話題株ピックアップ【昼刊】:信越ポリ、ファナック、丸紅

注目
2022年1月27日 11時43分

■信越ポリマー <7970>  1,104円  +73 円 (+7.1%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位

信越ポリマー<7970>は全体軟調相場のなか大幅高。26日の取引終了後、22年3月期第3四半期累計(21年4~12月)の決算を発表。売上高は688億8800万円(前年同期比23.5%増)、営業利益は74億5600万円(同59.9%増)と大幅増収増益で着地しており、これを好感した買いが入っているようだ。半導体業界や電子部品業界の需要拡大をはじめ、自動車関連分野の需要回復を追い風に、半導体関連容器やキャリアテープ関連製品、自動車関連入力デバイスなどの出荷が伸びた。なお、通期の売上高は860億円(前期比11.8%増)、営業利益は88億円(同21.9%増)の見通し。

■日経Dインバ <1357>  455円  +21 円 (+4.8%)  11:30現在

NEXT FUNDS 日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信<1357>が3連騰。今月6日にマドを開けての大陽線をつけトレンド転換を示唆、その後19日にもマド開け大陽線を示現し上げ足を一気に強めている。日経平均株価と逆方向に連動するETFで、日経平均の騰落率に対しマイナス2倍に基本設定されている。ここ、全体相場がリスクオフの様相を強めるなか、日経平均の下落を見込み、日経Dインバを買い溜める動きが目立っている。米国発のリスクオフ相場が加速するなか、信用買い残は直近データで再び5000万口に膨らんでいる。

■キヤノンMJ <8060>  2,355円  +107 円 (+4.8%)  11:30現在  東証1部 上昇率4位

キヤノンマーケティングジャパン<8060>は大幅反発。同社は26日取引終了後、22年12月期連結業績予想について、売上高5800億円(前期比5.1%増)、営業利益405億円(同2.0%増)、純利益295億円(同0.3%増)、年間配当は75円(前期は75円)と開示した。21年12月期連結営業利益は396億9900万円(前の期比26.8%増)となった。あわせて、25年度を最終年度とする中期経営計画を発表し、25年12月期の売上高6500億円、営業利益500億円、ROE8.0%を目標として掲げた。高収益企業グループの実現のため、ITソリューション事業を成長の中核とした事業変革や顧客基盤を生かした顧客層別営業体制の強化、キヤノン製品事業の付加価値向上と更なる高収益化に注力するとしている。

■キヤノン電子 <7739>  1,608円  +69 円 (+4.5%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位

キヤノン電子<7739>が反発。26日の取引終了後に21年12月期決算を発表し、売上高は826億1400万円(前の期比10.7%増)、営業利益は63億4400万円(同13.2%増)で着地。続く22年12月期業績予想は売上高970億円(前期比17.4%増)、営業利益81億1000万円(同27.8%増)と連続増収増益の見通しを示しており、これが好感されているようだ。前期は、ミラーレスカメラの売り上げ好調によりカメラ部品の生産数が大幅に回復したほか、スキャナー製品やレーザープリンターなどの販売が増加し、全体業績を押し上げた。会社側では、同社グループを取り巻く環境は引き続き厳しいとしているものの、現在取り組みを進めている宇宙関連や医療、農業といった成長分野においてスモールビジネス事業の確立を目指す構えにある。

■SHOEI <7839>  4,285円  +165 円 (+4.0%)  11:30現在  東証1部 上昇率7位

SHOEI<7839>が大幅続伸。26日の取引終了後に発表した第1四半期(10~12月)連結決算が、売上高73億5000万円(前年同期比27.4%増)、営業利益22億400万円(同53.9%増)、純利益15億6200万円(同56.0%増)と大幅増益となったことが好感されている。主力の欧州市場の販売数量が伸長したほか、北米市場も二輪関連市場の好調が継続するなか在庫積み増しを含めた積極的な受注を受けたことが寄与した。また、日本市場も前期から好調を持続した。なお、22年9月期通期業績予想は、売上高264億3000万円(前期比11.3%増)、営業利益66億2000万円(同9.9%増)、純利益47億2000万円(同7.1%増)の従来見通しを据え置いている。

