話題株ピックアップ【夕刊】(2):リミックス、デクセリ、住友鉱

注目
2022年1月26日 15時15分

■リミックスポイント <3825>  312円  +5 円 (+1.6%)  本日終値

リミックスポイント<3825>は5日ぶりに反発。同社はきょう午前11時30分に、連結子会社であるビットポイントジャパンにおいて、暗号資産「DEAPcoin(ディープコイン)の取り扱いを開始したと発表した。現時点でビットポイントジャパンが「DEAPcoin」の取引が可能な国内唯一の交換所になるとし、暗号資産交換所「BITPOINT」の現物取引において取り扱うとした。

■日本冶金工業 <5480>  2,230円  +32 円 (+1.5%)  本日終値

日本冶金工業<5480>が4日ぶりに反発。25日の取引終了後、川崎製造所(川崎市川崎区)への戦略投資の一環として、薄板工場に高効率冷間圧延設備の導入及び既設冷間圧延設備の改造を実施すると発表しており、これが好材料視された。総投資額は約110億円で、稼働開始は24年11月を予定している。同社では、今回の冷間圧延設備への投資により、更なる安定供給体制の構築と省力化を伴う作業環境の改善を目指すとしている。

■デクセリアルズ <4980>  3,080円  +40 円 (+1.3%)  本日終値

デクセリアルズ<4980>はしっかり。同社はきょう午前10時30分ごろ、最表面の防汚層を真空蒸着法で形成することで、摺動耐久性を従来品に比べて40倍以上に向上させた反射防止フィルム「HDシリーズ」を製品化したと発表した。従来の製品は溶媒に溶かした防汚材を塗布し、ヒーターによる乾燥で溶媒を揮発させて防汚層を作るウェットコーティング法を用いていたが、新製品は防汚材を気化させ、基材である反射防止層に直接付着させる真空蒸着法を用いることで、より高耐久かつ低摩擦で滑りのよい防汚層を形成することが可能になった。「HDシリーズ」は複数のノートPCメーカーでの採用が決まり、出荷を開始しているという。

■住友金属鉱山 <5713>  5,151円  +63 円 (+1.2%)  本日終値

住友金属鉱山<5713>や大平洋金属<5541>といったニッケル関連株が堅調。ロシアによるウクライナへの軍事侵攻の懸念が高まっている。ロシアはニッケルの世界生産量の約1割を占めており、ウクライナ情勢の緊迫化とともにニッケル関連株には思惑買いが入りやすくなっている。ニッケルはステンレスや電気自動車(EV)用電池などに使われ、今月に入り約10年半ぶりの高値をつけるなど強含みで推移している。

■日本郵船 <9101>  8,250円  +100 円 (+1.2%)  本日終値

日本郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>など大手をはじめ海運株が軒並み堅調。ここ最近は米国経済指標が景気減速傾向を示していることや、ウクライナ問題などを背景にグローバル物流に影響が出るとの見方が株価下落の背景にあったが、足もとでは値ごろ感からの買い戻しが観測される。前日の米国株市場ではハイテクセクターのグロース株が売られ、ナスダック総合株価指数は大きく水準を切り下げたが、景気敏感株の一角は堅調でNYダウは朝安後に急速に下げ渋り、一時プラス圏に浮上する場面もあった。東京市場でもバリュー株素地に富む景気敏感株の一角は押し目買いの動きが観測され、投資指標が超割安な海運株はその代表的なセクターとなっている。

■セブン&アイ <3382>  5,333円  +50 円 (+1.0%)  本日終値

セブン&アイ・ホールディングス<3382>が5日続伸。株価は昨年6月30日につけた5340円を更新し、半年ぶりに新高値に買われた。アクティビスト(物言う株主)として知られる米バリューアクト・キャピタルが25日、同社に対して書簡を送り構造改革を要求した。セブン&アイは「戦略的な集中にかけており、そのポテンシャルに比して大幅にアンダーパフォームしている」と指摘。「大胆な構造改革を行い、また危機感を持ってそれを直ちに行うことが必須」と訴えた。そのうえで、具体的には(1)20~30の筆頭の機関投資家のポートフォリオ・マネージャーに連絡をとり直接意見を聞くこと、(2)取締役会が社外取締役による「戦略検討委員会」を正式に組成すること――を求めた。バリューアクトは、セブン&アイがセブンイレブン事業に集中した場合、グローバルなチャンピオンになることも可能だが、このまま集中を行わない状況が続けば、当該事業は平凡または更に悪い結果となるリスクを抱えている、と主張している。同社は現在、セブン&アイの約4.4%の株式を保有している。

■スズケン <9987>  3,360円  +25 円 (+0.8%)  本日終値

スズケン<9987>が反発。大和証券は25日、同社株のレーティングを「3(中立)」から「2(アウトパフォーム)」へ引き上げた。目標株価は3800円を継続した。同証券では、短期的な価格交渉や独占禁止法違反による指名停止の影響、構造改革投資による費用増などを要因にレーティングは「3」としていた。ただ、第2四半期決算を経て短期的な不透明感はある程度解消されたと判断し、投資判断を見直した。価格以外の営業力や流通機能を評価し、中長期のシェア拡大を予想している。同証券では、22年3月期の連結営業利益は89億円(会社予想69億円)、23年3月期の同利益は130億円を見込んでいるが、予想の達成確度は高まったとみている。

■インフォマート <2492>  734円  +2 円 (+0.3%)  本日終値

インフォマート<2492>が4日ぶりに反発。午前11時ごろ、飲食店のメニュー管理業務を効率化するクラウドサービス「メニューPlus」が、福しん(東京都豊島区)の運営するラーメンチェーン「福しん」全32店舗に採用されたと発表。「メニューPlus」は、メニューのレシピで必要な食材の数量や原価の情報を見える化することで、店舗従業員でデジタル共有・管理を可能にしたサービス。今回の採用は、「メニューPlus」とマスターデータを共有しているGoals(東京都港区)の必要な食材をAI(人工知能)が予測し自動発注するクラウドサービス「HANZO 自動発注」とともに採用されており、発注作業の業務負担軽減を目指すとしている。

■エステー <4951>  1,515円  +1 円 (+0.1%)  本日終値

エステー<4951>は反発。同社は25日取引終了後、新ブランド「エステーペット」を立ち上げ、2月からペット用品市場に参入すると発表した。ペット関連市場は16年の4245億円から、20年には5034億円へと伸長しており、コロナ禍によって急速に拡大中。ペットを飼育する家庭が増加している一方で、排泄物のニオイに関する問題が家庭で飼育する上での課題となっており、エステーでは独自の空気ビジネスの新技術によって課題解決に貢献するとした。2月22日から、猫用システムトイレ「エステーペット 実感消臭本体セット」などを全国のホームセンター、ドラッグストア、ネットショップなどで発売する。

■マクアケ <4479>  2,415円  -700 円 (-22.5%) ストップ安   本日終値

マクアケ<4479>はストップ安。同社は25日取引終了後、22年9月期第1四半期(10~12月)単独営業利益は3800万円(前年同期比74.6%減)と発表した。通期計画4億6500万円(前期比41.3%増)に対する進捗率は8.2%。応援購入総額(GMV)は前年同期比19.0%増となったものの、前四半期比では7.5%減少。下半期の成長に向けて積極的に人材採用に先行投資を行いながら、売上高の推移に合わせて宣伝広告費などのコストをコントロールすることで営業利益の確保に努めるとした。

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