期第3四半期累計(4~12月)連結営業利益は25億6300万円(前年同期比68.2%増)と発表した。21年12月にサポート終了となった「PCA Xシリーズ」の更新需要が寄与した。なお、通期計画25億8600万円は据え置かれた。今期から「収益認識に関する会計基準」が適用されたため、前年との比較は記載されていない。あわせて、年間配当予想を12円から24円(普通配当13円及び記念配当11円)へ上方修正することも発表した。前期実績は34円で、21年10月1日に1対3の株式分割を行っているため、これを考慮すると前期比で実質38円の増配となる見通し。

■オイシックス・ラ・大地 <3182>  2,277円  -251 円 (-9.9%)  本日終値  東証1部 下落率5位

オイシックス・ラ・大地<3182>が大幅に3日続落し、昨年来安値を更新した。同社は24日取引終了後に、新物流センター「OisixNew海老名ステーション」での移転時トラブルで、「Oisix」及び同センターから出荷を予定していた「ISETAN DOOR」や「d-ミールキット」の常温・冷蔵商品について、利用顧客への欠品や配送遅延・見送りが発生していると発表。これがネガティブ視されたようだ。これにより、キャンセルとなった注文分の利益損失など業績への影響が見込まれ、現在22年3月期の連結業績に与える影響を精査しているという。今後開示すべき事由が発生した場合には速やかに公表するとしている。

■ウエストHD <1407>  3,175円  -215 円 (-6.3%)  本日終値

ウエストホールディングス<1407>が後場下げ幅を拡大。午前11時30分ごろの日本経済新聞電子版で「山口壮環境相は25日、埼玉県小川町にメガソーラー発電所を設置する計画について、環境影響評価(環境アセスメント)に基づく意見を発表した」と報じられており、同社をはじめフィット<1436>、ジー・スリーホールディングス<3647>、テスホールディングス<5074>などの太陽光発電関連が売られている。また、エフオン<9514>、イーレックス<9517>などにも売りが波及している。

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