■ファナック <6954>  22,835円  +670 円 (+3.0%)  11:30現在  東証1部 上昇率9位

ファナック<6954>が反発している。26日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、売上高を7089億円から7262億円(前期比31.7%増)へ、営業利益を1775億円から1865億円(同65.8%増)へ、純利益を1508億から1593億円(同69.4%増)へ上方修正したことが好感されている。半導体などの部品の不足により先行き不透明な状況が続くものの、FA、ロボット、ロボマシンの各部門においてさまざまな分野で旺盛な需要が見込まれることが要因としている。なお、第4四半期(1~3月)の想定為替レートは1ドル=105円、1ユーロ=125円としている。同時に発表した第3四半期累計(4~12月)決算は、売上高5402億5000万円(前年同期比44.0%増)、営業利益1399億4600万円(同2.1倍)、純利益1187億7200万円(同2.1倍)だった。電気自動車(EV)関連需要を取り込んだ自動車向けロボットが中国や米国で好調に推移したほか、人手不足や感染症対策による生産自動化需要も拡大した。

■丸紅 <8002>  1,154.5円  +31.5 円 (+2.8%)  11:30現在  東証1部 上昇率10位

丸紅<8002>は3日ぶりの大幅反発となっている。同社は26日取引終了後、子会社の米国丸紅会社が保有している米国の穀物・肥料大手ガビロン・アグリカルチャー・インベストメント(ネブラスカ州)について、そのグループ企業を再編した後に、穀物事業を譲渡すると発表した。譲渡先は穀物の販売・配送を行うカナダのバイテラで、関係当局の承認を得た上で、22年度中の株式譲渡を予定。穀物事業における戦略見直しの中で譲渡を決めたとしており、これによってガビロングループ向けの融資の回収も含めて、合計3000億~4000億円程度の資金回収を見込むとしている。

■INPEX <1605>  1,101円  +10 円 (+0.9%)  11:30現在

INPEX<1605>が3日ぶりに反発。26日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の3月限が前日比1.75ドル高の1バレル=87.35ドルと上昇した。一時87.95ドルと14年10月以来、7年3カ月ぶりの高値をつけた。ロシアによるウクライナ軍事侵攻が懸念されるなか、世界有数の産油国であるロシアの原油輸出に影響が出ることが懸念されている。全体相場が下落するなかINPEXには、原油価格の高騰を評価する買いが流入している。

■サイバーエージェント <4751>  1,445円  -241 円 (-14.3%)  11:30現在  東証1部 下落率2位

サイバーエージェント<4751>は大幅に反落し、昨年来安値を更新。同社は26日取引終了後、22年9月期第1四半期(10~12月)連結営業利益は198億400万円(前年同期比2.8倍)と発表したが、材料出つくしの売りが優勢となっている。通期見通しについては、特にゲーム事業において大きな業績変動が見込まれ、適正かつ合理的な数値の算出が困難であるとして引き続き非開示とした。メディア事業で損失計上、投資育成事業で前年同期比57.5%減となったものの、ゲーム事業が業績に大きく貢献した。

■富士通ゼネラル <6755>  2,277円  -198 円 (-8.0%)  11:30現在

富士通ゼネラル<6755>は大幅に4日続落し、昨年来安値を更新している。同社は26日取引終了後、22年3月期連結業績予想について、売上高3100億円(前期比16.8%増)を据え置くものの、営業利益を190億円から150億円(同19.9%減)へ、純利益を130億円から95億円(同27.0%減)へ下方修正すると発表した。海上運賃や部品価格高騰が想定以上に進んでいることに加え、為替相場や新型コロナウイルス感染再拡大の先行きも不透明であるため。あわせて発表した22年3月期第3四半期累計(4~12月)連結営業利益は51億7000万円(前年同期比45.9%減)だった。

