ファイズHDは値上がり率トップに買われる、コロナ禍でも米アマゾン関連の需要開拓
ファイズホールディングス<9325>が急動意、高く寄りついた後も一貫して水準を切り上げ、一時13.5%高の581円をつける場面があった。東証1部の値上がり率でトップとなっている。配送や庫内作業などEC事業者向け荷物取り扱いを手掛けるが、コロナ禍にあっても最大顧客である米アマゾン・ドット・コムの取扱量が増勢にあり業績は好調だ。21年3月期の営業7割増益に続き22年3月期も2ケタ近い増益が有力視されている。ここ新型コロナウイルスの変異株であるオミクロン株の感染拡大が加速しているが、まん延防止措置などの規制が広がるなかネットショッピング需要を改めて喚起する可能性がある。今年4月に予定される東証の新規上場区分の見直しでは、プライム市場を選択する申請書を提出、現在は流通株式時価総額100億円についての基準を充たしていないものの、この達成に向け積極的な取り組みを進める構えにある。これに絡んだ中期経営計画では27年3月期に売上高480億円(前期実績129億5100万円)、営業利益24億円(同5億9500万円)と強気の目標を掲げており、中期的な成長力に対する期待は大きい。