話題株ピックアップ【夕刊】(3):第一生命HD、アンリツ、日電産

注目
2022年1月28日 15時23分

■KOA <6999>  1,400円  +35 円 (+2.6%)  本日終値

KOA<6999>が反発。同社は27日取引終了後、最近の景気動向などを踏まえ、未定としていた22年3月期連結業績予想について、売上高643億5000万円(前期比27.7%増)、営業利益59億8000万円(同2.6倍)、純利益48億6000万円(同2.4倍)、年間配当予想は36円(前期は13円50銭)と開示した。あわせて発表した22年3月期第3四半期累計(4~12月)連結営業利益は45億9700万円(前年同期比3.7倍)だった。前年にコロナ禍の影響で停滞した需要が回復しており、全地域の自動車向けや産業機器向けが好調であるとした。

■ニチレキ <5011>  1,279円  +27 円 (+2.2%)  本日終値

ニチレキ<5011>は5日ぶりに反発。27日の取引終了後、22年3月期の期末一括配当予想を40円から42円へ増額修正したことが好感された。前期実績に対しては4円の増配となる予定だ。

■三洋化成工業 <4471>  5,210円  +110 円 (+2.2%)  本日終値

三洋化成工業<4471>は4日ぶり反発。同社は27日、京都大学発の半導体ベンチャー企業であるFLOSFIA(京都市西京区)に資本参画すると発表した。FLOSFIAは、電力変換用に用いられるパワー半導体として圧倒的な材料ポテンシャルを有する最先端半導体材料「コランダム構造酸化ガリウム」を用いた半導体デバイスの事業化に取り組んでいる。三洋化は連携を強化し、パワー半導体の量産プロセスの確立やパワーモジュールの社会実装を支援するとした。

■TOKAI <3167>  861円  +16 円 (+1.9%)  本日終値

TOKAIホールディングス<3167>は4日ぶりに反発。同社は27日取引終了後、22年3月期第3四半期累計(4~12月)連結営業利益が92億4800万円(前年同期比6.6%減)と発表した。通期計画152億4000万円(前期比0.1%増)に対する進捗率は60.7%にとどまったが、社内計画を上回って推移しているとして業績予想が据え置かれたため、安心感が広がったようだ。セグメント別の営業利益は、エネルギーは顧客獲得費用の増加などによって前年同期比23.8%減となったが、建築設備不動産、CATV、情報通信は上振れたとしている。

■西武ホールディングス <9024>  1,124円  +20 円 (+1.8%)  本日終値

西武ホールディングス<9024>は3日ぶりに反発。27日の取引終了後、連結子会社の西部鉄道が保有する西武建設株の一部をミライト・ホールディングス<1417>に売却することにより、売却益約380億円を第4四半期業績に特別利益として計上すると発表しており、これが好材料視された。なお、この売却により西武建設は連結範囲から除外されることになる。これに伴う22年3月期業績予想及び24年3月期を最終年度とする中計への影響は精査中としている。

■有沢製作所 <5208>  1,002円  +14 円 (+1.4%)  本日終値

有沢製作所<5208>は4日ぶりに反発。同社は27日取引終了後、22年3月期連結純利益予想を27億円から34億円へ上方修正すると発表した。投資有価証券売却益を計上したためとし、売上高434億円、営業利益33億円の見通しは据え置かれた。いずれも「収益認識に関する会計基準」適用のため、前年との比較は記載されていない。22年3月期第3四半期累計(4~12月)連結営業利益は28億300万円だった。会計基準変更で単純な比較はできないものの、前年同期の22億2300万円を上回った。セグメント別で電気絶縁材料、ディスプレイ材料が大幅増益だったとしている。

■第一生命HD <8750>  2,601.5円  +34 円 (+1.3%)  本日終値

第一生命ホールディングス<8750>、T&Dホールディングス<8795>がいずれも3日続伸。前日は日経平均が840円あまりの急落をみせるなかで両銘柄ともプラス圏で引ける強さをみせた。米国では長期金利の先高期待が高まっているが、国内でもその流れが波及しつつある。足もとで海外投資家が日本の中長期債を売る動きが活発化している。日銀の金融政策の正常化に向けた準備を進めているとの思惑が波及している。金利上昇を背景に大手生保株は運用環境が改善するとの思惑が、株価の刺激材料となった。