■日東電工 <6988>  8,300円  -510 円 (-5.8%)  11:30現在

日東電工<6988>は買い先行も、急速に伸び悩む展開。同社は26日取引終了後、22年3月期連結業績予想について、売上高を8450億円から8550億円(前期比12.3%増)へ、営業利益を1260億円から1330億円(同41.8%増)へ、純利益を900億円から950億円(同35.3%増)へ上方修正すると発表した。株価は全体相場の地合いが悪化する中で、寄り付きの買いが一巡した後は失速している。プリント回路でのハイエンドスマートフォン向け高精度基板の需要増や核酸受託製造における新型コロナウイルスのワクチンに使用される核酸アジュバント(核酸免疫補強材)の需要拡大などにより、業績は当初の予想を上回る見通し。また、為替レートが想定より円安で推移しており、収益の押し上げが見込まれるため、今回上方修正したという。なお、22年3月期第3四半期累計(4~12月)連結営業利益は1083億3400万円(前年同期比42.7%増)だった。

■良品計画 <7453>  1,560円  -56 円 (-3.5%)  11:30現在

良品計画<7453>、ユナイテッドアローズ<7606>、TOKYO BASE<3415>など小売り関連株が売り込まれている。新型コロナウイルスのオミクロン株への感染が国内でも加速するなか、まん延防止等重点措置などの影響もあって個人消費動向への影響が懸念されている。26日は全国で感染者数が初の7万人超えとなり、コロナ患者向け病床使用率も急上昇している。小売セクターは、ネットショッピングなどの巣ごもり需要開拓で業績へのダメージは緩和できる部分もあるが、感染者拡大に歯止めがかからない現状は、消費意欲の低下が想定され総じて株価にはネガティブに働いている。

■カプコン <9697>  2,616円  -59 円 (-2.2%)  11:30現在

カプコン<9697>は一時プラス圏浮上も、全体相場の地合い悪の中で失速している。同社は26日取引終了後、22年3月期第3四半期累計(4~12月)連結営業利益は350億9600万円(前年同期比43.9%増)と発表した。通期計画420億円(前期比21.4%増)に対する進捗率は83.6%。中核事業であるデジタルコンテンツ事業でデジタル販売の拡大に注力し、主力シリーズの大型新作の投入やリピートタイトルの販売を行った。また、これらの主力コンテンツを映像、ライセンス商品やeスポーツへ展開するとともに、アミューズメント施設事業やアミューズメント機器事業との連携を進め、業績の安定的な拡大に努めたとしている。

■細谷火工 <4274>  1,262円  +149 円 (+13.4%)  11:30現在

細谷火工<4274>や豊和工業<6203>、石川製作所<6208>など防衛関連の一角が高い。北朝鮮がきょう午前8時ごろ、東部の咸興(ハムフン)周辺から2発の飛翔(ひしょう)体を発射したと伝わっており、地政学的リスクから短期資金が流入している。発射されたのは短距離弾道ミサイルと推定され、北朝鮮のミサイル発射は22年に入って6回目となる。

■日本テレホン <9425>  409円  +47 円 (+13.0%) 一時ストップ高   11:30現在

日本テレホン<9425>が商い伴い急騰、一時80円高はストップ高となる442円に買われる人気となっている。26日の取引終了後、ショーケース<3909>との資本・業務提携を発表しており、これを好感した買いが入っているようだ。これにより、ショーケースのオンライン本人確認サービス「eKYC」に関する技術を利用したオンライン買い取りサービスなどの構築・導入をはじめ、日本テレホンが手掛ける法人向けスマートフォンレンタルサービス事業のサブスクリプションモデル強化やリユースモバイル事業のデジタルトランスフォーメーション(DX)化などを図る。この提携に伴い、ショーケースは日本テレホンが実施する第三者割当増資を引き受け、同社株の40.23%を握る大株主となる見通し。

●ストップ高銘柄

なし

●ストップ安銘柄

弁護士ドットコム <6027>  4,070円  -700 円 (-14.7%) ストップ安   11:30現在

など、1銘柄

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