■アンリツ <6754>  1,531円  +20 円 (+1.3%)  本日終値

アンリツ<6754>が6日ぶり反発。同社は27日取引終了後、22年3月期連結業績予想について、売上高を1140億円から1100億円(前期比3.8%増)へ、営業利益を205億円から175億円(同10.9%減)へ、純利益を162億円から140億円(同13.1%減)へ下方修正すると発表した。株価は前日まで5日続落となっていたこともあり、決算通過でアク抜け感が広がったようだ。22年3月期第3四半期累計(4~12月)営業利益は109億4300万円(前年同期比22.2%減)だった。半導体不足の影響などによって通信計測事業及びPQA事業が期初の計画を下回る見込みであるため、業績予想を下方修正するとした。

■日本電産 <6594>  9,641円  +61 円 (+0.6%)  本日終値

日本電産<6594>が9日ぶりに反発。株価は前日までの8営業日合計で2600円あまりの急落をみせており、足もとリバウンド狙いの買いを誘った。ただ、ここまでの下げ幅を考慮すると戻り足が鈍い。市場では「電気自動車(EV)用駆動モーターの将来性に着目し、これまで海外投資家など機関投資家が積極的に組み入れた銘柄。直近で国内外の証券会社が軒並み強気の投資判断を開示しているが、米国ではテスラ<TSLA>が急落するなか、同社株にも風向きは良くない。機関投資家が保有株ポジションを調整する実需の売りが上値を押さえている」(中堅証券ストラテジスト)という見方も出ている。

■富士通 <6702>  15,165円  -1,675 円 (-10.0%)  本日終値  東証1部 下落率3位

富士通<6702>がマドを開けて売られ続急落。27日の取引終了後、22年3月期第3四半期累計(21年4~12月)の決算を発表し、営業利益は前年同期比5.8%減の1466億6800万円だった。直近10~12月期でみると営業3割減益となっており、足もとの業績悪化を嫌気した売りが出たようだ。売上収益は同0.7%増の2兆5435億円と増収を確保したものの、小幅にとどまった。部材調達の遅れによる影響を大きく受けたほか、前年の事業譲渡収入の反動が出た。北米事業再編や子会社清算による税金費用の負担減が寄与し、純利益は同8.6%増の1242億8300万円で着地している。

■PSS <7707>  575円  +80 円 (+16.2%) ストップ高   本日終値

プレシジョン・システム・サイエンス<7707>がストップ高。前日は東京株式市場が波乱に見舞われ、同社株が上場するマザーズ市場でもマザーズ指数が急落し新安値をつけたが、その中にあって逆行高を演じる強さをみせていた。新型コロナウイルスのオミクロン株の感染拡大が加速するなか、感染の有無を調べる抗原検査キットの在庫が急減している状況にあるが、そうしたなか、同社は全自動PCR検査装置を手掛けており、注目度が増している。26日取引終了後には新型コロナウイルスのPCR検査を企業体から受託する目的で開設した「PSS新宿ラボラトリー」が東京都PCR等検査無料化事業者の登録を申請したことを発表しており、改めて脚光を浴びる形となっている。株式需給面では直近外資系証券経由で空売りが大幅に増加していたことで、その買い戻しも株価に浮揚力を与えている。

■キャピタルA <3965>  775円  +100 円 (+14.8%) ストップ高   本日終値

キャピタル・アセット・プランニング<3965>がストップ高。27日の取引終了後、キヤノンマーケティングジャパン<8060>と金融デジタルトランスフォーメーション(DX)分野での資本・業務提携を発表しており、これを好感した買いが膨らんだようだ。今後、キヤノンMJが持つ顧客基盤・営業基盤や、キャピタルAの金融業界知見・業務ノウハウ・開発力を生かしたソリューション開発をはじめ、両社の強みやリソースの活用・連携によるビジネス共創を目指す。この提携に伴い、キヤノンMJはキャピタルA株17万株(発行済み株数の2.97%)を上限に市場買い付けの方法により取得する。取得期間は、2月1日から1年間を予定している。

●ストップ高銘柄

RJ <9522>  1,362円  +300 円 (+28.3%) ストップ高   本日終値

光陽社 <7946>  1,480円  +300 円 (+25.4%) ストップ高   本日終値

ヒュウガプラ <7133>  6,550円  +1,000 円 (+18.0%) ストップ高   本日終値

など、5銘柄

●ストップ安銘柄

グロームHD <8938>  707円  -150 円 (-17.5%) ストップ安   本日終値

など、1銘柄

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